女子高生とは? わかりやすく解説

じょしこう‐せい〔ヂヨシカウ‐〕【女子高生】

読み方:じょしこうせい

女子高生徒また、女子高校生


女子高生

作者九高髄煌

収載図書フーコー短編小説傑作選 5(上)
出版社フーコー
刊行年月2000.9


女子高生

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/12/31 02:30 UTC 版)

女子高生(じょしこうせい)とは、女子高校生(じょしこうこうせい)・女子高等学校生(じょしこうとうがっこうせい)の略である[1][2][3]。女子高生の略称として『JK』(Joshi-Kouseiの略、ジェーケー・ジェイケイ)がある[1][2][3]。別称として中学校・高等学校の女子生徒を指す「女学生」(じょがくせい)がある[4]

ここでは日本の「女子高生」について、広義の意味での用語を解説する。

秋田県能代港町立能代実科高等女学校の生徒(1916年

歴史

東京女子高等師範学校附属高等女学校の生徒(1936年

戦前の学制においては、現在の高等学校に対応する[5]旧制中等教育学校の一つである「高等女学校」の生徒が区分上は「女子高生」に相当する。1882年、日本で最初の女子教員養成機関である東京女子師範学校(後に東京女子高等師範学校に改組)に附属する形で日本初の高等女学校(現在のお茶の水女子大学附属中学校高等学校)が誕生した[6]

戦前の学制における旧制高等学校は、学校教育法に基づく現在の高等学校(新制高等学校)が(後期)中等教育機関であるのとは異なり、高等教育機関(現在の大学や高等専門学校に相当)に位置付けられており[7]、かつ女子の入学は認められていなかった[8]。旧制高等学校が女子にも門戸を開放したのは1947年度の入学試験からで[8]、名前としての「女子高生」が誕生したのもこの年度からである。しかし、学制改革によって旧制中等教育学校新制高等学校に切り替わったことで、旧制高校の入学者は1948年度が最後となっている。旧制の1947年度入学者は、1950年3月の旧制高校廃止まで在籍し、48年度入学者は1年次修了で新制大学へ進学しており、この学制の過渡期には、旧制と新制の2種類の女子高生がいたことになる[9]。1950年度からは新制の女子高生ばかりとなって現在に至る[10]

「女子高生」という言葉が使われだした明確な時期については不明だが、1962年2月の秋田魁新報の夕刊の中で『病院に咲く愛の花 名もあかさぬ女子高生』という記事が存在している[11]

文化

典型的な女子高生の制服の着崩し方。1990年代のコギャル文化を現在も踏襲している面が強い。
(写真は2012年)

「女子高生」(略称: JK)は新しい流行を作り出し、けん引してきた。1990年代以降の「女子高生」は高校に通う10代女性にとって特権的な身分となっただけでなく、特有の自己表現も含意するようになった。性的に商品化されたことで男性の垂涎の的にもなった[12][13]

特権的な自己表現としての「女子高生」の基本的な要素

文化としての「女子高生」は高校に通う10代女性のみに許された特権的な自己表現である[14]。その自己表現は教育で着用が義務付けられた制服を独自にアレンジする所から始まった。その発端であり1990年代以降に基本となった制服スカートの極端なミニスカート化は、制服という枠組みで表現される「女子高生」において必要不可欠なアレンジである[15][14][16]。スカートの丈を短くする方法は、上から折り曲げる方法か、下から切る方法が行われるが、どちらも学校や制服メーカーにとっては非公認の方法である[17]。「女子高生」において2番目に重要な要素となるルーズソックス1990年代に「E.G.スミス」というブランドが最も高い人気を誇り、「女子高生」からの要望を受けて長いサイズが次々と用意されたが、後に生産が困難となり、他の様々なブランドがシェアを分け合うことになった[18][19]1990年代ルーズソックスの履き方としては、「ソックタッチ」と呼ばれるくつ下用のノリを使って、ふくらはぎでルーズソックスを止める履き方が主流であった[20]。「女子高生」において3番目以降に重要な要素として、緩いニットをブレザーの下に着たり、リボンを下げたりするアレンジも行われた[15]。結果として、上半身は通常の制服姿に近いが、下半身は太ももからふくらはぎにかけて大胆に露出するスタイルとなった。こうした自己表現をすること自体が人生で1回しか体験できない「女子高生」の特権となった[21][22][23][24]。同時に、大胆な露出を伴う見た目から「女子高生」が性的に商品化されるようにもなった[12][13]。「女子高生」の言動においては、新語の創出と活用、デジタルアナログ問わず新しいコミュニケーションツールを素早く採用するなど、新しい方法を次々と試す特徴があり、結果として明るく軽い印象の自己表現を行うことになった[25][26]

