玉依姫とは? わかりやすく解説

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たまより‐ひめ【玉依姫】

読み方:たまよりひめ

《「たまよりびめ」とも》

【一】神霊宿す女性巫女(みこ)などの称。

【二】

[一]日本神話で、海の神娘。鸕鷀草葺不合尊(うがやふきあえずのみこと)の妃となり、神日本磐余彦尊(かんやまといわれびこのみこと)(神武天皇)ら四子を産んだ

[二]賀茂伝説で、建角身命(たけつぬみのみこと)の娘。丹塗矢(にぬりや)(火雷神(ほのいかずちのかみ))と結婚し別雷神(わけいかずちのかみ)を産んだ


たまよりひめ 【玉依姫】

姫はビメとも。四柱ある。①綿津見神娘。賀茂健角身命娘。高皇産霊尊孫娘。④身に神霊宿す女の通称。魂の憑る姫。巫女

タマヨリビメ

(玉依姫 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/06/18 14:17 UTC 版)

タマヨリビメ(タマヨリヒメ、玉依毘売、玉依姫、玉依媛)とは、日本神話に登場する様々な女性、神道女神の名である[1]倉塚曄子は、「物語の中では固有名詞のように扱われているが、むしろ普通名詞と考えたほうがよい。」と述べている[2]

タマとは(神霊、霊魂)のことで、ヨリとは憑りつくことを指す。すなわち、タマヨリビメとは「神霊依り代となるヒメ巫女)」「神霊が依り憑く女性」を意味し、柳田國男によると,神霊を宿すことのできる巫女の総称であり、神に近しい者として神格化された[2][3]。倉塚曄子は、「祭儀の際、神降臨の秘儀に立ち会う巫女が、神話的には神に感精してその子を生む母として形象化されたものである。古代の巫女はなべてタマヨリヒメであったといえる。」と述べている[2]

脚注

  1. ^ 石田英一郎『一寸法師』アテネ文庫、1948年、25頁。 
  2. ^ a b c 玉依姫』 - コトバンク
  3. ^ 井ノ内菜央「玉依姫とその信仰」『人間文化研究:京都先端科学大学人間文化学会紀要』第52巻、京都先端科学大学人間文化学会、2024年3月31日、65-101頁、CRID 1390581876583165696doi:10.20558/0002000087 
  4. ^ 事代主神 神名データベース 國學院大學
  5. ^ a b 三輪山伝説』 - コトバンク
  6. ^ a b 賀茂伝説』 - コトバンク

関連項目


玉依姫(たまよりひめ)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/07/29 23:42 UTC 版)

神の時空シリーズ」の記事における「玉依姫(たまよりひめ)」の解説

貴船の沢鬼」に登場賀茂御祖神社祭神で、貴船神社高龗神橋姫神社祀られる祓戸大神一柱瀬織津姫とも同一視される神。夫と引き離され閉じ込められたうえで会えないように呪をかけられ貴族たちの罪をかぶせられ怨霊

※この「玉依姫(たまよりひめ)」の解説は、「神の時空シリーズ」の解説の一部です。
「玉依姫(たまよりひめ)」を含む「神の時空シリーズ」の記事については、「神の時空シリーズ」の概要を参照ください。

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