宿老とは? わかりやすく解説

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おと‐な【乙名】

読み方:おとな

《「おとな(大人2」の意》

(「長老」「宿老」とも書く)室町時代、惣(そう)を指導した有力な名主(みょうしゅ)。

江戸時代長崎町役人職名長崎奉行属し町内行政事務扱った


しゅく‐ろう〔‐ラウ〕【宿老】


宿老

読み方:シュクロウ(shukurou)

武家における重臣を指す。


宿老

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/12/03 08:35 UTC 版)

宿老(しゅくろう)とは、『宿徳老成』の人の意味[1]。十分に経験を積んだ老人を指す言葉であり、そこから転じて古参の臣や家老など重要な地位に就く者の称となった。

概要

平安時代の朝廷においては老練の公卿を指す言葉として用いられ、藤原経宗は「朝の宿老」「国の重臣」と呼ばれた[2]源平盛衰記にも源資賢を指して『資賢は古人の宿老』という記述がある[3]

鎌倉幕府では評定衆引付衆を宿老と呼び、室町幕府でも引き継がれた。ただし、室町幕府では評定衆を宿老、引付衆を中老と呼ぶこともあった[1]守護大名戦国大名の家中においては職制や重臣をさす日用的な言葉として用いられた。

江戸時代では幕府における老中や諸大名家における家老を指す称として用いられたほか町方・在方社会でも年寄役、鯨猟に参加する勢子船の指揮者を指す言葉として使われた。

近現代でも日用語として用いられ、八幡製鉄所では特に優れた熟練工を「宿老」に指定し、定年無しの雇用を行う制度が存在した[4]

参考書籍

脚注

  1. ^ a b 『角川日本史辞典』第二版(角川書店) 467 P
  2. ^ 『玉葉』元暦元年(1184年)8月18日条
  3. ^ 『源平盛衰記』内閣文庫蔵慶長古活字本(国民文庫)巻第七
  4. ^ 佐木隆三『宿老・田中熊吉伝 鉄に挑んだ男の生涯』(文藝春秋) ISBN 978-4163663708 

宿老

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/25 09:23 UTC 版)

仙台藩家臣」の記事における「宿老」の解説

川口遠藤家(1,830石、栗原郡川口所)遠藤玄信俊信-斉信-守信-善信-昌信-元生-元良-允信 但木家(1,500石、黒川郡吉岡所)但木久清-重信-顕高-顕行-長行-明行=直行涌谷伊達村常の子)-成行 元禄9年1696年昇格後藤家(2,700石、遠田郡不動堂要害後藤信康-近元-近康-節康-元康-寿康-良康-幸康-充康 宝暦7年1757年昇格桃生郡大森→1611江刺郡三照1620遠田郡不動堂 廃絶 屋代家柴田郡船岡慶長12年1607年改易、後に平士屋代景頼 名取郡岩沼1602柴田郡船岡 牧野家(2,500石、加美郡宮崎所。慶安3年1650年改易牧野盛仲-茂仲 原田家柴田郡船岡寛文11年1671年改易原田宗資-宗輔 牡鹿郡大瓜→1615柴田郡船岡 富塚家(宇多郡駒ヶ嶺享保3年1718年改易富塚宗綱-信綱-重信-重長-重栗原郡真坂→1644宇多郡駒ヶ嶺 津田家栗原郡佐沼宝暦7年1757年改易津田豊前景康-頼康-玄蕃景康=春康(頼康の四男)=武康(玄蕃景康の二男)-広康-定栗原郡北方→1610亘理郡坂元→1616栗原郡北方

※この「宿老」の解説は、「仙台藩家臣」の解説の一部です。
「宿老」を含む「仙台藩家臣」の記事については、「仙台藩家臣」の概要を参照ください。

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