散華家
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/01/17 08:13 UTC 版)
地元では由緒ある名家として知られる富豪。紫陽花を家紋とし、多方面に絶大な影響力を持つ。散華女子学園は大正時代に礼弥の曾祖父が設立した名門校。家人に仕える使用人は家の警護や情報収集、特殊工作活動なども業務として行うため、高い知力と体力が求められる。このため、散華家ではメイドが当主の嫁候補としての暗黙の了解をもって雇われていた(現当主の団一郎には嫡男がいないため、純然たるメイドとなっている)。 散華 団一郎(さんか だんいちろう) 声 - 石塚運昇、加瀬康之(若い頃) 礼弥の父親で散華家当主。48歳。動物嫌いの潔癖性で、礼弥に触れるとき以外は白い手袋をつけている(アニメ版では黒革の手袋)。一人娘の礼弥を度を超えて溺愛し、娘に近しい者のみならず動物の類まであらゆる手段を用いて遠ざけたり、 毎年、娘の誕生日に「成長記録」と称してヌード写真を撮影するなどしていたが、自分はこれが娘への愛情と信じて疑っておらず、行き過ぎた束縛に苦しみ続けてきた礼弥の心を察しようとしなかったため、死に追いやる結果となった。 若い頃から眉目秀麗でフェンシングをたしなんでおり、ある試合が縁で礼弥の実母と知り合い、彼女に惹かれて電撃的に結婚する。彼女との結婚の為なら散華家当主の座も省みないほど、彼女の事を深く愛しており、彼女の死後、忘れ形見である礼弥に面影を求めるようになり、異常性を増していく結果になる(アニメ版においては、近親相姦すら目論んでいるのを匂わすような発言をしている)。 礼弥を預かる千紘とフェンシングで決闘し、刺殺しようとしたところを礼弥に止められて和解する。以後は独自に海外の研究機関などを訪問し、礼弥を救う方法を模索している。 散華 亜里亜(さんか ありあ) 声 - 浅野まゆみ 礼弥の継母で、団一郎の後妻。散華女子学園理事長。左目付近に泣きボクロがある。 元は団一郎の青年時代から散華家に仕えるメイドで、メイドの頃は長いストレートのポニーテールの髪型をしていた。メイドとして仕えていた当初は野心的に団一郎に近づいたものの、次第に彼からの愛情を欲するようになり、礼弥の実母の死後、廃人同様になった団一郎を献身的に介護して立ち直らせ、後妻として迎えられた。勝ち得た妻の座ではあったが、結局一度も夫婦関係を求められる事も無く、礼弥の母親としてだけの存在に留められた。団一郎に構って貰えない寂しさから、始終昼間から酒を飲んでおり、ホストクラブに通って憂さを晴らすこともある。 他のメイド同様に選び抜かれた良家の出身で、そうではない礼弥の実母を快く思っていないため、礼弥との関係も親子円満とはほど遠く、憎しみをぶつける事もある。礼弥自身は亜里亜の実子では無い事を知らされていない故、何故自分が母に虐げられているのか理解出来ないでいる。実は猫好き(ゾンビ化した猫は例外)。謎の少女 声 - 山岡ゆり OVA第14話に登場。背中に透明な羽のようなものを付けた12,3歳くらいの少女。お堂で倒れていた所を萌路が発見し降谷家に住むことになる。一見無口で大人しく振舞っているが、礼弥にのみ明確な悪意を向け嫌がらせをする。実は亜里亜の見ていた夢らしいのだが、なぜか礼弥や千紘も同じ時期に同じ夢を見ていた。それ以来、亜里亜の性格は多少まるくなった。亜里亜と同じく泣きボクロがある。 礼弥の実母 物語開始時点では既に故人。名前は不明。普段は車椅子の生活で髪型はおかっぱ頭。散華家で行われたフェンシング大会にて団一郎に一目惚れされ、当時15歳で結婚した。元々虚弱体質で、礼弥を出産後まもなく死去した。 娘とは瓜二つで、団一郎が礼弥を溺愛するのも、礼弥に彼女の面影を求めてのことであった。 散華家の執事 声 - 金光宣明 名前は不明。団一郎に使える年配の執事。 団一郎に対しての忠誠心は厚い分、非情な性格でもあり、どんな理不尽な命令も悉く遂行する団一郎の参謀的な存在。 アニメ版では、団一郎の秘密を亜里亜に教える事で彼女に団一郎に対する愛情を求めることを諦めさせ、夫婦関係をさらに悪化へと至らせた張本人と判明する。 散華家のメイドたち 五月 声 - 桑島法子 勤続10年のメイド。メイド長。髪型はストレートのロングヘア。メイドとして最も長く散華家に仕えている分、少し下世話なところもある。多少医療の心得があり、団一郎との戦いで重症を負った千紘を緊急処置として手当てをした。夏川と同じく礼弥に対してコスプレをさせる願望を持っている。 夏川 声 - 藤田咲 勤続7年のメイド。メイド副長。髪型はセミロングで、眼鏡をかけている。 五月とは気が合うようで、共にかわいいもの好きな趣味がある。礼弥に対してはややミーハー的な敬意を内心に抱いており、コスプレをさせる願望を持っている。五月と同じく多少医療の心得がある。 秋野 声 - 加藤英美里 勤続3年のメイド。髪型はおかっぱ頭。 メイドとしての仕事は板についており、常識外れなことも笑顔で恭しくこなす余裕がある。 氷室 声 - 太田敦子 勤続1年半のメイド。ポニーテールの髪型。 勤めが短い分、動揺することも多い。単行本5巻では単独で総扉絵を飾った。 元メイド 声 - 西口杏里沙 アニメ版オリジナルのキャラクターで、名前は不明。髪型はおかっぱ頭にショートのツインテール。幼いころの礼弥が特に懐いていた人物で、当時のメイドの中でも礼弥を可愛いがっていた。しかし礼弥がかなり懐いていた事が災いし団一郎の命令により暇を出されてしまった。その後、数人のメイド達や礼弥が可愛がっていた愛猫も居なくなり、メイドは上記の五月ら四名のみとなった。 亜里亜の先輩 声 - 中野輝美 アニメ版オリジナルのキャラクターで、名前は不明。髪型は茶髪のロングヘア。亜里亜がメイドだった頃の先輩で、団一郎の嫁候補の一人。亜里亜とはライバル関係にあり敵視されていた。性格は同期のメイド達とは対照的に気が強く、プライドが高い。彼女もまた同期のメイド達と共に散華家を去った一人。 散華家のSPたち 眼鏡の男 声 - 高木達也 氏名は不明。団一郎に仕えるSPのリーダー。団一郎の命令により千紘と礼弥の行動を監視すると共に、礼弥を連れ去る機会を窺っていた。作戦決行時、礼弥の身体能力により已む無く作戦変更となり、その場にいた千紘を連れ去った。白ネクタイに白色の皮手袋を付けている。なお、礼弥は襲われるまでSP達の存在を知らなかった。 キャップの男 声 - 高橋英則 SPの一人。ターゲットの背後に周り捕らえるのが得意。会話で油断してた千紘を背後からいち早く捕らえた。茶色の皮手袋を付けている。 小太りの男 声 - 西山宏太朗 SPの一人。ボクサーなみに身体能力が強い。先制攻撃としてターゲットに近づき打撃を与えるため、先頭に立つ事が多い。同じく茶色の皮手袋を付けている。
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