散逸した巻名
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/02/11 01:02 UTC 版)
本書は、「庭云、この五十四は本の帖数也、のちの人桜人すもりさかの上下さしくしつりとのの后なといふ巻つくりそへて六十帖にみてむといふ。本意は天台の解尺をおもはへたるにや」と54帖説と60帖説の両方をあげた上で、桜人、巣守、嵯峨野上下、さしくしといった現在の54帖に含まれない巻名についていくつも言及しており、その中には松平本では「つりどのの尼」、高田本では「つりどのの后」といった他のあらゆる資料に全く見られない本書だけの独自の巻名を掲載しており、その点でも注目されている。
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