天文博士
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/10/07 06:09 UTC 版)
ナビゲーションに移動 検索に移動
![]() |
この記事には参考文献や外部リンクの一覧が含まれていますが、脚注による参照が不十分であるため、情報源が依然不明確です。適切な位置に脚注を追加して、記事の信頼性向上にご協力ください。(2019年10月)
|
天文博士(てんもんはかせ)とは、律令制の陰陽寮に設置された教官で天文道のことを担当する。正七位下相当。定員は1名であるが、後に権官も設けられた。
概要
天体を観測して天文のことに異変(月食や彗星などの天文現象)が発見されれば、天文書に基づいて吉凶を占ってその内容を密封した上で天皇に奏聞する天文密奏を行うことと、天文生(定員10名)に天文のことを教授することを掌った。なお、天文書は天文生が読むことは禁じられていたことから(雑令秘書玄象条)、天文博士など限られた人しか読むことができなかった。
平安時代中期に賀茂保憲から天文道を教授された安倍晴明が天文博士に任ぜられて以後、安倍氏(土御門家)による世襲の地位となった。
参考文献
- 佐藤均「天文博士」(『国史大辞典 9』(吉川弘文館、1988年) ISBN 978-4-642-00509-8)
- 佐藤均「天文博士」(『平安時代史事典』(角川書店、1994年) ISBN 978-4-04-031700-7)
天文博士
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/09/22 14:49 UTC 版)
天文道の主担当者。「天文の気色を観測して異変があれば部外に漏れぬようこれを密封する」とともに、修習生である天文生(てんもんのしょう)を指導する。定員1名で正七位下相当。正七位下の官位は他の博士よりも高いが、これは陰陽諸道の中では天文道(天文学)が最も難しいとされたためである。
※この「天文博士」の解説は、「陰陽寮」の解説の一部です。
「天文博士」を含む「陰陽寮」の記事については、「陰陽寮」の概要を参照ください。
「天文博士」の例文・使い方・用例・文例
- 天文博士のページへのリンク