巻名の由来
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/18 04:57 UTC 版)
現在、一般的に源氏物語の巻名の由来は次のようにいくつかに分けて考えられている。これは室町時代の注釈書『花鳥余情』に始まり、いくつかの修正を受けながらも現在でも主流とされている考え方ではあるが、疑問も唱えられている。 その巻の中で使用されている言葉に由来するもの 「桐壺」「関屋」「野分」「梅枝」「藤裏葉」「匂宮」「紅梅」「手習」など。 その巻の中の和歌の文句に由来するもの 「帚木」「空蝉」「若紫」「葵」「花散里」「澪標」「松風」「薄雲」「玉鬘」「行幸」「横笛」「夕霧」「御法」「幻」「橋姫」「椎本」「宿木」「浮舟」など。 その巻の中に使用され、和歌の題材にもなっているもの 「夕顔」「末摘花」「賢木」「須磨」「明石」「蓬生」「松風」「朝顔」「少女」「初音」「胡蝶」「蛍」「常夏」「篝火」「藤袴」「若菜」「柏木」「鈴虫」「竹河」「総角」「早蕨」「東屋」「蜻蛉」 他の巻に見える言葉に由来するもの 「紅葉賀」 巻の中の語句を転用したもの 「花宴」 巻の中で描かれている出来事に由来するもの 「絵合」 巻の主題とおぼしき語句を用いたもの 「夢浮橋」 本文そのものが存在しないもの 「雲隠」
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