非自発的失業とは? わかりやすく解説

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非自発的失業

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/01/28 09:47 UTC 版)

非自発的失業(ひじはつてきしつぎょう、: Involuntary unemployment)とは、人々が現行の賃金水準で働くことを望んでいるにもかかわらずに、就業の機会を得られず、失業状態にある状態を指す。非自発的失業は留保賃金英語版が現行の賃金水準よりも高いために自ら働かないことを選択する自発的失業とは区別される。


注釈

  1. ^ 2000年以降も失業者数は高止まりしている。
  2. ^ ただし、ここで「非自発的失業者」と言う語は「務め先や事業の都合により前職を離職(人員整理や事業不振、定年等)した者」として用いられている。

出典

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非自発的失業

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失業」の記事における「非自発的失業」の解説

完全失業完全失業率)。現行の賃金就職望んでいるにもかかわらず、自ら望まない形で失業していること。

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非自発的失業

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失業」の記事における「非自発的失業」の解説

詳細は「非自発的失業」を参照 新古典派経済学マネタリスト見解では、市場経済機能することで労働者需要と供給一致し求職者はすべて職を得ることが可能となるとする。ただし、ケインズ経済学市場メカニズム短期的に上手く働かない指摘しており、非自発的失業が発生するとしている。非自発的失業はケインズによって発見されたものであり、非自発的失業の存在認めかどうかについては、ケインズ経済学立場新古典派立場の間で意見分かれる労働市場では、家計労働供給し企業労働需要する。労働需給一致するときに現実雇用量と賃金が決まる。労働市場では、賃金高ければ企業雇用減らし労働者供給増やす新古典派経済学は、賃金労働需給一致させるように決まると考えるため、非自発的失業は存在しないとする。名目賃金低下は、労働供給需要上回るときに起こる。 これは新古典派が、価格自在な伸縮によって全ての売れ残り解消が可能とするセイの法則前提として、失業者は現在雇用されている労働者よりも低い賃金提示して職を見付けることが可能であるとするためである。賃金価格下落によって失業解消されないのは、その賃金以下では働かないという労働者選択唯一の原因があるとする。 これに対してジョン・メイナード・ケインズマクロ経済学は、有効需要の不足が失業発生理由みなしたケインズ経済学では、「賃金硬直的なので、需要と供給一致することはない」とされるケインズ経済学では、労働市場では賃金の下方硬直性があるため失業存在するまた、財・サービス市場においても価格硬直的であり、価格瞬時調整されるわけではない価格賃金短期的にゆっくりとしか調整されない。ケインズ経済学賃金価格の硬直性短期仮定であり、数年かければ賃金価格はやがて調整される。ただし、利子率下方硬直性では、ケインズ不況短期ではなく中期10年程度)に渡って継続されるケインズは、セイの法則相対する有効需要の原理提示し社会全体生産物対す需要によって雇用量が決定されるとして、不完全雇用を伴う均衡可能性認める。そのさい有効需要の不足によって発生した非自発的失業は、総需要拡大することによって解消されなければならないとした。 名目賃金下方硬直性説明する要因としては、相対賃金仮説効率賃金仮説、インサイダー・アウトサイダー仮説など様々な理由考えられている(詳しく労働経済学参照)。

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