直木三十五賞とは? わかりやすく解説

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なおきさんじゅうご‐しょう〔なほきサンジフゴシヤウ〕【直木三十五賞】

読み方:なおきさんじゅうごしょう

直木賞」の正式名称


直木三十五賞

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2026/02/28 13:39 UTC 版)

直木三十五賞
受賞対象 各新聞・雑誌(同人雑誌を含む)・単行本として発表された短編集あるいは長編大衆文芸作品の作家
会場 東京會舘帝国ホテル
日本
主催 日本文学振興会(事実上文藝春秋社との共催)
初回 1935年上半期
最新回 2025年下半期
最新受賞者 嶋津輝
公式サイト 公式サイト

直木三十五賞(なおきさんじゅうごしょう)、通称直木賞(なおきしょう)は、大衆性[1]を押さえた長編小説作品あるいは短編集に与えられる文学賞である。

上半期は前年12月1日から5月31日までに発表された作品が対象。候補作発表は6月中旬、選考会は7月中旬、贈呈式は8月中旬。下半期は6月1日から11月30日までに発表された作品が対象。候補作発表は12月中旬、選考会は翌年1月中旬、贈呈式は2月中旬。

2025年12月、第174回の候補作発表の際、次々回の第176回以降、候補作の発表を1か月前倒しすることが公表された。それに伴い、候補作の対象時期も変わる。選考会はこれまで通り、芥川賞と同時開催するという。変更の理由について主催の日本文学振興会は、「候補作として露出する期間を延ばすことで、読者がメディアや書店で候補作に触れる機会を増やす狙いがある」とした[2]

概要

かつては芥川龍之介賞と同じく無名・新人作家に対する賞であったといわれているが、1970年代あたりから中堅作家中心に移行、近年では長老クラスの大ベテランが受賞することも多々ある[注釈 1]

もっとも、直木賞は設定当初の時期も新人向けの賞であったとは言い難い面がある。第1回受賞の川口松太郎や第3回受賞の海音寺潮五郎からして既に新人とは言うには無理があったし、戦後1回目である第21回受賞の富田常雄は『姿三四郎』発表後の受賞であり、既に文壇長者番付上位の人気作家であった。その他にも、候補者・受賞者の中には新人とは言い難い人物が少なくない[注釈 2]

沿革

文藝春秋社社長の菊池寛が友人の直木三十五を記念して1935年芥川龍之介賞とともに創設し、以降年2回発表される。

授賞する作品は選考委員の合議によって決定される。第6回から、財団法人日本文学振興会により運営されている。第二次世界大戦中の1945年に紙の不足による出版点数の減少から一時中断したが、1949年に復活した。

2025年下半期時点の選考委員は、林真理子浅田次郎宮部みゆき桐野夏生角田光代三浦しをん京極夏彦辻村深月米澤穂信の9名。選考会は、料亭・新喜楽の2階で行われる(芥川賞選考会は1階)。芥川賞と直木賞の受賞者記者会見とその翌月の授賞式は、ともに東京會舘で行われてきたが、同館の建て替えにともない現在は帝国ホテルで行われている。

受賞者には正賞として懐中時計、副賞として100万円が贈呈され、受賞作は『オール讀物』に掲載される。なお、複数の受賞者がいる場合でもそれぞれに賞品と100万円の賞金が贈呈され、分割授与にはならない。一方、受賞該当作なしとなった場合は次回受賞分に賞金を繰り越すキャリーオーバーは行われない。

傾向

発足当初の対象は新人による大衆小説であり、芥川賞とは密接不可分の関係にある。また、運営者である日本文学振興会の事務所が社内に置かれている文藝春秋から刊行、あるいは同社の雑誌に掲載された小説に対して多く授賞している傾向があり、文藝春秋とも事実上不可分の関係となっている。

創設時、選考の対象は「無名若しくは新進作家の大衆文芸」(直木賞規定)であったが、戦後になり回を重ねるごとに芥川賞と比べて若手新人が受賞しにくい傾向となった。これは1つには各回の選評にしばしばあるように大衆文学を対象とする賞の性質上、受賞後作家として一本立ちするだけの筆力があるかどうかを選考委員が重視したためであり、背景には「大衆小説は作品を売ることで作家として生計を立ててゆく必要がある」という考え方があったものと推測される。また創設時にはまだ新進のジャンルであった大衆文学の分野における実質唯一の新人賞であった直木賞が、戦後多くの出版社によって後発の大衆文学の賞が創設されていく中にあって、当該分野の中でもっとも長い歴史と権威を持つ、大衆文学の進むべき方向を明らかにする重要な賞として位置づけられるようになったこととも関係があるだろう。

