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FXのレバレッジ規制とは

 

FX(外国為替証拠金取引)のレバレッジ規制とは、2009年8月3日に公布された「金融商品取引業等に関する内閣府令」を根拠法として、金融庁がFX業者のレバレッジを規制することです。

金融商品取引業等に関する内閣府令は、2010年8月1日に施行されました。それまでは、FX業者にはレバレッジ規制はなく200倍から400倍のレバレッジを実施していました。

例えば、レバレッジ400倍の倍率で1ドル80円のUSD/JPYを10万通貨買う場合、必要になる証拠金は、

80円×10万÷400倍

で、2万円で済みます。わずか2万円の金額ですが、実際には800万円分の為替取引を行っているのと同じです。USD/JPYが1銭動くだけで、1,000円の損益が発生します。金融庁では、このようなハイレバレッジ(ハイレバ)は射幸心を煽り、投資家に大きな損失を生む可能性があるという理由からレバレッジ規制を実施しました。

レバレッジ規制は2段階で実施されました。1段階目は、金融商品取引業等に関する内閣府令の施行日から1年間はレバレッジの上限を50倍にするというものです。そして2段階目は、1段階目の終了した2011年8月1日からレバレッジの上限を25倍にするというものです。

レバレッジ規制の施行前では、評価損を抱えている投資家が、レバレッジ規制によって不足になる証拠金を納めるか、損切りをするかのいずれかの対応を迫られました。例えば、USD/JPYを10万通貨保有している場合、必要になる証拠金は、

80円×10万÷25倍

で、32万円が必要になります。32万円も証拠金が納められない場合には、ポジションを決済するしかありません。しかし、評価損を抱えていると、その分が損失として確定してしまいます。

例えば、1ドル80円のUSD/JPYの買いポジションが79円に値下がりしていれば、

(79円-80円)×10万

で、10万円の評価損を抱えていることになります。

このように、32万円の証拠金を納めるか、10万円の損失を確定するかの厳しい選択に迫られます。

レバレッジ規制により、国内のFX業者から海外のFX業者へ取引をシフトする人や、FXを辞める人などが多くいたといわれています。それは、FX業者の開示する事業データから知ることができます。あるFX業者の2010年7月の取引高を見ると、7月を100とした場合、2010年8月は90.1に減少しています。

なお、レバレッジ規制は個人の顧客に対して適用され、法人の顧客には適用されません。そのため、法人の顧客に対してはレバレッジを200倍から400倍のハイレバレッジに設定しているFX業者もあります(2012年5月現在)。
(2012年05月18日更新)




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