天とは? わかりやすく解説

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読み方:てん・あめ

天【てん】とは

「天」とは、「上空」や「上方」を意味する語であり、あるいは「世界」や「世界司るもの」のような形而上的な概念を指す意味で用いられる語。天空天気天井天災天然天命天変地異等々のように様々な熟語用いられる。「天」の字だけ単独用いられることも多い。

漢字の「天」の水平な字画は、上方下方より長くする。「人」の画角てっぺん突き出さないように書く。

「天」の対義語は「地」

多く場合、「天」は「地」と対比され、「天地」で一対として扱われることが多い。

「天」は「上空上方天界」を意味し、「地」は「地面下方地界この世)」を意味する。たとえば製本分野では、本の上方を「天」をいい、下方を「地」という。

物流におけるコンテナ段ボール箱などでも、上方の面を天(天面)といい、下方の面は地ではなく底(底面)という場合が多い。「天地上下)を逆さまにしてはいけない」という意味で「天地無用」という表現がよく使われる

天の音読み・訓読み

「天」の字は基本的には「てん」と読む。「てん」は音読みである。「天」単独でも、天井」のように漢字2字からなる語の場合も、現代ではほとんどの場合「てん」と読まれる

「天」は訓読みでは「あめ」もしくは「あま」と読まれる訓読み語彙古語多くいだされる現代語にも「天の川あまのがわ)」のような例はあるが、音読みの「てん」に比べるとかなり少ない。

天の字を含む語

「上空」の意味

「空模様」の意味

「上方」の意味

「自然・自然的」の意味

「世界」の意味

「天界・天上界」の意味


あま【天】

読み方:あま

《「あめ(天)」の古形》てん。そら。あめ。

あをによし奈良の都にたなびける—の白雲見れ飽かぬかも」〈万・三六〇二〉

[補説] 複合語作ったり、「あまつ」「あまの」の形で体言かかったりする場合多く用いられる。→天(あま)つ →天(あま)の


あめ【天】

読み方:あめ

地(つち)に対して、空。

「み園生(そのふ)の百木の散る花し—に飛び上がり降りけむ」〈万・三九〇六〉

にあって神や天人の住む所。天上界

かばかり守る所に—の人にも負けむや」〈竹取〉


てん【天】

読み方:てん

[音]テン(呉)(漢) [訓]あめ あま

学習漢字1年

大空。「天下天空天上天地九天仰天暁天衝天水天中天沖天北天満天露天

空模様。「雨天好天晴天

自然界。自然。「天険天災天然・天歩」

自然に備わったこと。生まれつき。「天才天寿天分後天先天

高い所。「天井天幕脳天

信仰の対象としての天。運命造物主。神。「天運天罰天命天佑(てんゆう)/皇天

神や精霊の住むと考えられる所。「天国昇天

天子天皇のこと。「天位天顔天孫天覧

名のり]かみ・そら・たか・たかし

難読天晴(あっぱ)れ・天地(あめつち)・天牛(かみきりむし)・天皇(すめらみこと)・天柱(ちりけ)・天蚕糸(てぐす)・天辺(てっぺん)・天麩羅(テンプラ)・天鵞絨(ビロード)


てん【天】

読み方:てん

地上覆って高く広がる無限の空間大空。あめ。「—を引き裂く稲妻

天地万物支配者造物主天帝また、天地万物支配する理法。「運を—にまかせる」「—の助け」「—の恵み

仏語

六道(ろくどう)のうち、人間界より上の世界天上界

天上界にいる神や、その眷族(けんぞく)。

キリスト教で、神のいる所。天国。「—にましますわれらの父よ」

本・掛け軸荷物などの上部分。「—地無用」⇔地。

物事を「天・地・人」の三段階に分けたときの、第一位

物事最初。はじめ。→天から

天麩羅(テンプラ)」の略。「えび—」「—つゆ」

天の画像
(1)天 (2)見返し (3)扉 (4)小口 (5)カバー (6)散り (7)喉
天の画像
天(5)

てん【天】

パチンコ台盤面上部中央付近のこと。

〜あな
天穴
天に位置するセーフ穴のこと。

〜くぎ
天釘
天に配置された釘のこと。以前天釘といえば4本で水平に配置されていたが、最近は5本だったり山型配置されていたり右上がり配置されていたりと、バリエーション豊かになった。