現在ではこのような状態が長く続いたため選考基準に中堅作家という一項が新たに加えられ、実質的には既に一定のキャリアを持つ人気実力派作家のための賞という設定となり、直木賞が当初に持たされていた「文学界の有望新人を発掘する」という機能はおのずから他の新人賞に振られることとなった。結果としてすでに中堅・ベテランの著名作家として名を成している人物に対していわゆる「遅すぎたノミネート」「遅すぎた受賞」を行うケースが多く、さらに既に人気作家となっている者にあっては選考(候補)を辞退する事例も起きており[注釈 3][3]この点で文芸界・各種マスコミの内外で数多くの議論が巻き起こってきたことも事実である。

選考対象の「大衆小説」にまつわる問題としては、推理小説を主たる活動分野とする作家が受賞しにくい傾向が長く続いた点がある。受賞したのは多岐川恭の『落ちる』(第40回)、生島治郎『追いつめる』(第57回)、中村正䡄『元首の謀叛』(第84回)くらいで、笹沢左保真保裕一貫井徳郎湊かなえは4度、北方謙三志水辰夫西村寿行は3度候補となりながら受賞に至らず、赤川次郎小杉健治折原一島田荘司福井晴敏ら推理作家として大成した作家も届かず、三好徹陳舜臣結城昌治連城三紀彦皆川博子らも非ミステリー分野の作品で受賞していた[4]。しかし逢坂剛が『カディスの赤い星』で受賞(第96回)して以後は認められるようになり、笹倉明(第101回)、原尞(第102回)、髙村薫(第109回)、大沢在昌(第110回)、小池真理子藤原伊織(第114回)、乃南アサ(第115回)、宮部みゆき(第120回)とコンスタントに受賞者が出た1989年から1999年は「ミステリーの隆盛」とも呼ばれる[5]。北方、髙村、宮部は桐野夏生(第121回)、東野圭吾(第134回)と共に選考委員を務めることになり、第150回現在で選考委員9人のうち5人がミステリー畑出身者で占められた[6](東野圭吾は161回を最後に選考委員を退任し[7]、後任には角田光代が就任した[8]。また第169回から北方謙三に代わって京極夏彦が委員になっている)。

同様に大衆小説内でも発展期以降の歴史が比較的浅いSFファンタジーなども選考段階では幾度か候補に上げられてはいるが、実際に受賞したのは景山民夫遠い海から来たCOO』(第99回)と小川哲『地図と拳』(第168回)の2例のみである(半村良はSF小説で2回候補になった後、人情小説で受賞している)。昭和末期に勃興したライトノベルのレーベルから刊行された作品の中にも広義にいえば若年層向けの大衆文学ともいえる要素を内含している作品が一部見られるが、日本文学振興会と密接な関係にある文藝春秋がこのジャンルに対するノウハウを持ち合わせていないためか、ほぼ目が向けられていないに等しい(ライトノベル出身の受賞作家としては桜庭一樹がいるが、受賞作は一般文芸誌に掲載された作品であった)。この様に現在でも空想性が極端に高いSF・ファンタジー等のジャンルに対する評価が総じて低いのも直木賞選考の特徴である。古くより選考委員の席の大半を過去の本賞受賞者が占めていることもあってか、毎回行われる選評での高評価も伝奇小説時代小説歴史小説・人情小説などといった多くの受賞者が属する従来型の大衆文学に属する作品に偏りがちで、新規に開拓された後発ジャンルや選考委員たちが専門知識を持たないか興味の薄いジャンルに対してはジャンルそのものへの理解が乏しい、言い換えれば守旧的な選考を行う傾向が根強い一面がある。この様な風潮によって受賞を逃した作家には小松左京星新一筒井康隆広瀬正などがおり、中でも不利とされるSFを専門範囲とし三度にわたり落選の憂き目を見た筒井は、後に別冊文藝春秋において、直木賞をもじった「直廾賞」の選考委員たちが皆殺しにされるという、直木賞選考を批判的に風刺した小説『大いなる助走』を発表している。

