平安時代中期とは? わかりやすく解説

平安時代中期

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/16 00:10 UTC 版)

阿倍氏」の記事における「平安時代中期」の解説

安倍晴明以後安倍氏賀茂氏とともに陰陽道ことに天文道司った。しかし、官位的には晴明息子吉平954年 - 1027年)も極位従四位上であって先祖である兄雄と比べれば格下であるのは明白である。その後吉平長男時親は天文密奏宣旨授与者、次男章親は天文博士、3男奉親は天文権博士と、天文道に関する地位独占した以後代々天文博士陰陽頭任じられたが、その一方でその地位学説を巡る一族間の対立激化していき、時親の子有行を祖とし孫の泰親に引き継がれ嫡流にあたる家系俗に「泰親流」)、同じく時親の子国随を祖とし孫の晴道に引き継がれ家系同じく「晴道党」)、時親の弟奉親を祖とし孫の宗明およびその子広賢引き継がれ家系同じく「宗明流」)の3系統分立して激しく争った

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平安時代中期

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/04 05:59 UTC 版)

浄土教」の記事における「平安時代中期」の解説

平安時代寺院は国の管理下にあり、浄土思想は主に京都貴族信仰であったまた、(官)僧は現代で言う公務員であった官僧制約多く国家のために仕事専念するしかなかった。そのような制約により、庶民救済できない状況嫌気差して官僧辞し個人的に教化活動する「私得僧」が現れるうになる。また大寺院に所属しない名僧「聖」(ひじり)という。 空也 空也903年-972年)は、念仏唱えながら各地で道を作り橋を架けるなど社会事業従事しながら諸国遊行する。同時に庶民対し精力的に教化行い庶民願い悩み聞き入れ阿弥陀信仰念仏普及尽力する空也は、「市聖」(いちひじり)・「阿弥陀聖」と呼ばれる空也踊念仏実質的な創始者でもある。 源信 源信942年-1017年)は、良源弟子ひとりで985年に『往生要集』を著し日本人浄土観・地獄観に影響与えた。 『往生要集』は、阿弥陀如来観相する法と極楽浄土への往生具体的な方法論じた念仏思想基礎とも言える内容実践的で非常に解りすいもので、絵解きによって広く庶民にも広められた。同書は「観想念仏」を重視したものの、一般民衆のための「称名念仏」を認知させたことは、後の「称名念仏重視とする教え多大な影響与え、後の浄土教発展重要な意味を持つ書となる。 986年には比叡山に「二十五三昧合」という結社作られ、ここで源信指導的立場に立ち、毎月1回念仏三昧行った結集した人々互いに契り交わし臨終の際には来迎念じて往生助けたという。 源信は、天台宗の僧であった世俗化しつつあった叡山中心から離れて修学修行した慶滋保胤 平安時代中期の文人中級貴族でもあった慶滋保胤931年頃 - 1002年)は、僧俗合同法会である「勧学会」(かんがくえ)を催す。また、浄土信仰によって極楽往生遂げたと言われる人々伝記集めた日本往生極楽記』を著す。後には、『日本往生極楽記』の編集方法踏襲した続本朝往生伝』(大江匡房)・『拾遺往生伝』(三善爲康)・『三外往生伝』(沙弥祥)など著される。 この様具体的な実例をもって浄土往生説く方法は、庶民への浄土教普及に非常に有効であった。そして中・下貴族の間に浄土教広く普及していくに従い上級貴族である藤原氏その影響を受け、現世栄華来世にまでという思いから、浄土教信仰し始めたものと考えられる。 こうして日本の仏教国家管理の旧仏教から、民衆救済の対象とする大衆仏教への転換期を迎える

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