称名念仏
称名念仏
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/29 07:01 UTC 版)
詳細は「称名念仏」の項目を参照。 「称名念仏」は、良忍・法然・親鸞らにより布教される。宗旨・宗派により解釈が異なる。 貞慶 貞慶は、釈迦の観想念仏に励行する一方で、法然の専修念仏を批判した。 踊念仏 踊念仏(おどりねんぶつ)とは、太鼓・鉦(かね)などを打ち鳴らし、踊りながら念仏・和讃を唱えること。現在は、婦人を中心とした檀信徒による「跡部の踊り念仏」と、僧侶が儀式として修行する「踊躍念仏」に分化している。 その起源は平安時代中期の僧空也にあるといわれる。空也が創建した六波羅蜜寺には踊躍念仏が伝わり、国の重要無形文化財に指定されている。鎌倉時代、時宗の一遍が伯父の河野通末の配流先であった信濃国伴野荘(長野県佐久市)を訪れた時、空也に倣って踊念仏を行った。 同じ時期に九州の浄土宗の僧・一向俊聖も一遍とは別に踊念仏を行った。それ以来、時宗・一向宗(一向俊聖の系統のことで浄土真宗とは別宗派、後に時宗一向派とされたが、昭和になって浄土宗に帰属)の僧が遊行に用いるようになり全国に広まった。天道念佛(もとは天童念佛と書いた)とも言われる。雨乞い念仏の一種と見られている。現在も実演を行っているのは、毎年11月17日に勤められる山形県天童市の佛向寺での開山忌踊躍念仏と、素朴な農民信仰として、千葉県船橋市海神の天道念仏がある。 時宗の踊念仏は、現在も実演を行なっているのは、前述の佐久市跡部の西方寺のもののみで、重要無形民俗文化財に指定されている。同じ佐久市岩下の踊り念仏(3月の彼岸に実演)も跡部系とされ、市指定無形民俗文化財である。 浄土真宗東本願寺の報恩講では、座ったまま体を前後左右に揺らしながら唱和する「式間の念仏」という念仏がある。公式の勤行ではないが蓮如の時代に定着したと言われ、別名を坂東曲(ばんどうぶし)という。坂東曲は遡ると近畿地方の六斎念仏の演目のひとつである坂東に由来すると言われる。 盆踊りや念仏踊り、出雲阿国の創始した歌舞伎踊りに大きな影響を与えた。 天道大日如来盆(地蔵盆)"天道”と大日如来に附すのは天道念佛が起源ともいわれる。
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「称名念仏」の例文・使い方・用例・文例
- 称名念仏をすること
- 数多く称名念仏をすること
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