最年少・最年長受賞記録

最年少受賞記録
順位 受賞者名 受賞時期 受賞時の年齢
1 堤千代 1940年上半期(第11回)
22歳10か月
2 朝井リョウ 2012年下半期(第148回)
23歳07か月
3 平岩弓枝 1959年上半期(第41回)
27歳04か月
4 山田詠美 1987年上半期(第97回)
28歳05か月
5 三浦しをん 2006年上半期(第135回)
29歳09か月
最年長受賞記録
順位 受賞者名 受賞年 受賞時の年齢
1 星川清司 1989年下半期(第102回)0
68歳02か月
2 青山文平 2015年下半期(第154回)0
67歳01か月
3 古川薫 1990年下半期(第104回)0
65歳07か月
4 黒川博行 2014年上半期(第151回)0
65歳04か月
5 佐藤得二 1963年上半期(第49回)0
64歳05か月

受賞作一覧

1930年代

対象期間 受賞者 受賞作
第1回 1935年上半期 川口松太郎 鶴八鶴次郎」「風流深川唄」他
第2回 1935年下半期 鷲尾雨工 吉野朝太平記
第3回 1936年上半期 海音寺潮五郎 「天正女合戦」「武道傳來記」
第4回 1936年下半期 木々高太郎 人生の阿呆
第5回 1937年上半期 該当作品なし
第6回 1937年下半期 井伏鱒二 ジョン萬次郎漂流記』他
第7回 1938年上半期 橘外男 「ナリン殿下への回想」
第8回 1938年下半期 大池唯雄 「兜首」「秋田口の兄弟」
第9回 1939年上半期 該当作品なし
第10回 1939年下半期 該当作品なし

1940年代

対象期間 受賞者 受賞作
第11回 1940年上半期 堤千代 「小指」他
河内仙介 「軍事郵便」
第12回 1940年下半期 村上元三 「上総風土記」他
第13回 1941年上半期 木村荘十 「雲南守備兵」
第14回 1941年下半期 該当作品なし
第15回 1942年上半期 該当作品なし
第16回 1942年下半期 田岡典夫 「強情いちご」他
神崎武雄 「寛容」他
第17回 1943年上半期 該当作品なし(山本周五郎『日本婦道記』が受賞辞退)
第18回 1943年下半期 森荘已池 「山畠」「蛾と笹舟」
第19回 1944年上半期 岡田誠三 「ニューギニヤ山岳戦」
第20回 1944年下半期 該当作品なし
第21回 1949年上半期 富田常雄 「面」「刺青」
第22回 1949年下半期 山田克郎 「海の廃園」

1950年代

対象期間 受賞者 受賞作
第23回 1950年上半期 今日出海 「天皇の帽子」
小山いと子 「執行猶予」
第24回 1950年下半期 檀一雄 「真説石川五右衛門」「長恨歌」
第25回 1951年上半期 源氏鶏太 「英語屋さん」他
第26回 1951年下半期 久生十蘭 「鈴木主水」
柴田錬三郎 「イエスの裔」
第27回 1952年上半期 藤原審爾 「罪な女」他
第28回 1952年下半期 立野信之 「叛乱」
第29回 1953年上半期 該当作品なし
第30回 1953年下半期 該当作品なし
第31回 1954年上半期 有馬頼義 『終身未決囚』
第32回 1954年下半期 梅崎春生 「ボロ家の春秋」
戸川幸夫 高安犬物語
第33回 1955年上半期 該当作品なし
第34回 1955年下半期 新田次郎 『強力伝』
邱永漢 「香港」
第35回 1956年上半期 今官一 『壁の花』
南條範夫 燈台鬼
第36回 1956年下半期 今東光 「お吟さま」
穂積驚 「勝烏」
第37回 1957年上半期 江崎誠致 『ルソンの谷間』
第38回 1957年下半期 該当作品なし
第39回 1958年上半期 山崎豊子 花のれん
榛葉英治 『赤い雪』
第40回 1958年下半期 城山三郎 「総会屋錦城」
多岐川恭 『落ちる』
第41回 1959年上半期 渡辺喜恵子 『馬淵川』
平岩弓枝 「鏨師」
第42回 1959年下半期 戸板康二 「團十郎切腹事件」
司馬遼太郎 梟の城

