仮定からの結論
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/04 14:41 UTC 版)
「リアルビジネスサイクル理論」の記事における「仮定からの結論」の解説
異時点間の最適化行動の下で、生産性ショックは消えて実質所得が再び上昇することが合理的に期待できる場合には、代表的個人は最適化行動の結果として次の期まで働くことを留保する(代わりに余暇を消費する)。集計の結果として、負の生産性ショックは自発的失業と経済活動の低下つまりGDPの低下をもたらすことになる。 したがって、このモデルの主要な結論は、景気循環は市場経済の効率的な働きに完全に合致したものとなっているという点である。これは、経済の動きは常にパレート効率的であることを意味している。このモデルでは、非自発的失業は一切存在しない。さらに、経済に対する財政的、金融的介入は常に無益である。第1に、政策ルールに基づくあらゆる行動は、合理的期待を形成する個人に完全に予想される。第2に、仮に個人が利用可能ではない情報を政府が握っていたとしても、政府は市場の結果を改善できない。仮にそれができたとしても、政府は単純に情報を開示してしまうことになり、各個人をパレート効率的な結果に至らせることになる。
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