失業問題とは? わかりやすく解説

失業

(失業問題 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/01/26 10:04 UTC 版)

失業(しつぎょう、: unemployment)とは、職業(仕事)を失うこと、および労働意志能力もあるのに仕事に就けない状態を指す。特に、仕事が無い状態を指す無職(むしょく)のうち、就業に向けた職探しを行っている者の状態を指し、そのような状態の者を失業者(しつぎょうしゃ)と言う。


注釈

  1. ^ この有効需要は、貨幣供給量・貨幣選好・期待利潤率・消費性向に依存する。ケインズは、賃金切り下げの影響は、これらの要因に対する影響を通じて考慮されなければならないとし、新古典派の議論が、全産業での賃金切り下げには当てはまらないと考えていた。

出典

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失業問題

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アウトソーシング」の記事における「失業問題」の解説

詳細は「Outsourcing」を参照 アウトソーシング需要と供給さえ一致すれば国外業者に行うこともできる。そのため今まで国内業務携わってきた人々(特に情報産業)の雇用を奪うことにつながっており、深刻な失業者問題発生している。本件2004年米大統領選挙争点のひとつとなった

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失業問題

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/25 10:35 UTC 版)

トルコの経済」の記事における「失業問題」の解説

トルコにおける失業率は、小規模な変動はあるものの、おおむね10%強の水準高止まりしている。 好調維持している経済にたいして、このような高い水準失業率発生しているほぼ唯一の理由は、急激な人口増加である。トルコ出生者数は、毎年120万人にも達しており、いかに近年好調なトルコ経済であってもこれだけ膨大な数にのぼる学校新卒者吸収することはできていない。しかし、単純な理由であるからこそ、解決見込みがない問題であり、トルコにおいては重大な社会問題となっている。 また、かつてなかった新たな形の失業問題として、高卒者・大卒者等の高学歴失業者問題挙げられる。これは、中所階層雇用所得の上昇が高卒者・大卒者の増加もたらしたことによるもので、この影響により、かつては存在していた一定の学歴があるものは企業において中間管理職上級管理職地位卒業後すぐに与えられるという社会システムは、なかば崩壊しつつある。

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失業問題

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ジョージアの経済」の記事における「失業問題」の解説

失業率の高さは、1991年独立獲得して以来ジョージアにとって永遠課題となっている。ジョージア国統計局英語版)によると、2011年失業率2010年の16.3%から減じて15.1%であった2015年にはさらに減少して12.0%となっている。 ジョージア人口半数近くは、低強度自給自足的農業が生活の主要な糧を提供する農村部住んでいる。ジョージア国統計局サービスはそうした個々人びと自営労働者カテゴライズされる。2007年には農業従事者416,900人が自営業カウントされていた。大家族であるために、世帯主は、一般に個々起業家」として記載され農地開拓に役立つ家族の一員それぞれ無給ファミリービジネス労働者」として分類されるこのような統計手法適用は、農村部の方が都市部トビリシにくらべ比較的低い失業率となる。 20052006200720082009201020112012201320142015労働力人口千人 2023.9 2021.8 1965.3 1917.8 1991.8 1944.9 1959.3 2029.1 2003.9 1991.1 2021.5 就業者人口千人 1744.6 1747.3 1704.3 1601.9 1656.1 1628.1 1664.2 1724.0 1712.1 1745.2 1779.9 失業者人口千人 279.3 274.5 261.0 315.8 335.6 316.9 295.1 305.1 291.8 246.0 241.6 失業率、%(パーセント) 13.8 13.6 13.3 16.5 16.9 16.3 15.1 15.0 14.6 12.4 12.0

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