作者吉田知子

収載図書箱の夫
出版社中央公論社
刊行年月1998.12


読み方:てん

  1. ①〔書・印〕書物印刷の上面の余白又はその上切口をいふ。天金とは、その切口金箔施しあるものの事である。②〔隠〕犯罪者用語にて天窓破りの事。③〔俗〕大丈夫だ、間違がないの意に使用される事がある
  2. 天井天窓或は屋根引窓等を破りて忍入る窃盗。「てれ」ともいふ。
  3. 印刷用語上部余白のこと。⑵天窓破りのこと。
  4. 拘禁者等が看守居ないことを指していう。看視厳重は時化(しけ)その反対晴天のところから。〔盗〕 ②天窓から侵入する盗犯手口省略語。〔盗〕 ③吉、有卦、上等、大丈夫等。天は最上この上ないころから。〔香〕
  5. 万事都合好いこと。「はくい」ともいう。得意の絶頂場合前額部を自ら叩いててんてん」と唱へる。その時舌を出して唱へることもあり。猶自分の意に満ちたような場合広く用いる。②共同動作を行うこと。共謀共犯をいう。③自分窃取したから彼に懐中物はないと仲間通知することをいう。〔スリ〕 ④取締り緩慢なること。〔闇屋〕 ⑤天井天窓或いは屋根引窓等を破って忍入る窃盗。「てれ」ともいう。

分類 スリ闇屋犯罪、盗/香/犯罪


読み方:てん

  1. 鰻屋魚屋川魚符牒にして、六といふ数量を表す。通り符牒参照せよ(※巻末通り符牒参照)。〔符牒
  2. 六。〔川魚商〕
  3. 六。〔魚屋

分類 川魚商、符牒魚屋


読み方:てん

  1. 屋根ノ瓦ヲ取除ケテ忍ヒ入ルコトヲ云フ。〔第一類 言語及ヒ動作之部・大阪府
  2. 屋根ヨリ忍ヒ入ルコトヲ云フ。〔第一類 言語及ヒ動作之部・福井県
  3. 同上(※「てれ」参照)-〔京阪其他ノ地方〕。〔第三類 犯罪行為
  4. 台処の天窓より入る盗賊盗賊刑事用ふ隠語
  5. テンは天で、天窓破り略語である。〔刑事
  6. 天窓破りの略。

分類 京阪其他ノ地方刑事大阪府犯罪語、盗賊刑事福井県


読み方:てん

  1. 天井明窓。〔第五類 一般建物
隠語大辞典は、明治以降の隠語解説文献や辞典、関係記事などをオリジナルのまま収録しているため、不適切な項目が含れていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ

読み方
あま
あまさき
あまざき

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/07/18 02:41 UTC 版)

金文で記された「天」
中国語
文字通りの意味heaven(s)
発音記号
標準中国語
漢語拼音tiān
ウェード式t'ien1
IPA[ti̯ɛn]
呉語
ローマ字thi (T1)
贛語
ローマ字tien1
粤語
粤拼tin1
閩南語
閩南語白話字thiⁿ
中古音
中古音tʰen
上古音
鄭張/*qʰl'iːn/
日本語
漢字
篆書体による「天」
甲骨文字による「天」

(Tiān、てん、あま)は、東洋思想の鍵概念のひとつで、人の上にある存在、人を超えた存在をあらわす。また東洋思想の概念だけでなく、後の時代に中国やアジアに伝来したインド哲学仏教や、西洋思想キリスト教 等々に含まれる類似の概念を漢字で表記するためにも「天」という語は用いられている。

「天」という言葉には様々な意味がある。まず基本から説明すると、「天」という漢字は、の姿を現す「大」の上に、「一」を置いて、六書指事で意味内容を示しており、人の上方、空の方向を示している。この意味における天は陽気の象徴であり、陰気の象徴である「」と対義語になる。時に、「壌」と対義語にする場合もある。人の上方、という意味では「」という字と意味がいくらか重なっている。その意味では(似た意味の字を連ねることで意味を示す方法で)「天空」とも言う。

