遊行とは? わかりやすく解説

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ゆう‐こう〔イウカウ〕【遊行】

読み方:ゆうこう

[名](スル)

遊び歩くこと。

外国に—して一時歓娯極むるに似たれども」〈織田訳・花柳春話

さまようこと。

一度肉体死するや、其霊魂は、—して」〈宮本伸子


ゆ‐ぎょう〔‐ギヤウ〕【遊行】

読み方:ゆぎょう

[名](スル)

出歩くこと。歩き回ること。

中川べりに—したり寝転んだりして」〈露伴声〉

僧などが布教修行のために諸国巡り歩くこと。行脚(あんぎゃ)。

[補説] 書名別項。→遊行


ゆぎょう〔ユギヤウ〕【遊行】

読み方:ゆぎょう

清水基吉句集昭和53年1978刊行


遊行

読み方:ユギョウ(yugyou)

僧侶修行勧進のために諸国巡り歩くこと。


ゆぎょう 【遊行】

仏教用語飛錫行脚と同じ。各地巡って説法教化すること。時宗では諸国歩いて念仏勧めるのが本義だから、本山清浄光寺住職遊行上人といい、同寺を遊行寺という。→ 時宗

遊行

作者戸部新十郎

収載図書伊賀者始末
出版社徳間書店
刊行年月1988.11
シリーズ名徳間文庫


遊行

読み方:ユギョウ(yugyou)

作者 上田三四二

初出 昭和57年

ジャンル 歌集


遊行

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/07/26 10:24 UTC 版)

遊行(ゆぎょう)とは、主に仏教僧侶が布教や修行のために各地を巡り歩くこと。

概要

松崎憲三は、五来重が述べる中世以来の遊行宗教者をまとめ、次のように概説している。

(1)神道系 - 御師神人願人など

  • 伊勢熊野八幡などから出て、配札・家祈祷・代参などを名目に回国遊行し、各地にその分社分霊を奉斎して歩いていた。

(2)陰陽道系 - 法印陰陽師

  • を持って「田舎わたらい」し、各地に博士村や院内村を作って卜占厭魅方術とともに荒神祓をして歩いていた。

(3)仏教

(イ)念仏系 -
(ロ)密教系 - 山伏・客僧
(ハ)法華経系 - 持経者六十六部・法華経行者
(ニ)禅宗系 - 雲水放下僧虚無僧[1]

中でもと呼ばれる遊行宗教者は民間宗教流布の担い手、特に仏教の儀礼と教義を民間に普及させた担い手として長い歴史を持つ。聖には正式な僧侶もいたが、大半は半僧半俗の宗教者であった。空海行基16世紀に熊野勧心十界曼荼羅と呼ばれる地獄極楽図を絵解きした比丘比丘尼はよく知られている。17世紀円空18世紀木喰らは作仏聖として仏像を残した。このような遊行宗教者は、全国の様々な地域を巡り、仏像を造ったり説法を説いたりしながら、民衆の信仰生活に大きな影響を与えた[2]

過去の有名な僧侶の遊行先には数多くの伝説などが存在する。また僧侶自身が知識人であるため、寺の建立、食文化の普及、農作物の普及など地域文化に数多くの影響を与えることもある。

なお、時宗のことを「遊行」ということもある[3]。栃木県那須町にある「遊行柳」には時宗の尊酷上人が柳の精の老翁を成仏させたという伝承が残る[3]

出典

  1. ^ 松崎 1985, p. 107.
  2. ^ ボクホベン 2005, pp. 213–214.
  3. ^ a b 那須町”. 栃木県市町村職員共済組合. 2022年3月6日閲覧。

参考文献

関連項目

  1. ^ 松崎 1985.
  2. ^ ボクホベン 2005.

遊行

出典:『Wiktionary』 (2021/08/14 23:21 UTC 版)

名詞

ゆうこう / ゆぎょう

  1. (ゆうこう)遊びながら無目的に旅行すること。
  2. (ゆうこう)あてもなくふらふらと歩くこと。
  3. ゆぎょう諸国巡り歩き布教修行すること。

発音(?)

ゆ↗ーこー
ゆ↗ぎょー

動詞

活用

サ行変格活用
遊行-する

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