東屋とは?

あずま‐や〔あづま‐〕【東屋/四阿/阿舎】

【一】

庭園などに設け四方屋根だけの休息所。亭(ちん)。→ガゼボ

寄せ棟造り建物のこと。→真屋(まや)

【二】

[一]催馬楽(さいばら)の曲名

[二](東屋)源氏物語50巻の巻名。薫大将26歳。左近少将との婚約失敗した浮舟に、薫と匂宮二人思慕の情を燃やす。


あずま‐や あづま‥ 【四阿・東屋・阿舎】

1 〔名〕 (「あづま」の屋の意で、もと、田舎風の家をいうといわれる

① =あずまやづくり四阿造

続日本紀天平一四年(742)正月丁未「為大極殿一レ成、四阿(あづまや)殿、於此受朝焉」

新撰字鏡(898‐901頃)「四阿 阿豆万屋

庭園公園内に、休憩眺望のため、あるいは園内一点景として設けられる小さな建物屋根四方を葺(ふ)きおろし方形(ほうぎょう)造り寄棟(よせむね)造りになっている。壁がないものもある。

俳諧毛吹草追加(1647)上「あづま屋四方へおつる家桜広寧〉」

2

[一] 催馬楽(さいばら)の曲名。「楽家録‐巻之六・催馬楽歌字」所収の「東屋(あづまや)の真屋(まや)のあまりの、その、そそぎ〈略〉」をさす。

[二] (東屋) 「源氏物語第五〇帖の名。宇治十帖第六。薫二六歳の八月から九月まで。薫は、亡き大君生き写し浮舟に心を奪われ、宇治山荘に住まわせる。

[語誌](一)①の挙例続日本紀」にも見えるように、七、八世紀宮殿主要な寺院寄棟造り入母屋造りであった。それを「あづまの屋」と呼んだのは、大陸から新しい建築様式伝来する以前建築宮殿神社切妻造りで「真屋」と呼ばれ民家寄棟造りあったか以前呼称そのまま流用されたためであろう催馬楽和歌、「源氏物語」の巻名などでは、建築様式ではなく、もともとの茅葺きなどの粗末な家、田舎の家の意で用いられている。


東屋

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/11/01 14:40 UTC 版)

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