印刷送信に限った、記述の概要
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/28 02:20 UTC 版)
「PJL」の記事における「印刷送信に限った、記述の概要」の解説
PJLそのものは @PJL SET 【要素】 = 【値】の記述の羅列であるので、言語ではあるが、単に必要なことを箇条書きすればよいものにすぎない簡便さがある。 どのような【要素】と【値】に対応しているかは、プリンタの性能や機能に応じて、メーカーがそれぞれ独自に設定している為、メーカーの仕様書またはWindowsなどでドライバーがプリンターへ送信する文字列を知る必要がある。 具体的には、汎用的な用紙サイズのほかに、プリンターによってはフィニッシャーと呼ばれるホチキスをする機能が付いている機種があり、【要素】ホチキスを【値】「しない・左に2つ・左上に斜めに1つ・左上に横向きに1つ」というように独自のものがある。 記述は基本的に、PJLの開始を示し、PJLで要素の羅列を示し、次に印刷内容となる「プリンター言語」の種類を示す、という先頭の3段階。次いでプリンター言語。そして最後にPJLで印刷ジョブの終了を示す、という3つに区分けされる。 PJLの開始の示し方は、ESCという16進数で1Bの文字コードを1文字目にして、続いて %-12345X を記述し改行コードが続く。 PJLの要素の羅列の示し方は、@PJL SET PUNCH = OFF を記述し改行コードが続く。 PJLを終了しページ記述言語の記述に移行するときは、@PJL ENTER LANGUAGE = 言語名 改行コード と記述する。次にPDFファイルのデータが続く場合は、@PJL ENTER LANGUAGE = PDF 改行コード となる。このコマンド以降は、PDFファイル(Postscript)の記述となる。 これはプリンタが対応している「プリンター言語」なので、キヤノン社であれば @PJL ENTER LANGUAGE = LIPS 改行コードが続き、LIPSで記述された印刷内容が続くことで、プリンターはPJLの設定に従って印刷内容を白黒で印刷するなど、制御する。
※この「印刷送信に限った、記述の概要」の解説は、「PJL」の解説の一部です。
「印刷送信に限った、記述の概要」を含む「PJL」の記事については、「PJL」の概要を参照ください。
- 印刷送信に限った、記述の概要のページへのリンク