たまかずらとは? わかりやすく解説

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たま‐かずら〔‐かづら〕【玉葛/玉×蔓】

読み方:たまかずら

【一】[名]つる草美称

「—はふ木あまたになりぬれば絶えぬ心のうれしげもなし」〈伊勢一一八〉

【二】つるがのび広がるところから、「長し」「延(は)ふ」「繰る」「絶えず」などにかかる。

「—延へてしあらば年に来(こ)ずとも」〈万・三〇六七〉


たま‐かずら〔‐かづら〕【玉×鬘】

読み方:たまかずら

【一】[名]

古代装飾品の一。多くの玉を糸に通した髪飾り

押木の—を持たしめて」〈記・下〉

かつら・かもじの美称

「あれを見よしらが女の—」〈誹諧連歌抄・恋〉

【二】玉鬘を頭にかけるところから、「懸く」またその「かけ」の類音「影」にかかる。

「—かけぬ時なく恋ふれども」〈二九九四〉

「—影に見えつつ忘らえぬかも」〈万・一四九


たまかずら〔たまかづら〕【玉鬘】

読み方:たまかずら

[一]源氏物語第22巻巻名光源氏34歳から35歳成人して筑紫から上京した玉鬘が、源氏養女となるいきさつを描く。

[二][一]女主人公の名。頭中将(とうのちゅうじょう)の娘。母は夕顔筑紫から上京し源氏養われ貴公子たちに懸想されるが、鬚黒(ひげくろ)大将の妻となる。

[三](「玉葛」とも書く)謡曲四番目物金春禅竹(こんぱるぜんちく)作。源氏物語取材。玉鬘の霊が死後晴れ妄執打ち明ける


たまかずら

出典:『Wiktionary』 (2021/08/13 08:30 UTC 版)

名詞:植物

たまかづら)】

  1. 蔓草(かづら)の美称
  2. 「実ならぬ」、「花のみ咲き」、「遠長し」、「絶えず」、「延(は)ふ」、「繰る」にかかる枕詞

名詞:装身具

たまかづら

  1. 古代装身具で、多くの玉を糸に通して作る髪飾り
  2. かつら美称
  3. 仏像華鬘異称
  4. 「影(かげ)」、「掛く」にかかる枕詞



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