AD-AS分析
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AD–AS分析(英: AD–AS model)あるいは総需要・総供給モデル(英: Aggregate demand–aggregate supply model)とは、総需要(Aggregate demand, AD)と総供給(Aggregate supply, AS)の関係を通して物価と産出量(あるいは生産量、またはGDP)を説明するマクロ経済モデルのひとつである。雇用・利子および貨幣の一般理論において提示されたジョン・メイナード・ケインズの理論を基にしている。AD–AS分析は近代マクロ経済学の一領域を単純化した主要で代表的なモデルのひとつであり、リバタリアニズムから、レッセ・フェールの信望者であるマネタリスト(たとえばミルトン・フリードマン)、en:Economic interventionismの信望者であるポスト・ケインジアン(たとえばジョーン・ロビンソン)に至るまで、AD–AS分析は経済学の広範な領域において用いられている。
- ^ a b c d e f Thomas R. Michl (2015). The AS-AD model. Routledge. p. 42
- ^ 小笠原誠治 (2006). ポケット図解マクロ経済学がよーくわかる. 秀和システム. p. 111
- ^ 新保生二、小西和彦、大平純彦 (1978), マネタリスト・モデルによるスタグフレーションの分析, 72, 経済企画庁経済研究所, p. 7
- ^ a b c d e 場勝義雄 (2011). “IS-LM分析とAD-AS(総需要・総供給)分析”. 城西大学経済経営紀要 (城西大学) 29 .
- ^ a b c d 藤本淳一 (2010). 2010年度夏学期マクロ経済学第23回:失業 (2):短期総供給、インフレーションと失業. 東京大学公共政策大学院 .
- 1 AD-AS分析とは
- 2 AD-AS分析の概要
- 3 関連項目
AD-AS分析
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詳細は「AD-AS分析」を参照 AD-AS分析の「総需要曲線」はIS-LM分析から導き出される。AD-AS分析の「総需要曲線」はIS-LM分析の均衡点を写したものであり、財市場と貨幣市場が同時に均衡(IS-LM分析)したときの物価水準と国民所得(あるいは生産量、GDP)の組み合わせを示している。AD-AS分析では縦軸に物価水準( P {\displaystyle P} )を取り、横軸に国民所得、もしくは生産量( G D P {\displaystyle GDP} )を取った図において総需要(AD)と物価水準の関係を表したものが総需要曲線であり、ある経済が物価水準( P 1 {\displaystyle P_{1}} )のとき、 Y 1 {\displaystyle Y_{1}} がその経済の総需要である。AD-AS分析では短期と長期においてその振る舞いが異なり、短期均衡と長期均衡は区別される。長期においては価格や物価水準、名目賃金などが伸縮的であるという仮定が取られることが多い。長期均衡におけるGDPは潜在GDP(Potential GDP)と言われる。また、短期供給曲線は右上がりの曲線だが、長期供給曲線は垂直な直線となる。
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