巻名についてとは? わかりやすく解説

巻名について

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/01 01:20 UTC 版)

夢浮橋」の記事における「巻名について」の解説

『源氏物語』多く巻名本文中にある言葉(特に歌の中にある言葉)から取られているが、この「夢浮橋」という言葉本文中に見られない藤原定家古注釈源氏物語奥入』では、出典未詳古歌世の中は夢の渡り浮橋かうち渡りつつものをこそ想へ」に関連するとしている。なお、本帖は「法の師」(のりのし)という異名呼ばれることがあるが、この「法の師」という巻名は本帖中の薫の歌「法の師尋ぬる道をしるべにて思はぬ山に踏み惑ふかな」によっている。

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巻名について

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/11/12 14:09 UTC 版)

匂宮」の記事における「巻名について」の解説

本巻は、現在では一般的には匂宮」の巻名呼ばれている。しかしながら源氏釈』、『奥入』、『紫明抄』、『河海抄』、『弘安源氏論議』といった平安時代末期から室町時代初期までの注釈書さらには白造紙』の源氏物語巻名目録や『源氏物語古系図』(為氏本、正嘉本)といった文献ではすべて「匂兵部卿」と呼ばれており、この「匂兵部卿」が本巻のもともとの巻名だったと考えられる。「匂宮」という巻名は、鎌倉時代初期成立したと見られる源氏供養のための漢文体願文表白文)である『源氏物語願文』がおそらく初出であるが、広く使われるうになるのは『仙源抄』(「匂宮」に「水原に匂兵部卿とあり、紫明抄に匂兵部卿一名中将とあり」との解説加えている。)、『弄花抄』、『細流抄』、『孟津抄』といった室町時代以降注釈書であり、それが江戸時代『源氏物語』版本によって一般化した考えられる。なお、『奥入』や『弘安源氏論議』では上記通り本巻巻名を「匂兵部卿」としながらも、「別の呼び名」として「薫中将」なる巻名挙げており、『源氏物語表白』では「薫大将」という巻名を記している。清水婦久子は、本巻巻名が「匂兵部卿」から「匂宮」に変わったのは、巻名和歌中に取り込んだ源氏物語巻名歌』を詠むにあたって「匂兵部卿」よりも「匂宮」の方が詠み込み易かったからではないかとしている。

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