始終

デジタル大辞泉

し‐じゅう【始終】

読み方：しじゅう

［名］

１ 物事の始めと終わり。

「—本末を思考せずして事を起こす者は」〈織田訳・花柳春話〉

２ 事柄の成り行きの、始めから終わりまでの全部。「事件の—を語る」「一部—」

３ 始めから終わりまで態度・状態などを変えないで通すこと。また、変わらないで同一になること。

「生民の為に身命を犠牲に供し、道義の為に—するに」〈東海散士・佳人之奇遇〉

４ 最後。結末。

「いかに申すとも—のことはかなふまじ」〈平家・一〉

［副］

１ 絶え間ないさま。頻繁に行われるさま。いつも。しょっちゅう。「—監視されている」「仕事もせずに—ぶらぶらしている」

２ 終わりには。結局は。

「寄せ手は大勢なり。城の構へ未だこしらへず、—いかがあるべからん」〈太平記・二九〉

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始終

出典:『Wiktionary』 (2021/08/15 01:44 UTC 版)

副詞

始 終（しじゅう）

1. 始めからから終わりまで、ずっと。
   • 制服を着た大学生は膝の辺あたりの寒い為に、始終ぶるぶる震へてゐた。（芥川龍之介 『漱石山房の冬』）
   • 板垣はあんな御人よし、大隈は、あゝ云ふ抜目のない人だもの、とても始終仲よくして居られるものか、早晩必ず喧嘩するに極つて居るよ。（勝海舟『大勢順応』）
2. いつも。
   • それで始終私は街から街を浮浪し続けていた。（梶井基次郎『檸檬』）

派生語

• 一部始終

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「始終」の例文・使い方・用例・文例

• 私は始終ものをなくしてばかりいる
• お母さんは始終とても大きな声で話をする人だ。
• 彼らは始終いちゃいちゃしている。
• 僕たちは同意に達するまで座って一部始終話し合った。
• 彼が始終文句を言うので私の怒りが爆発した。
• 大抵の学生は始終試験を受けなければならないことでいやになっている。
• 植物の種子は始終呼吸している。
• 私は始終あなたのことを考えています。
• 私はその事件の一部始終を知らない。
• 君があの時一部始終を私に話してくれていたらよかったのに。
• 一部始終を聞かせてくれ。
• その星は始終輝いていた。
• その事故の一部始終を私に話して下さい。
• 彼女は彼にわが身の不幸を一部始終語った.
• 株式相場の一部始終を知っている.
• 彼は一部始終を知っている.
• 彼は始終東京と大阪の間を往復している.
• 彼は始終気難しい表情をして, 黙りこくっていた.
• 旅行中始終あの人が一緒だった.
• そうするように始終言って聞かしている.