降誕場面とは? わかりやすく解説

降誕場面

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/01/25 02:31 UTC 版)

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降誕場面(ベツレヘムで)
ウクライナの「ショプカ」(降誕場面)

降誕場面(こうたんばめん、英語: Nativity scene)またはクレーシュフランス語: Crèche)またはプレゼペイタリア語: Presepe)とは、キリスト教教会の外または内に設置されるイエス・キリスト降誕(誕生)の場面を表す模型の展示をいう。キリスト教聖書新約ルカによる福音書第2章におもに書いてある場面で、イエスの母マリア、その夫のヨセフイエス天使羊飼い東方の三博士ロバ(馬はいないことに注意)などが家畜小屋または洞窟[1]の中に等身大または小型の人形として置かれる。

降誕場面は12月初旬の待降節(降臨節)の時期に設置されて、クリスマスにはそれまで空っぽだった飼い葉桶に生まれたばかりのかわいいイエスが置かれて、三人の博士が置かれるのは1月初旬の主の公現(顕現祭)時期近くになることもある。家庭内に置かれることもあり、現在でも「降誕(場面)セット」は広く販売されている[2][3]

降誕場面が初めて現れたのは、イタリア中部のグレッチョで1228年だったといわれている[4]。1260年に書かれた聖フランシスコに関する本に、彼が1228年の数年前に聖地を訪れてみた光景をこの村の洞窟前に再現しようとした降誕場面について言及があり[5]、それは人間と動物が登場する生きた降誕場面であった。

これは大変な評判を呼び、徐々にカトリックの全地域に広まり、その後にできたプロテスタント地域でも行われるようにもなり、正教会地域でも行われているのを併せて、全世界で様々な形で、教会・家庭・ショッピングセンターなどで展示される。

脚注

  1. ^ イエスは馬小屋で生まれたか?(京都産業大学)
  2. ^ Nativity Set
  3. ^ 降誕セット
  4. ^ Greg Dues著「Catholic Customs and Traditions: A Popular Guide」(Twenty Third Publications、2000年)
  5. ^ St. Bonaventure著「The Life of St. Francis of Assisi」(e-Catholic、2000年)

参照項目

外部リンク


降誕場面

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キリストの降誕」の記事における「降誕場面」の解説

イエスの「降誕場面」(Nativity scene)を教会堂内部または外部ミニアチュアのあるいは等身大模型として飾る習慣がある。『ルカによる福音書』における、生まれたばかりのイエス飼い葉桶寝かせられたとする記述だが、この場には馬は居らず、代わりに牛とロバが居る。これは各福音書には根拠がなく、『イザヤ書1章3節に記述されている。また、西方教会では小屋日本語では「厩」もしくは馬小屋と書くが、家畜小屋考えたほうが近い)としての伝承通例であるが、正教会では洞窟伝承されイコンにもそのように描かれる新約外典ヤコブ原福音書』は洞窟産まれと書いている。 キリスト降誕情景上記基本描かれるが、カトリック教会その影響の強い国々では人形再現する。これを「飼い葉桶の意味で、イタリア語ではプレゼピオPresepio)、フランス語ではクレーシュCrèche)、ドイツ語ではクリッペ(Krippe)、英語ではクリブCrib)、スペイン語ではベレン(Belen)と言う多くミニチュアであるが、実物大人形小屋仮設されるところもある。 東方の三博士は、救世主イエス・キリスト降誕見て拝み乳香没薬黄金贈り物としてささげたとされるローマ支配下で親ローマ政策をとったユダヤヘロデ大王は、新たなる王(救世主)の誕生怖れ生まれたばかりの幼子見つけた自分知らせるようにと博士たちに頼むが、彼らは夢のお告げ聞いていたので、王のもとを避けて帰ることができたといわれている。

※この「降誕場面」の解説は、「キリストの降誕」の解説の一部です。
「降誕場面」を含む「キリストの降誕」の記事については、「キリストの降誕」の概要を参照ください。

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