45度線分析
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経済学において、45度線分析(英: 45-degree line diagram)、あるいはケインズの交差図(英: Keynesian cross diagram)とは45度線を用いて一国の経済を分析するものである。ケインズ経済学の基本的な考えを示す非常に単純なモデルであり、マクロ経済学において1930年代から40年代のケインズ以来長期間に渡って利用されてきた[1]。マクロ経済の短期調整プロセスの基礎的部分とおおまかな調整結果を知るのに有用なツールである[1]。
- ^ a b Rhona C. Free (2010), 21st Century Economics: A Reference Handbook, Volume 1, SAGE, p. 326
- ^ a b c d e Andrew Gillespie (2001), Advanced Economics Through Diagrams, Oxford University Press, p. 85
- ^ a b Mark Hayes (2008). The Economics of Keynes: A New Guide to the General Theory. Edward Elgar Publishing. p. 74
- ^ a b Nicoli Nattrass and G. Visakh Varma (2014). Macroeconomics Simplified: Understanding Keynesian and Neoclassical Macroeconomic Systems. SAGE Publications India. p. 49
- ^ a b 田中英光(2008)「ケインズの消費関数理論とその周辺」『琉球大学経済研究』no.75、p.58。
- ^ Kazutoshi, Miyazawa(2008)同志社大学授業資料
- 1 45度線分析とは
- 2 45度線分析の概要
- 3 三面等価の原則
- 4 関連項目
45度線分析
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/01/04 05:19 UTC 版)
詳細は「45度線分析」を参照 45度線分析においては前述したような単純な総需要曲線が用いられる。なお、45度線分析では短期の財市場のみ考慮する。図 1の青い線が総需要曲線 A D {\displaystyle AD} であり、次のように表される。 A D = C + G + I + X − M {\displaystyle AD=C+G+I+X-M} ただし、 C {\displaystyle C} :消費 G {\displaystyle G} :政府支出 I {\displaystyle I} :投資 X {\displaystyle X} :輸出 M {\displaystyle M} :輸入 45度線分析においては総需要曲線と45度線の交わった点において均衡国民所得、もしくは均衡生産量 Y {\displaystyle Y} が決定される。
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