『ルイ13世の国王就任』とは? わかりやすく解説

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『ルイ13世の国王就任』

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/14 08:04 UTC 版)

マリー・ド・メディシスの生涯」の記事における「『ルイ13世の国王就任』」の解説

『ルイ13世の国王就任』は、母から息子への政権移譲抽象化寓意化して描いた作品である。息子ルイ13世幼少だったため、摂政としてフランス政権司っていたマリーが、新たなルイ13世へと船の舵を渡している。この船はフランス国土の象徴であり、舵を操るルイ13世これからフランス導いていくことを意味している。船の漕ぎ手たちが何の寓意なのかは、船体側面掛けられそれぞれの象徴物が刻まれた盾から特定できる画面手前から二人目漕ぎ手の盾には、4体のスフィンクス巻きつく、そして下を向くとともに、輝く祭壇刻まれている。これらは「敬虔」あるいは「信仰」の象徴で、マリールイ13世対す国内宗教一つまとめあげることへの祈念意味するルーベンス描いたパレード船とも呼ばれるこの船は、古代ローマ詩人ホラティウスからの影響受けている。ホラティウスが詠ったパレード船は、船首ドラゴン船尾イルカ彫刻飾られた船だった。ルイ13世は、フランス国土を象徴するこの船を操舵続けてきた母マリーを見つめている。激し黒雲なかには古代ローマラッパ (en:Buccina) と、おそらくはトランペットを持つ2のファマがそれぞれ描かれている。 4名の漕ぎ手は、擬人化された「力」、「信仰」、「正義」と調和の神「コンコルディア」である。帆を調整しているのは「賢明」の寓意プルーデンスか、「節制」寓意テンペランスだとされている。画面中央マスト前に立っているのはフランス王国化身である。フランス右手屹立した炎を掲げ左手には王国あるいは統治オーブ持っている画面一番手前で伸ばしている女性像は、盾に刻まれライオン円柱から「力」の擬人化だと判断できる。「力」の髪色マリーと、ルイ13世髪色は「信仰」と似ているマリー傍らに「力」の化身描かれた作品からは王太后が持つ権力連想されるしかしながらマリー外貌受け身であり、以降ルイ13世フランス王権握ることを、これ以上ない優雅さ認めているように表現されている。

※この「『ルイ13世の国王就任』」の解説は、「マリー・ド・メディシスの生涯」の解説の一部です。
「『ルイ13世の国王就任』」を含む「マリー・ド・メディシスの生涯」の記事については、「マリー・ド・メディシスの生涯」の概要を参照ください。

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