降谷家
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/01/17 08:13 UTC 版)
降谷 萌路(ふるや めろ) 声 - 井口裕香 千紘の妹。12歳。紫陽町第七中学校に通う中学1年生。落ち着いた雰囲気で、大人びた古風な口調が特徴。千紘を「にー」と呼んでいる。しっかりした几帳面な性格で、降谷家の家事全般を取り仕切っている。兄の趣向には距離を置いているが、般若心経を愛読しており、普段着に白装束を着ている。あまり表には出さないが、雑誌『ムォー』を読むなど兄とはやや異なる趣向でオカルト好きらしい節がある。礼弥に母親(柚菜)の面影を抱いている描写があり、礼弥のことを「ママ」と呼んだことがある。 アニメ版の次回予告では、語尾に「みんな見るめろ!」と言う萌えキャラを演じさせられているが、ほぼ毎回プロデューサーと揉めている。 降谷 茹五郎(ふるや じょごろう) 声 - 斎藤志郎 千紘の祖父。妻のキヨは5年前に他界している。ダリンによると、かつては海外でゾンビを研究する科学者で、独自に「蘇世丸」の調合も行っていたが、日本に帰国してからは研究を全て放棄し、隠居生活を送っている。ダリンからは、茹五郎の「茹」から「ボイル教授」と呼ばれている。 ダリンによると「ゾンビの毒素を致死量の何十倍も受けてきたせいで眼や脳の一部にダメージがある」との事で、時折若干ぼけている言動をすることがあり、礼弥を貞(さだ)と呼んでいた。 実はゾンビ研究で得られた知識により100年以上の時を生き続けており(本人曰く、自分の身体は蘇者のそれと同じ、また彼自身も定期的に紫陽花の葉を摂取している)、貞(さだ)というのも最初の妻の名であった。 当初は小さな村で、独学で得られた知識を用いて薬を作り、ほぼ見返りを求めずに村人たちに与えていた。 村で疫病が流行った際、村人たちを救うための薬を手に入れるため、制止する妻を振り切り村を出るが、再び村へと戻った時に貞も含め全員が死に絶えると言う悲劇に見舞われる。悲観にくれた彼は村人の骸を洞窟に集め「死者を甦らせる薬」を生み出そうと何日も薬を作り続けては遺体に飲ませると言う事を繰り返していた。そしてついに蘇生薬を完成させ妻が蘇るところを目撃することになったが、その直後貞に噛まれ意識を失う。来訪者に発見された彼はその後二人目の妻である「お時」を娶るも、蘇生薬の研究を続けていた。キヨは三人目の妻に当たる。 尚、お時が伝え聞いた所によると、元々は大男だったが、貞を蘇らせるために飲まず食わず蘇生薬の研究をしている間に小さくなったとのこと。また、村の女子に逆夜這いを駆けられるほど人気があった(曰く、下は10歳上は60歳位まで)とのこと。 最終話の一年前に死去した。 降谷 呶恩(ふるや どおん) 声 - 荻野晴朗 千紘と萌路の父親で紫両寺住職。44歳。「紫両寺はその昔駆け込み寺だった」との理由から礼弥やダリンの居候を許すなど、大らかな性格。茹五郎がゾンビ研究に携わっていた過去については全く知らされていない一方で、千紘と萌路の母である柚菜の秘密については知っているかのような描写がある。 降谷 柚菜(ふるや ゆずな) 声 - 日野由利加 千紘と萌路の母親。物語開始時点で既に故人。両手の指先から両腕まで痛々しく包帯を巻いている。髪型は長いストレートの黒髪で、容姿や雰囲気が礼弥に似ており、萌路は礼弥に触れられた際に母の面影を見出していた。 千紘と萌路が幼いころ、当時は東北に住んでいた茹五郎の元を車で尋ねる際に事故に合い致命的な怪我を負った。千紘たちとは遊園地に行く約束をしており、それを果たそうとするため茹五郎に頼み事をすることになる。 ばーぶ 声 - 福圓美里 千紘が拾ってきた雄猫。鼻づまり気味の濁った鳴き声が名前の由来。降谷家の一員だったが車に撥ねられ、1歳5か月で事故死してしまった。特別読み切りでは一人称が「吾輩」になっている。千紘がある古い書物に書かれた“秘術”を試したことで蘇生するが、すぐに目覚めなかったため、失敗したとしても毒薬になると思った礼弥がその薬を服薬してしまう結果となった。ゾンビになってからは瞳の色が赤色(後にオッドアイ)に変化し、礼弥と同じく紫陽花の葉を主食にする。詳しい事情を知らない萌路達からは「ばーぶによく似ている猫」と思われている。 OVA第13話では語り手を務める。偶然知り合った雌猫と相思相愛になるが、理性を失い襲いかけようとした自分に彼女の身を考え寝ている隙に彼女の元を去った。 18(トワ) ダリンが飼っているゾンビフクロウ。南国にいたダリンの趣味が反映され、頭にハイビスカスの花が挿してある。肉体の一部を機械化していることでゾンビとしての本能を抑制し、ダリンの命令を忠実に聞くように躾けられている。さらに爪には、筋弛緩剤を改良したZSD(対ゾンビ抑止薬)が仕込まれており、ゾンビが暴れた場合などに対処する番鳥としての役目も持っている。アニメではOVA第13話に初登場した。
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