天文単位の意義
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/13 14:34 UTC 版)
太陽系内の惑星や彗星などの天体間の距離は天文単位を用いることで、概して扱いやすい大きさの値で表すことができる。 例えば、火星が最も地球に接近するときの両者の距離は 0.37 au ほどであり、土星までは太陽からおよそ 9.5 au、最も遠い惑星の海王星までは太陽からおよそ 30 au となる。およそ 30 au から 100 au の範囲には冥王星を始めとする太陽系外縁天体が分布しているが、セドナは遠日点が 1000 au 近くにまで及ぶ。 太陽系の外縁であり彗星のふるさとと思われているオールトの雲は数万天文単位あたりに広がっていると想定されており、通常このあたりが天文単位が用いられる限界である。恒星間の距離を表すためにはパーセクや光年が用いられる。太陽系に最も近い恒星であるプロキシマ・ケンタウリまでの4.2光年を天文単位で表すと、約270000 au と桁が大きくなる。 また、地球から太陽までの実際の距離は1年の内におよそ 0.983 – 1.017 au の範囲で変化する。 天文学の長さの単位[編集]メートル(SI単位)天文単位光年パーセク1 m= 1 ≈ 6.68459×10−12 ≈ 1.05700×10−16 ≈ 3.24078×10−17 1 au≈ 1.49598×1011 = 1 ≈ 1.58125×10−5 ≈ 4.84814×10−6 1 ly≈ 9.46073×1015 ≈ 6.32411×104 = 1 ≈ 3.06601×10−1 1 pc≈ 3.08568×1016 ≈ 2.06265×105 ≈ 3.26156 = 1
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