印刷用字形の変更案
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/04 08:50 UTC 版)
「通用規範漢字表」の記事における「印刷用字形の変更案」の解説
意見募集稿では、下記に該当する漢字44字の印刷用(明朝体)字形を『印刷用通用漢字字形表』のものから変更する案が示された。これは筆記用の字形(楷書)の字形も同様に変更するという意味ではない。 「琴」のように「王」が二つ並んだ場合、左の「王」の4画目を「一」ではなく、右上がりに払う。「徵」のように内にある「王」も同様。 「巽」のように「巳」が二つ並んだ場合、左の「巳」の最後を横に曲げてから上に撥ねるのではなく、右上がりに払う。 「魅」の「未」、「籴」、「衾」などの最後と「茶」や「新」の「木」の最後は「払う」のではなく「丶」のように止める。 「杀」、「条」、「茶」、「杂」などの下の部品を「朩(ホ)」ではなく「木」と作る。「朩」の縦棒は「亅」のように鉤となっていたが、縦棒「丨」のままで止める。 「恿」の上の「甬」と「瞥」などの「敝」の「冂」の最後に鉤を作らず、縦棒のまま止める。 「褥」などの「辱」を「厂」の中に収めて書くのではなく、「辰」と「寸」の上下の組み合わせに変える。「唇」、「蜃」も同様に上下の組み合わせとする。 「毂」(轂)を本来の字体、部品に合わせて、「车」(車)の上に1画加える。 以上は前文に表記されているものである。このほか、前文には示されていない変更がいくつかあるが、いずれもデザインレベルでの変更であり、フォント制作者など以外にとっては無視してよいものといえる。 「彳」の3画目の起筆位置を2画目の中ではなく、「亻」などと同様に2画目の少し下にする。 「女」の3画目の起筆位置を2画目の中ではなく、2画目より上にする。女偏も接し方が異なるが同様。 「鬼」の7画目の起筆位置を5画目の下ではなく、「免」などと同様に5画目の中にする。 「执」のように旁に「九」あるいは「丸」がきた場合、その1画目の横画部分を右上がりにせず、水平にする。 「美」の最も長い横画を6画目(上から三本目)ではなく、7画目(「大」の横画)にする。
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