1960年代

対象期間 受賞者 受賞作
第43回 1960年上半期 池波正太郎 「錯乱」
第44回 1960年下半期 寺内大吉 「はぐれ念仏」
黒岩重吾 『背徳のメス』
第45回 1961年上半期 水上勉 雁の寺
第46回 1961年下半期 伊藤桂一 「螢の河」
第47回 1962年上半期 杉森久英 『天才と狂人の間』
第48回 1962年下半期 山口瞳 江分利満氏の優雅な生活
杉本苑子 『孤愁の岸』
第49回 1963年上半期 佐藤得二 『女のいくさ』
第50回 1963年下半期 安藤鶴夫 『巷談本牧亭
和田芳恵 『塵の中』
第51回 1964年上半期 該当作品なし
第52回 1964年下半期 永井路子 炎環
安西篤子 「張少子の話」
第53回 1965年上半期 藤井重夫 「虹」
第54回 1965年下半期 新橋遊吉 「八百長」
千葉治平 「虜愁記」
第55回 1966年上半期 立原正秋 「白い罌粟」
第56回 1966年下半期 五木寛之 蒼ざめた馬を見よ
第57回 1967年上半期 生島治郎 追いつめる
第58回 1967年下半期 野坂昭如 アメリカひじき」「火垂るの墓
三好徹 「聖少女」
第59回 1968年上半期 該当作品なし
第60回 1968年下半期 陳舜臣 青玉獅子香炉
早乙女貢 『僑人の檻』
第61回 1969年上半期 佐藤愛子 『戦いすんで日が暮れて』
第62回 1969年下半期 該当作品なし

1970年代

対象期間 受賞者 受賞作
第63回 1970年上半期 結城昌治 軍旗はためく下に
渡辺淳一 「光と影」
第64回 1970年下半期 豊田穣 『長良川』
第65回 1971年上半期 該当作品なし
第66回 1971年下半期 該当作品なし
第67回 1972年上半期 綱淵謙錠 『斬』
井上ひさし 「手鎖心中」
第68回 1972年下半期 該当作品なし
第69回 1973年上半期 長部日出雄 「津軽世去れ節」「津軽じょんから節」
藤沢周平 「暗殺の年輪」
第70回 1973年下半期 該当作品なし
第71回 1974年上半期 藤本義一 鬼の詩
第72回 1974年下半期 半村良 「雨やどり」
井出孫六 『アトラス伝説』
第73回 1975年上半期 該当作品なし
第74回 1975年下半期 佐木隆三 復讐するは我にあり
第75回 1976年上半期 該当作品なし
第76回 1976年下半期 三好京三 子育てごっこ
第77回 1977年上半期 該当作品なし
第78回 1977年下半期 該当作品なし
第79回 1978年上半期 色川武大 「離婚」
津本陽 「深重の海」
第80回 1978年下半期 宮尾登美子 一絃の琴
有明夏夫 『大浪花諸人往来』
第81回 1979年上半期 田中小実昌 「浪曲師朝日丸の話」「ミミのこと」
阿刀田高 『ナポレオン狂』
第82回 1979年下半期 該当作品なし

1980年代

対象期間 受賞者 受賞作
第83回 1980年上半期 向田邦子 「花の名前」「かわうそ」「犬小屋」
志茂田景樹 『黄色い牙』
第84回 1980年下半期 中村正䡄 『元首の謀叛』
第85回 1981年上半期 青島幸男 人間万事塞翁が丙午
第86回 1981年下半期 光岡明 『機雷』
つかこうへい 蒲田行進曲
第87回 1982年上半期 深田祐介 『炎熱商人』
村松友視 時代屋の女房
第88回 1982年下半期 該当作品なし
第89回 1983年上半期 胡桃沢耕史 『黒パン俘虜記』
第90回 1983年下半期 神吉拓郎 『私生活』
高橋治 「秘伝」
第91回 1984年上半期 連城三紀彦 『恋文』
難波利三 『てんのじ村』
第92回 1984年下半期 該当作品なし
第93回 1985年上半期 山口洋子 「演歌の虫」「老梅」
第94回 1985年下半期 森田誠吾 魚河岸ものがたり
林真理子 「最終便に間に合えば」「京都まで」
第95回 1986年上半期 皆川博子 『恋紅』
第96回 1986年下半期 逢坂剛 カディスの赤い星
常盤新平 『遠いアメリカ』
第97回 1987年上半期 白石一郎 『海狼伝』
山田詠美 『ソウル・ミュージック・ラバーズ・オンリー』
第98回 1987年下半期 阿部牧郎 『それぞれの終楽章』
第99回 1988年上半期 西木正明 「凍れる瞳」「端島の女」
景山民夫 遠い海から来たCOO
第100回 1988年下半期 藤堂志津子 「熟れてゆく夏」
杉本章子 『東京新大橋雨中図』
第101回 1989年上半期 笹倉明 『遠い国からの殺人者』
ねじめ正一 高円寺純情商店街
第102回 1989年下半期 星川清司 「小伝抄」
原尞 私が殺した少女