中国思想の「天」「天帝」「天命」

人の上の存在、人を超えた存在という意味に関しては、中国の思想では、全ての人には天から、一生をかけて行うべき命令が与えられており、それを実行しようとする人は天から助けを受け、天命に逆らう者は必ず滅ぶと考えられている。天は全ての人のふるまいを見ており、善を行うものには天恵を、悪を行うものには天罰を与える。その時の朝廷が悪政を行えば天は自然災害の形を取ってこれを知らせ、逆にこの世に聖天子が現れる前兆として、天は珍しい動物を遣わしたり、珍しい出来事を起こしたりして知らせる、と考えられた。特に皇帝王朝の交代時には盛んに使われ、ある王朝を倒そうとする者は「天の命が革(あらた)まって我々に新しい天命が授けられた。」と言う考え方をする。つまり革命である。

近世日本における解釈

幕藩体制イデオロギーである朱子学における天は、と等置され、人に内在する道徳的原理であると共に自然に内在する自然法則とも解釈された(石毛忠「江戸時代中期における天の思想」『日本思想史研究』三)。これに対し、徂徠学における天は、人格的意味が強く、「知の対象」ではなく、儒教(中国)元来の「敬(信仰)の対象」であった[1]。一方、国学本居宣長は『古事記伝』において天命思想を否定している(詳細は道 (国学)を参照)。

人の上方、人を超えた存在としての天

  • 天は、天帝の住む所とされて来た。
    • 「天」は神の住む所とされてきたので、派生的用法として「天」だけで神を意味することもある。
    • 死後に人のが行く場所。人が行ける神の世界に近い場所。天国。嬉しい気持ちを「天にも昇る気分」と言う。
    • 仏教上での「天」の意味は、佛を守る役目をする神々のことをいい、「梵天」「帝釈天」「毘沙門天」「四天王」「金剛力士」「十二神将」「弁財天」等がある。
  • アイヌの「カント」も天と訳され、樺太アイヌ文化研究者の北原モコットゥナィによれば、天を除く、海や山奥にあるカムイモシリのカムイは送り返された後、さらに天=カントに行くことになっているとされ、カムイモシリの上の他界観としてある[2]
  • インド思想(インドの宗教)や西洋思想(西洋の宗教)が中国・アジアに伝わるにつれ、それらに含まれる、人を超えた存在を表す用語の翻訳にも、「天」の字が用いられるようになった。
    • (仏教)。梵語サンスクリット)で「svarga」と表現される、「神々の世界」を漢字に翻訳する時に「天」の字が用いられた。「天界」とも。
六道のひとつで、人の世界よりは優れているが、まだ輪廻を免れていない領域。(なお、インド仏教の世界観では、下から順に言うと、「欲界の六天、色界の十八天、無色界の四天」という階層的な世界がある、とされている[3]。)
  • (キリスト教)万物を創造した唯一のがいる世界、ラテン語で「cælum カエルム」、を漢字で表すために「天」が用いられている。「天主」とは神のこと。「天使」とは神の使いのこと。
  • (冒頭で説明したように)「天」の字は人の上方を示し、結果として漢字では「」の字と意味が重なるところがある。
なお、天は蓋(ふた)のように世界を覆っているとする天蓋説や、卵殻形の天が地球卵黄に相当)を囲んでいるとする渾天(こんてん)説がある。
天候も指し、結果として気象をあらわす文字としても頻用されている。(「晴天」「荒天」等々)
  • 単純に方向を示す語としては、「」がしばしば方を指すのに対して、「天」は方を指す。例:「天地無用」(上下を覆すな)

時間としての天

天と関連の深い太陽との結び付きにより、派生義として時間をも指すようになった。

  • 天に太陽が昇っている間、すなわち昼間を指す。「白天」と同じ。
  • 現代中国語では、太陽が昇って沈み、再び昇るまでの間、すなわち「」(24時間)を指すことも多い。
  • さらには、数ヶ月間に及ぶ時期を指す場合もある。例:「春天」。

