スウェーデンのリカレント教育
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/03 01:35 UTC 版)
「生涯学習」の記事における「スウェーデンのリカレント教育」の解説
スウェーデンの伝統的な生涯教育機関を「コンヴックス](Komvux)という。1968年に初めて導入された。第二次世界大戦後のスウェーデンでは、家庭が貧しいため、働き手となる人が多く、また同時に戦後の高度経済成長による労働力不足もあり、中卒で就職している人が大勢いた。しかし、経済が発展し、安定してくるにあたり、より学びたい、高度な知識を身に付けておきたいと考える人が増加し、政府主導のもと、自治体が運営する大人のための教育機関である「コンヴックス」が各地に設立された。 スウェーデンは移民が多い国としても有名。人口約1000万人のうち、約25%が外国に背景を持つ人で占められている。特に1980年以降に起きたイラン・イラク戦争やユーゴスラヴィア内戦などの影響により、多くの難民がスウェーデンで生活している。そうした人々がスウェーデンで暮らしていくために必要となるのが、語学と仕事。「コンヴックス」ではスウェーデンに移住するすべての人に開かれた教育の場であるので、外国人も無償でスウェーデン語を学ぶことが可能。
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