1990年代

対象期間 受賞者 受賞作
第103回 1990年上半期 泡坂妻夫 『蔭桔梗』
第104回 1990年下半期 古川薫 『漂泊者のアリア』
第105回 1991年上半期 宮城谷昌光 夏姫春秋
芦原すなお 青春デンデケデケデケ
第106回 1991年下半期 高橋義夫 「狼奉行」[9]
高橋克彦 『緋い記憶』[10]
第107回 1992年上半期 伊集院静 『受け月』
第108回 1992年下半期 出久根達郎 『佃島ふたり書房』
第109回 1993年上半期 高村薫 マークスの山
北原亞以子 『恋忘れ草』
第110回 1993年下半期 佐藤雅美 『恵比寿屋喜兵衛手控え』
大沢在昌 新宿鮫 無間人形
第111回 1994年上半期 中村彰彦 「二つの山河」
海老沢泰久 『帰郷』
第112回 1994年下半期 該当作品なし
第113回 1995年上半期 赤瀬川隼 『白球残映』
第114回 1995年下半期 小池真理子
藤原伊織 テロリストのパラソル
第115回 1996年上半期 乃南アサ 凍える牙
第116回 1996年下半期 坂東眞砂子 『山妣』
第117回 1997年上半期 篠田節子 『女たちのジハード』
浅田次郎 鉄道員(ぽっぽや)
第118回 1997年下半期 該当作品なし
第119回 1998年上半期 車谷長吉 赤目四十八瀧心中未遂
第120回 1998年下半期 宮部みゆき 理由
第121回 1999年上半期 佐藤賢一 王妃の離婚
桐野夏生 『柔らかな頬』
第122回 1999年下半期 なかにし礼 長崎ぶらぶら節

2000年代

対象期間 受賞者 受賞作
第123回 2000年上半期 船戸与一 虹の谷の五月
金城一紀 GO
第124回 2000年下半期 山本文緒 『プラナリア』
重松清 ビタミンF
第125回 2001年上半期 藤田宜永 『愛の領分』
第126回 2001年下半期 山本一力 あかね空
唯川恵 肩ごしの恋人
第127回 2002年上半期 乙川優三郎 『生きる』
第128回 2002年下半期 該当作品なし
第129回 2003年上半期 石田衣良 4TEEN フォーティーン
村山由佳 星々の舟
第130回 2003年下半期 江國香織 『号泣する準備はできていた』
京極夏彦 後巷説百物語
第131回 2004年上半期 奥田英朗 空中ブランコ
熊谷達也 邂逅の森
第132回 2004年下半期 角田光代 対岸の彼女
第133回 2005年上半期 朱川湊人 花まんま
第134回 2005年下半期 東野圭吾 容疑者Xの献身
第135回 2006年上半期 三浦しをん まほろ駅前多田便利軒
森絵都 風に舞いあがるビニールシート
第136回 2006年下半期 該当作品なし
第137回 2007年上半期 松井今朝子 吉原手引草
第138回 2007年下半期 桜庭一樹 私の男
第139回 2008年上半期 井上荒野 『切羽へ』
第140回 2008年下半期 天童荒太 悼む人
山本兼一 利休にたずねよ
第141回 2009年上半期 北村薫 鷺と雪
第142回 2009年下半期 佐々木譲 『廃墟に乞う』
白石一文 『ほかならぬ人へ』

