印刷用語
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/09 09:28 UTC 版)
オフセット印刷では原稿を色分解し、多くは CMYK と呼ばれるシアン・マゼンタ・イエロー・ブラックの網点状の色版を其々作製して原版にする。このとき、分解した各色版がずれたり重なった場合に隣り合った色が混ざった色に見えてしまうために片方の色の網点を抜く作業を行なう。この時の色を抜く手作業や処理を毛抜きという。毛抜合せ、若しくはトラッピングとも言う。また抜き合せともいう。 一般的な画像ソフトで毛抜を喩えるなら、編集画像の拡大比率を上げて各ピクセルが個々に識別できる状態に表示し、隣接するピクセルごとに色を調整していく状態である。この操作はDTPソフトによってはトラッピングと呼ばれ自動化できるものがある。 この作業が毛抜きと呼ばれるのは、オフセット印刷の色版は再現性にもよるが数十分の一ミリから数百分の一ミリ単位で隣り合っており、前記の作業は1ミリの数分の一の毛を選り分けて抜く本来の毛抜き作業にも似ているところから取られた。
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