文化的流行

「女子高生」が文化として着目されたのはポスト団塊ジュニアが高校に在学していた1990年代だと言われている[25][27][26]。女子高生の文化にマスメディアが焦点を当て、テレビなどでトレンドや新しいムーブメントとして紹介されたこと、ブルセラ援助交際などの社会的な問題などがあって「女子高生ブーム」が起きたと言われている[25][26]。1993年8月、全国でブルセラショップの摘発報道が一斉に開始し、ルーズソックスミニスカート制服の流行、ポケベル・携帯電話などの新しいコミュニケーションツールの素早い取り入れや活用、「チョベリバ」などの新語の創出、テレクラやツーショットダイヤルを介した「援助交際」など、新しい文化を次々と生み出してマスメディアに話題を提供し続けた[25][26]バブル経済崩壊後、日本経済が低迷する中で固定観念を持たず従来の価値観を覆して邁進する「女子高生」のイメージは、マスメディアに対する一種のカンフル剤のような効果を果たしたのではないかと指摘する声もある[25]

日本国外の動向

中国では国産化した日本の女子高生のスカート。

1990年代以降、「制服」がおしゃれやファッションや文化の手段としての傾向が強まったとの見方もあり[28]、近年の日本におけるこのような制服のファッション化は、日本国外でも注目されており、フランスの雑誌『Japan LifeStyle』における言及、「日本の女子高生の制服は自由の象徴」といったパリ娘たちの意見[29]や2009年Japan Expoにおける制服ファッションの前年比での激増[30]、ファッション誌に常に制服が特集されているタイ王国[31]バンコクで2009年3月に開催された制服ファッションイベント「カワイイ・フェスタ」されている。中国では、若い女性の間で女子高生の制服「JK制服」はロリータ・ファッション漢服を加えた3つが「三坑」(3つの穴)ファッションと呼ばれ、年々需要が拡大している一方である[32]中国では日本から本物の「JK制服」を輸入するバイヤーだけでなく、中国国内向けに新たな「JK制服」を製造・販売するブランドも立ち上がっており、「JK制服」の入手が容易になったことから2020年代前半には上海といった都市部で「JK制服」を着用した中国人女性が普通に見られるようになった[33]

法的扱い

1990年代以降、女子高生の性的価値の高さに着目した下記のような闇のビジネスが台頭した。下記については消費者となる成人男性だけでなく、一部の女子高生も金銭欲しさに積極的に加担するようになり、新たな社会問題となった。

1990年代に入ると携帯電話インターネットが急激に普及し[25]、金銭的な援助を目的とした成人男性との交際である「援助交際(略語は援交)」やブルセラという中古制服や中古下着の販売などが特に問題となった[25]。匿名の掲示板や出会い系サイトの発達など、情報社会の進展に伴い女子高生が関わる援助交際の増大の一因とも指摘され[25]社会問題としても大きく取り上げられている[25]

また2000年代中盤以降はいわゆる「JKビジネス」が発展[34][35]2010年代に入ると、「JKリフレ」「JK見学」などサービスの過激化とともに[34][36]、マスメディアでも取り上げられ、警察から度々摘発されるなど[36]、問題視されている[36]。 ただし成人年齢引き下げ後の特定少年(18歳と19歳の者)は親権虞犯[37]未成年者略取誘拐罪[38]の客体対象外となった(お持ち帰りされたり同棲したり愛人として囲われるのも合法となり反対している警察に言っても本人の意思に反して家に連れ戻されることはなくなった)。 一方で15歳の者は刑法改正により法定強姦の客体対象となった。 16歳と17歳の者は青少年健全育成条例児童福祉法児童買春・ポルノ禁止法出会い系サイト規制法の客体対象である。

