リスキリング
英語:reskilling
リスキリングとは、新しいスキルや技能を新たに学びなおすこと修得することを幅広く意味する表現である。英語では「reskilling」という風に表記される。
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Reskilling Revolution(World Economic Forum)
同資料によれば、従来から言われていた「リカレント教育」の場合は、新しいことを学ぶために現在の職場を離れて学習することが前提となっていたのに対して、「リスキリング」の場合は現在の職は維持したままに、社内に「いまない」仕事や「いま、できる人がいない」仕事のためのスキルを獲得して行く取り組みである点が指摘されている。
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第二百十回国会における岸田内閣総理大臣所信表明演説
他方で、2022年の7月に実施された派遣で働く方を対象にした「エン派遣のアンケート調査」によれば、身に着けたいスキルとして「語学」「プログラミング」「動画編集」「WEB制作」「データ分析」「デザイン」「マーケティング」「情報セキュリティ」「AI・機会学習」などが挙げられている。
リスキリングとは、新しいスキルや技能を新たに学びなおすこと修得することを幅広く意味する表現である。英語では「reskilling」という風に表記される。
世界経済フォーラムとリスキリング
世界、地域、産業の課題の形成と世界情勢の改善を目的とした国際的な非営利団体である「世界経済フォーラム(World Economic Forum)」は、2018年からダボス会議においてリスキリングに関するセッションを開催し、その必要性と重要性を訴えている。同団体では2030年までに「リスキリング革命」を通じて、全世界で10億人以上に対してより良い教育・スキル・職業を提供することを目標としている。参考リンク
Reskilling Revolution(World Economic Forum)
経済産業省によるリスキリングの定義
経済産業省の2021年2月の資料『リスキリングとは―DX時代の人材戦略と世界の潮流―』によれば、リスキリングは「新しい職業に就くために、あるいは、今の職業で必要とされるスキルの大幅な変化に適応するために、必要なスキルを獲得する/させること」という風に定義されている。同資料によれば、従来から言われていた「リカレント教育」の場合は、新しいことを学ぶために現在の職場を離れて学習することが前提となっていたのに対して、「リスキリング」の場合は現在の職は維持したままに、社内に「いまない」仕事や「いま、できる人がいない」仕事のためのスキルを獲得して行く取り組みである点が指摘されている。
日本政府の動向
このような背景もあって、日本においてもリスキリングの重要性は急速に高まっており、2022年10月には衆院本会議の所信表明演説において岸田文雄首相が「リスキリングの支援に5年で1兆円を投じる」という趣旨の表明をしている。参考リンク
第二百十回国会における岸田内閣総理大臣所信表明演説
リスキリングと資格、リスキリングとDX
従来の「学び直し」や「リカレント教育」と違って、「リスキリング」の場合は「今のビジネスモデルの延長ではない将来に新たに生じるであろう職業や職種のために必要なスキルを身に着ける」という点に力点が置かれた概念である。このため、AIやDXなども含めて、その企業にとって従業員がどういうことを「リスキリング」して欲しいかというのは、その企業の属する業界・業種や経営戦略によって変わって来るため、何か特定の「資格」を習得すればリスキリングになるという風に断定することは難しい面がある。他方で、2022年の7月に実施された派遣で働く方を対象にした「エン派遣のアンケート調査」によれば、身に着けたいスキルとして「語学」「プログラミング」「動画編集」「WEB制作」「データ分析」「デザイン」「マーケティング」「情報セキュリティ」「AI・機会学習」などが挙げられている。
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