ごく‐らく【極楽】
極楽
極楽
極楽
極楽
姓 | 読み方 |
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極楽 | ごくらく |
極楽
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/11/15 07:42 UTC 版)
極楽(ごくらく、梵: sukhāvatī、スカーヴァティー、蔵: bde ba can、デワチェン[注釈 1])とは、阿弥陀仏の浄土であり[1]、「スカーヴァティー」とは「幸福のある(ところ)」の意味[1]。須呵摩提、蘇珂嚩帝などと音写され、安楽、極楽、妙楽などと訳出された。『大阿弥陀経』では須摩提[2]、『平等覚経』では須摩提[2]、須阿提[2]と音写されるが、これらはサンスクリット形ではなく俗語形とされる[2]。「極楽浄土」とも言われる。

極楽の住人
阿弥陀如来が法蔵菩薩であった時に立てた四十八願の一つである三十五願「女人往生願」により、女性が極楽浄土に生まれかわると男性となるとされている。ただし天女(アプサラス)はいる。『法華経』サンスクリット本の観世音菩薩普門品によると、極楽浄土では性交が行われない代わりに、蓮華の胎に子供が宿って誕生するという。
解釈の違い

親鸞の解釈
親鸞は『唯信砂文意』に「極楽無為涅槃界」を下記のように釈している。
「 | 「極楽」と申すはかの安楽浄土なり、よろづのたのしみつねにして、くるしみまじはらざるなり。かのくにをば安養といへり、曇鸞和尚は、「ほめたてまつりて安養と申す」とこそのたまへり。また『論』(浄土論)には「蓮華蔵世界」ともいへり、「無為」ともいへり。「涅槃界」といふは無明のまどひをひるがへして、無上涅槃のさとりをひらくなり。「界」はさかひといふ、さとりをひらくさかひなり。 | 」 |
つまり極楽とは、苦しみのまじらない身心共に楽な世界ということであり、悟りを開く境涯である。
日本文化における極楽
『阿弥陀経』には「其の国の衆生、衆苦有ること無く、但だ諸楽を受くるが故に極楽と名づく」という。このように語られているところから、日本人は、思いが適えられる結構な世界と考えてきた。平安時代の貴族たちは、さまざまな工夫を凝らして、死後に「極楽」に生まれることを願ってきた。[3]
脚注
注釈
- ^ 訛化して「デチェン」(bde chen、大楽)とも呼ばれる。
出典
- ^ a b 石上善應「極楽」 - 日本大百科全書(ニッポニカ)、小学館。
- ^ a b c d 小澤憲珠「極楽」 - 新纂浄土宗大辞典
- ^ “極楽 | 生活の中の仏教用語 | 読むページ | 大谷大学”. www.otani.ac.jp. 大谷大学. 2019年1月12日閲覧。
関連項目
極楽(ごくらく)
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極楽
「極楽」の例文・使い方・用例・文例
- 彼が久しぶりに極楽気分を味わいました
- こりゃこの世の極楽だ.
- 極楽からのお迎えが来るのを待っています.
- 聞いて極楽見て地獄
- 人生は心の持ちよう(で地獄極楽)
- 極楽往生する
- 極楽のような生活
- あちらに比べるとこちらは極楽だ
- 労働者の生活などは船乗りの生活と比較すれば極楽だ
- 人生は心次第で地獄極楽
- 西方極楽浄土
- この世ながらの極楽だ
- 労働者の生活は船乗りの生活に比べると極楽だ
- 極楽浄土
- 容易に極楽往生すること
- 死後,極楽浄土で同じ蓮華という座の上に生まれること
- 死後,極楽に生まれる
- 極楽にすみ,美女の顔と美声をもつという想像上の鳥
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