引用文

「天は人の上に人を造らず人の下に人を造らずと云えり」
天下 に帰す。」
-- 孔子、『論語
「天壌無窮」 --
日本書紀』、「神代紀」

脚注

  1. ^ 城福勇 『本居宣長』 吉川弘文館、新装版第2刷、1990年、139頁、ISBN 4-642-06179-7ISBN 978-4-642-06179-7
  2. ^ 中川裕 『アイヌ文化で読み解く「ゴールデンカムイ」』 集英社新書、2019年、23頁、ISBN 978-4-08-721072-9
  3. ^ 「天」『広辞苑』 第5版、1848頁。

関連項目

外部リンク


岡山パセリ♪

( から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/06/01 03:30 UTC 版)

おかやま ぱせり♪
岡山 パセリ♪
プロフィール
別名 天%(旧監督名)
愛称 パセリン♪
岡パーさん
パセリ氏
生年月日 1986年4月15日
現年齢 37歳
出身地 日本岡山県
血液型 AB型
瞳の色 ブラウン
毛髪の色 黒髪
公称サイズ(2017年時点)
身長 / 体重 180 cm / 83 kg
BMI 25.6
靴のサイズ 28 cm
備考 公式twitterより
単位系換算
身長 / 体重 6 0 / 183 lb
活動
デビュー 2015年
ジャンル アダルトビデオ
他の活動 俳優AV監督
モデル: テンプレート - カテゴリ

岡山パセリ♪(おかやま パセリ♪、1986年4月15日 - )は、日本AV監督

来歴

  • 2009年9月、株式会社ヒロスンエンタテインメント入社。
  • 2015年1月、「大きな胸を活かせてない!地味女に誘惑服を着せて男子校勃起バスに乗せたら発情するまで何分?」VOL.1で監督デビュー。
  • 2015年7月、監督名を「天%」から「岡山パセリ♪」に改名。
  • 現在は、DANDY(株式会社ヒロスンエンタテインメント)に所属している。

人物

  • 岡山県出身。
  • 「天%」という監督名でデビュー。天然パーマという外見的特徴から名付けたのだが、昨今のインターネット検索に於いて「%」という記号を使用することが好ましくないとして、現在の名前に改名した。
  • 現在の監督名は、AD時代にファミレスで料理に添えられた「パセリ」を食べながら、出身地を足して考えたもの。
  • 好きなラジオ局Bayfm。特に、最近はMOZAIKU NIGHT 水曜に積極的に投稿している。twitterは、同番組への投稿が目立つ。

関連項目

外部リンク


出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/07/25 06:11 UTC 版)

お・り・が・み」の記事における「天」の解説

マリアクレセル 唯一神第一直系使徒の聖四天で赤い髪の天使ミウルスの上司に当たる。前作続いて登場。リップルラップルの妹で存在を操る能力をもつ。みーこからは「赤い髪」と呼ばれる趣味女子高生コスプレ。リップルラップルが「ナマチャン」と言うと、「やりますか」と言い姉妹殴り合い始める。その様子は旧大神殿壁画「青い髪の魔王と赤い髪の大天使となっていたが、真相知ったショーペンハウアーによって新生大神殿描かれるのは阻止された。 ガブリエル四天一人最終決戦の日は風邪を引いて欠席ミウルスインドア派落第天使次期四天予定天使。名前だけ出てきた。前作ばいおれんす☆まじかる!』でも登場

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出典:『Wiktionary』 (2021/08/11 07:21 UTC 版)

発音(?)

名詞

  1. テン)そら。天空
  2. テン空模様気象
  3. テン運命的なもの。
  4. テン万物主宰する存在創造主造物主天帝
  5. テン多く宗教において、神々が住むとされる世界
    1. 仏教における、人間界の上位にある神々の世界天部
    2. キリスト教における、神がいる場所。
    3. 高天原日本神話における、天つ神がいたとされる国。
  6. テンうえ直立時の方向。(書物絵画などにおいて)垂直置いたときに上になる方。水平置いたときに読み手から見て遠い方。
  7. テン漢文読み下しにおいて、次に」の付せられた字に続くことを表す記号

接辞

  1. テンてんぷらの略。

手書きの字形について

上が長く、下が短い(教科書体標準字体と同じ)
下が長く、上が短い(このページ上にある筆順画像と同じ)
のうちのいずれでもよい[1]

熟語


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