リカレント教育
別名:学び直し教育、回帰教育、社会人の学び直し、リカレントエデュケーション
英語:recurrent education
社会に出た者(社会人)が教育機関に入り直して改めて教育を受けるということ、および、そうした活動を支援する制度や取り組み、考え方のこと。
リカレント教育の概念は1960年代ヨーロッパにおいて提唱された。いわゆる生涯学習の具体的あり方の一つとして認知されている。
リカレント教育には、高等教育機関(大学・大学院)で教養を深める学び方も含まれれば、職業訓練も含まれる。教育を受ける時期・年齢は問わず、いちど妊娠・出産などの事情で離職した者や、定年退職した者なども該当し得る。
2017年11月現在、日本では政府が推進する「人生100年時代」構想のもと、定年退職者や出産のため離職した女性を主な対象とするリカレント教育の拡充が議論されている。
リカレント‐きょういく〔‐ケウイク〕【リカレント教育】
リカレント教育 recurrent education
文部科学省(文部省)では、「リフレッシュ教育」という用語で、社会人・職業人が新たな知識・技術を修得したり、陳腐化していく知識を再生するため、大学院や大学等の高等教育機関において行う教育を推進している。リフレッシュ教育はリカレント教育の一部であり、職業人を対象とし、職業上の知識・技術を内容とし、大学院・大学等で実施される教育をさすとされる。「大学制度改革」の中でも、リフレッシュ教育を意識した夜間大学院、社会人特別選抜入試などの試みが行われている。
リカレント教育
リカレント教育
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/04 15:44 UTC 版)
リカレント教育(recurrent education)とは、主に学校教育を終えた後の社会人が大学等の教育機関を利用した教育のことを指す。「(社会人の)学び直し」とも言われる。 生涯教育を受けて発展した概念であり、職業能力向上となるより高度な知識や技術、生活上の教養や豊かさのために必要な教育を生涯に渡って繰り返し学習することを意味する。これには、企業内教育により就業しながら必要な知識や技能を習得する教育訓練を行うOJT、仕事を一時的に離れて行う教育訓練(Off-JT)も包含されている。 リカレント教育論の概念は、スウェーデンの当時文相だったオロフ・パルメが1969年の第6回ヨーロッパ文相会議において取上げ、翌1970年に経済協力開発機構(OECD)が公式に採用して、1973年「リカレント教育 -生涯学習のための戦略-」報告書が公表されたことで国際的に広く認知された。報告書では、青少年期という人生の初期にのみ集中していた教育政策を個人の全生涯にわたって労働、余暇、その他の活動と交互に行うこととする。この教育改革を「血液が人体を循環するように、個人の全生涯にわたって循環させよう」と表現した。
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