降誕場面
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/01/25 02:31 UTC 版)
降誕場面(こうたんばめん、英語: Nativity scene)またはクレーシュ(フランス語: Crèche)またはプレゼペ(イタリア語: Presepe)とは、キリスト教教会の外または内に設置されるイエス・キリスト降誕(誕生)の場面を表す模型の展示をいう。キリスト教聖書の新約ルカによる福音書第2章におもに書いてある場面で、イエスの母マリア、その夫のヨセフ、イエス、天使、羊飼い、東方の三博士、牛、ロバ(馬はいないことに注意)などが家畜小屋または洞窟[1]の中に等身大または小型の人形として置かれる。
- ^ イエスは馬小屋で生まれたか?(京都産業大学)
- ^ Nativity Set
- ^ 降誕セット
- ^ Greg Dues著「Catholic Customs and Traditions: A Popular Guide」(Twenty Third Publications、2000年)
- ^ St. Bonaventure著「The Life of St. Francis of Assisi」(e-Catholic、2000年)
- 1 降誕場面とは
- 2 降誕場面の概要
降誕場面
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/19 01:01 UTC 版)
イエスの「降誕場面」(Nativity scene)を教会堂の内部または外部にミニアチュアのあるいは等身大の模型として飾る習慣がある。『ルカによる福音書』における、生まれたばかりのイエスが飼い葉桶に寝かせられたとする記述だが、この場には馬は居らず、代わりに牛とロバが居る。これは各福音書には根拠がなく、『イザヤ書』1章3節に記述されている。また、西方教会では小屋(日本語では「厩」もしくは「馬小屋」と書くが、家畜小屋と考えたほうが近い)としての伝承が通例であるが、正教会では洞窟と伝承され、イコンにもそのように描かれる。新約外典『ヤコブ原福音書』は洞窟で産まれたと書いている。 キリスト降誕の情景は上記を基本に描かれるが、カトリック教会やその影響の強い国々では人形で再現する。これを「飼い葉桶」の意味で、イタリア語ではプレゼピオ(Presepio)、フランス語ではクレーシュ(Crèche)、ドイツ語ではクリッペ(Krippe)、英語ではクリブ(Crib)、スペイン語ではベレン(Belen)と言う。多くはミニチュアであるが、実物大の人形と小屋が仮設されるところもある。 東方の三博士は、救世主イエス・キリストの降誕を見て拝み、乳香、没薬、黄金を贈り物としてささげたとされる。ローマ支配下で親ローマ政策をとったユダヤのヘロデ大王は、新たなる王(救世主)の誕生を怖れ、生まれたばかりの幼子を見つけたら自分に知らせるようにと博士たちに頼むが、彼らは夢のお告げを聞いていたので、王のもとを避けて帰ることができたといわれている。
※この「降誕場面」の解説は、「キリストの降誕」の解説の一部です。
「降誕場面」を含む「キリストの降誕」の記事については、「キリストの降誕」の概要を参照ください。
- 降誕場面のページへのリンク