商標に関して

「女子高生」は以下の登録商標でもある。

権利者・伊藤ハムで「登録番号4341989および4341990」。前者の指定商品は、弁当餃子焼売ピザ・ミートパイ・菓子およびパン。後者の指定商品は肉製品・加工野菜・加工果実・カレーシチューまたはスープのもとである。 権利者・株式会社響で登録番号5378350。指定役務は、「インターネットによる広告に関する情報の提供、広告、経営の診断又は経営に関する助言、市場調査」(第35類)、「技芸・スポーツ又は知識の教授、電子出版物の提供、映画・演芸・演劇又は音楽の演奏の興行の企画又は運営、放送番組の制作」(第41類)となっている。

JK

JK(ジェイ・ケイ、女子高生)は「女子高校生 (Joshi Kōkōsei)」の略称。派生語に「FJK・SJK・LJK」があり、それぞれFirst、Second、Lastの頭文字が接頭辞であり、1年生の女子高生、2年生の女子高生、最後の女子高生=高校3年生の女子、を表す[39][40]淫行条例絡みで違法JK(15~17歳)や合法JK(18歳)という語も使われる。

脚注

  1. ^ a b 『KY式日本語』大修館書店、2008年2月、29頁。ISBN 9784469221961 
  2. ^ a b 「はじめに」『女子高生の裏社会 「関係性の貧困」に生きる少女たち』光文社新書、2014年8月20日、4頁。 ISBN 9784334038144 
  3. ^ a b マイナビティーンズ (2015年12月23日). “現役女子高生が考える「JK」というブランドの魅力とは??”. https://web.archive.org/web/20151225074927/http://news.mynavi.jp/news/2015/12/23/051/ 2016年9月8日閲覧。 
  4. ^ 『広辞苑』(第六版 DVD-ROM版)大修館書店、2008年1月11日、女学生頁。 ISBN 978-4000801218 
  5. ^ 初等中等教育と高等教育との接続の改善について (中間報告) 第1章 検討の視点”. 文部科学省 (1999年11月1日). 2016年9月8日閲覧。
  6. ^ 本校について 学校概要”. お茶の水女子大学附属高等学校 (2016年1月1日). 2016年9月8日閲覧。
  7. ^ 秦郁彦『旧制高校物語』第6章 終末の日々 3. 開かれる女人禁制の園(文春新書、2003年) 詳細は旧制高等学校を参照のこと。
  8. ^ a b 佐々木和夫 (2007年9月16日). “昭和22年ごろの札幌 3.北大予科、旧制高校”. 北海道大学広島地区同窓会「広島エルム会」. 2016年9月8日閲覧。
  9. ^ 秦郁彦『旧制高校物語』第6章 終末の日々 3. 開かれる女人禁制の園(文春新書、2003年) 45頁
  10. ^ 秦郁彦『旧制高校物語』第6章 終末の日々 3. 開かれる女人禁制の園(文春新書、2003年) 23頁
  11. ^ 病院に咲く愛の花 1962年2月24日 夕刊 2面. 名もあかさぬ女子高生”. 国立国会図書館サーチ (2016年9月18日). 2016年9月8日閲覧。
  12. ^ a b 大人向け雑誌における「女子高生」の性的商品化と思春期女子の性行動の変化に関する研究”. 国立保健医療科学院. 2025年12月13日閲覧。
  13. ^ a b 思春期女子に対する成人男性の視線と行動に関する研究 ――杉並区・浜松市の若年女子調査と大人向け雑誌の分析から――”. 国立保健医療科学院. 2025年12月13日閲覧。
  14. ^ a b “スカートの丈”が語る自由 女子高生ファッションの自己表現 | パシフィック・リアルティ株式会社|そのビル買います” (英語). 2025年12月13日閲覧。
  15. ^ a b 20年間「女子高生」を観察してきた専門家が語る JKファッションを変えた“あの人”」『BuzzFeed』。2025年12月13日閲覧。
  16. ^ 湊彬子. “女子高生スカート丈調査が伝えたかったこと「自分を貫く」格好いい!”. withnews.jp. 2025年12月13日閲覧。
  17. ^ 湊彬子. “制服のスカート短くさせない!驚きの技術 学生服メーカー次々と投入”. withnews.jp. 2025年12月13日閲覧。
  18. ^ もう作れない?「ルーズソックス」が直面する現実”. 東洋経済オンライン (2023年3月22日). 2025年12月13日閲覧。
