『ルカによる福音書』
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/13 00:59 UTC 版)
「サロメ (ヘロディアの娘)」の記事における「『ルカによる福音書』」の解説
『ルカによる福音書』では以下のような記述がある。 7さて、領主ヘロデはいろいろな出来事を耳にして、あわて惑っていた。それは、ある人たちは、ヨハネが死人の中からよみがえったと言い、8またある人たちは、エリヤが現れたと言い、またほかの人たちは、昔の預言者のひとりが復活したのだと言っていたからである。9そこでヘロデが言った、「ヨハネはわたしがすでに首を切ったのだが、こうしてうわさされているこの人は、いったい、だれなのだろう」。そしてイエスに会ってみようと思っていた。 — ルカ 9:7-9 ルカも『マルコによる福音書』に全面的に依拠している。 マタイと同様に『マルコ』の文章を大幅に改善しているが、重要なのはヘロディアの娘への言及を含めてヨハネの死に関する具体的記述を完全に削除している点である。これはルカの 洗礼者ヨハネの活動への言及を極力避ける傾向 この記述が、彼の福音書には不可欠とは考えなかった 温厚で調和を好む性格から血なまぐさい記述を嫌った 等の結果である。 なお、マタイとルカの福音書では版によってヘロディアの前夫の名前が書いてないものも存在しており、『イエス・キリスト時代のユダヤ民族史II』では、へロディアの前夫としてフィリッポスの名前が書かれているかどうかについて、 『マタイの福音書』ではコーデックス・ベーザエの版では前夫名が書いてないが、ティシェンドルフによって括弧つきで書き込まれた。 『ルカの福音書』ではテクストゥス・レケプトゥスには前夫名があるがネストレとアーラントに削除されている。 とある。
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