玉依家
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玉依 シイナ(たまい シイナ) 竜の子:地球(呼称不明) 声 - 真田アサミ 本作品の主人公。初登場の際は小学6年生で、スポーツチャンバラの教室に通い、料理が得意な明るい性格の少女。大事な物は腹巻とペキンナベで、本人は「どんな料理もこれ一個」で作れると豪語している。 父親・玉依俊二と二人暮らしで、母親とは別居中。なお本名は漢字表記の「秕」であるが、母親・玉依美園との確執と、「中身が無い実」、「実ることのない種子」というネガティブな意味を持つ漢字であるという理由から、自分の名前を書く際には「シイナ」とカタカナ表記にしている。この名前は亡き姉・実生の様に、何処にも行かないようにという願いから付けられたものであった事が物語終盤で明かされる。 田舎である祖父母の住む島に里帰りした際に竜の子「ホシ丸」と出会い、数々の出会いを経験し、様々な思惑と出来事に巻き込まれていく。しかし、他の竜の子のリンク者達とは異なり、ホシ丸とリンクしている様子は見られない。 元々学校の成績は芳しくなかったが、ひろ子の死のショックから勉強に没頭し、物語中盤でひろ子が目指していた名門私立女子校である、万朶学園中等部に特待生として進学する。桜組在籍。髪型も二つしばりのおさげから、やや長めのショートカットに変更した。 実は、ホシ丸とリンクしているのは鶴丸丈夫であり、シイナの竜の子は地球そのものである。名前は不明で、涅の竜の子「シェオル」と2体で地球を構成している。タラスクの件の際、米軍の機銃掃射を受けて死亡するが、その後、シイナの竜の子である地球に体を修復され生き返り、祖父母の住む島の浜辺に打ち上げられた。その後、島で初潮を迎える。物語終盤、父を目の前で失った上、ホシ丸に導かれて向かったシェオルの手の上で須藤の最期を看取った直後に精神が崩壊しかけるが、その際、明から自分の名前の本当の意味を知らされ、それによって、自身の竜の子である地球とリンクする。最終的にはシェオルによって破壊された地球に涅と2人だけ生き残る。その際、鶴丸の子供を懐妊した事が判明する。ラストシーンでは彼女の子供である女児が登場している。 玉依 俊二(たまい しゅんじ) 声 - 飛田展男 シイナの父親。初出時は46歳。本木航空にて飛行艇を使った運輸等の業務をこなす会社員、パイロット。 操縦センスは一流で、元は航空自衛隊に所属していた、階級は二佐。よって、人脈の広さも相当なもので、テストパイロットや模擬演習に指名される事もしばしば。後に本木航空に納入されたSu-30M2 フランカーF2のパイロットとして活躍する。物語の中で何度か竜と関わっている(模擬演習中にハイヌウェレに飛行機を撃ち落される、本木航空に乗り込んできた「鬼」に襲われる、ロシアでのエピソードでは成竜と乙姫に出会う等)。物語終盤、ハイヌウェレを戦闘機のエンジンに巻き込んで粉砕し、倒す事に成功するが、その際にコクピットを銃撃されて墜落、命を落とす。主な乗機:F-104 スターファイター → Su-30M2 フランカーF2 玉依 美園(たまい みその) 声 - 茉雪千鶴 別居中のシイナの母親。「秕(しいな)」という名前は彼女が付けた。シイナに対し母親とは思えぬ冷たい態度を取っており、互いの折り合いは悪い。「臨時軍用気球研究会議」という国家機関の科学者を勤めている。また、大学の客員教授をしており、理化学研究所に勤めている。夫と共に愛煙家である、夫と同じ銘柄である(HOPEを模した)PEHOを吸っている。 実生が乙姫になった後、研究したいことができたとして俊二やシイナと別居する。この時から実生がどうなったか調べており、人間に戻る方法を探している。 紆余曲折の末、最終的にはシイナと和解する。本当は元よりシイナの事を愛しており、冷たくしていたのはシイナの姉・玉依実生の一件があったからであった。俊二の死後、シイナを引き取り生活を共にするも、最終話でシイナと明の見舞いに向かう際にリンク者を憎む暴徒達に襲われ、射殺される。 イカツチの乙姫 / 玉依 実生(たまい みしょう) 作中で最初に登場する乙姫。成竜「イカツチ」の乙姫で、田舎の島から帰りの飛行艇でプッシュ・ダガーに襲われていたシイナの前にイカツチと共に現れ、助ける。 その正体は玉依夫妻の第一子・玉依実生で、シイナの姉に当たる人物。シイナが生まれる前あたりから様子がおかしくなり、美園がシイナを出産した後に死亡、他殺体となって発見された。作中に正確な記述は無いが、生前の姿が初めて描かれた話のサブタイトルが「13年間の死」であることから享年は13歳前後と示唆されている。しかし、その遺体は竜の子の力でコピーした彼女の体に傷を付けた物であり、その為、死因である筈の外傷が死後に付けられている事が後に判明する。死後は成竜となったイカツチの乙姫となり、何度もシイナの危機を救った。 なお玉依家には実生の遺影や仏壇等はなく、実生の事は、その一切がシイナには隠されていた。その為、シイナは年が離れた姉がいた事自体を全く知らず、最終話近くで明から、実生の存在と乙姫になったという事実を聞かされる。アニメ版 シイナがホシ丸と出会った夜に海に浮かぶ鳥居の上の近くにイカツチと共にシイナ達の前に現れた。以降は登場しない。
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