  19. ^ ひかり, 金澤. “再流行のルーズソックス、1年でボリューム倍に「いまは50センチ」”. withnews.jp. 2025年12月13日閲覧。
  20. ^ 女子高生に流行った「ルーズソックス」が戻ってきた! 再ブームの背景は?”. ITmedia ビジネスオンライン. 2025年12月13日閲覧。
  21. ^ 制服スカート丈“日本一短い”と話題になった新潟 現在の流行と学校制服の歴史をアーカイブから探る【NSTアーカイブ】”. 新潟ニュース NST. 2025年12月13日閲覧。
  22. ^ <現役JKのぞき見調査 Vol.5>テスティー、現役女子高校生を対象に「放課後の過ごし方」に関する調査を実施”. プレスリリース・ニュースリリース配信シェアNo.1|PR TIMES (2017年10月26日). 2025年12月13日閲覧。
  23. ^ メディア編集者 (2025年5月30日). “【高校生必見】可愛いスカート丈の長さを解説!地域別に人気の長さも紹介”. Popteen Media. 2025年12月13日閲覧。
  24. ^ withnews編集部. “こんなに違う!女子高生2400人「スカート丈調査」東京ミニ、大阪は…”. withnews.jp. 2025年12月13日閲覧。
  25. ^ a b c d e f g h i 佐藤(佐久間) りか「「ギャル系」が意味するもの : <女子高生>をめぐるメディア環境と思春期女子のセルフイメージについて」『国立女性教育会館研究紀要』第6巻、独立行政法人国立女性教育会館、2002年4月、45-57頁、 NAID 1100000400032016年8月23日閲覧 
  26. ^ a b c d テレビ局/ホームメイト・リサーチ テレビから生まれた流行 1980年代~1990年代”. 施設検索 ホームメイトリサーチ (2015年4月1日). 2016年9月8日閲覧。
  27. ^ 本郷保長 (2016年9月7日). “女子高生ブームをいまだに直視できない”. En-Soph. 2016年9月8日閲覧。
  28. ^ 櫻井孝昌 2009, p. 33
  29. ^ 櫻井孝昌 2009, p. 30
  30. ^ 櫻井孝昌 2009, p. 160
  31. ^ 櫻井孝昌 2009, p. 48
  32. ^ 中国で「JK制服」人気“3つの穴”とは - 日テレNEWS
  33. ^ Ricai. ““愛好家”は118万人で平均21歳、「破産三姉妹」と呼ばれることも…中国で流行中の「日本風JK制服」の正体”. 文春オンライン. 2024年1月28日閲覧。
  34. ^ a b “今度は「JK撮影会」摘発 個室でわいせつポーズ リフレにお散歩…業態変えいたちごっこのJKビジネス”. 産経新聞. (2013年12月7日) 
  35. ^ “JKビジネスVS警察!続く“イタチごっこ”…舞台は秋葉原から新宿、池袋、渋谷に拡大”. スポーツ報知. (2013年12月25日) 
  36. ^ a b c “現役女子高生がマッサージ、ハグ…“オタクの聖地”に増殖中の「リフレ」って何だ?”. 産経新聞. (2012年11月23日) 
  37. ^ 少年法
  38. ^ 法制審議会少年法・刑事法(少年年齢・犯罪者処遇関係)部会第27回会議議事録
  39. ^ 10代の常識言葉「FJK・SJK・LJK」”. TBSラジオ (2018年10月16日). 2020年9月1日閲覧。
  40. ^ 17歳のいまどきSJK(高校2年生)になった「リカちゃん」が「#Licca」でデビュー”. 価格ドットコム新商品ニュース (2020年9月1日). 2020年9月1日閲覧。

参考文献

関連項目


女子高生

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/03 22:15 UTC 版)

世界の終わりと夜明け前」の記事における「女子高生」の解説

江園山道出会った少女本名不明だが、前述の「アルファルファ」に登場した大沢目元やほくろの位置等が一致しており、同一人物だと思われる交際者との破局、親との確執から家出し日銭を稼ぐためにアダルトビデオ出演しようとする直前怖くなり、暴行受けた挙句山道捨てられた。

※この「女子高生」の解説は、「世界の終わりと夜明け前」の解説の一部です。
「女子高生」を含む「世界の終わりと夜明け前」の記事については、「世界の終わりと夜明け前」の概要を参照ください。

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