2010年代

対象期間 受賞者 受賞作
第143回 2010年上半期 中島京子 小さいおうち
第144回 2010年下半期 木内昇 『漂砂のうたう』
道尾秀介 『月と蟹』
第145回 2011年上半期 池井戸潤 下町ロケット
第146回 2011年下半期 葉室麟 蜩ノ記
第147回 2012年上半期 辻村深月 鍵のない夢を見る
第148回 2012年下半期 朝井リョウ 何者
安部龍太郎 等伯
第149回 2013年上半期 桜木紫乃 ホテルローヤル
第150回 2013年下半期 朝井まかて 『恋歌』
姫野カオルコ 『昭和の犬』
第151回 2014年上半期 黒川博行 破門
第152回 2014年下半期 西加奈子 『サラバ!』
第153回 2015年上半期 東山彰良 『流』
第154回 2015年下半期 青山文平 『つまをめとらば』
第155回 2016年上半期 荻原浩 海の見える理髪店
第156回 2016年下半期 恩田陸 蜜蜂と遠雷
第157回 2017年上半期 佐藤正午 月の満ち欠け
第158回 2017年下半期 門井慶喜 銀河鉄道の父
第159回 2018年上半期 島本理生 ファーストラヴ
第160回 2018年下半期 真藤順丈 宝島
第161回 2019年上半期 大島真寿美 『渦 妹背山婦女庭訓 魂結び』
第162回 2019年下半期 川越宗一 『熱源』

2020年代

対象期間 受賞者 受賞作
第163回 2020年上半期 馳星周 少年と犬
第164回 2020年下半期 西條奈加 心淋し川
第165回 2021年上半期 佐藤究 テスカトリポカ
澤田瞳子 『星落ちて、なお』
第166回 2021年下半期 今村翔吾 『塞王の楯』
米澤穂信 黒牢城
第167回 2022年上半期 窪美澄 『夜に星を放つ』
第168回 2022年下半期 小川哲 『地図と拳』
千早茜 『しろがねの葉』
第169回 2023年上半期 垣根涼介 『極楽征夷大将軍』
永井紗耶子 木挽町のあだ討ち
第170回 2023年下半期 河﨑秋子 『ともぐい』
万城目学 『八月の御所グラウンド』
第171回 2024年上半期 一穂ミチ 『ツミデミック』
第172回 2024年下半期 伊与原新 『藍を継ぐ海』
第173回 2025年上半期 該当作品なし
第174回 2025年下半期 嶋津輝 『カフェーの帰り道』

テレビ

ルポルタージュにっぽん』 直木賞の決まる日(NHK 1980年1月26日

脚注

注釈

  1. ^ 第157回の佐藤正午はデビュー34年目、第97回の白石一郎は32年目、第142回の佐々木譲は30年目、第122回のなかにし礼は(小説でのデビュー後)29年目、第89回の胡桃沢耕史は28年目、第148回の安部龍太郎、第163回の馳星周はともに25年目の受賞である。
  2. ^ いくつか例を挙げれば、第17回で受賞が決まった山本周五郎は、筆歴17年で著作もあり、「新人と新風とを紹介する点にこの種の賞の意味があるので、もちろん在来もそうであったとは思いますが、今後もなおそういうものが選まれてゆくことを希望したいと思います。」と述べて受賞を拒絶している。第26回受賞の久生十蘭や同回の候補者だった長谷川幸延摂津茂和は、既に商業文芸誌に確固たる地位を築いていた人物である。第36回受賞の今東光に至っては、35年以上前に文壇に登場していた。また、今の他にも第6回受賞の井伏鱒二や第24回受賞の檀一雄などのように、純文芸(純文学)では既によく知られていた人物が受賞するケースもあった。その他にも、作品ではなくそれまでの業績から受賞するということが、当初から幾度となく行われてきた。むしろ戦後の一時期に、新人対象という当初の企図にたちかえったものの、長くは続かなかったという方が実態に近い。
  3. ^ 2002年下半期(第128回)で、『半落ち』で3度目の候補に挙がるものの、選考委員からの「基本的な事実誤認がある」という批判から落選した横山秀夫と、2008年下半期(第140回)で、執筆活動に専念したいという理由から『ゴールデンスランバー』が候補になることを辞退した伊坂幸太郎が挙げられる。

出典

  1. ^ 直木賞は大衆文学の人気作家をさらに売れる流行作家にする役割があります”. asahi.gakujo.ne.jp. asahi.gakujo.ne.jp. 2021年7月17日閲覧。
  2. ^ 芥川賞、直木賞の候補作決まる 次々回に直木賞候補作発表の時期変更”. 朝日新聞 (2025年12月11日). 2025年12月16日閲覧。
  3. ^ asahi.com (2008年7月8日). “伊坂幸太郎さん、直木賞選考対象から辞退”. 2008年8月4日時点のオリジナルよりアーカイブ。2011年2月11日閲覧。
  4. ^ 外部リンク『直木賞のすべて』の「候補作家たち」
  5. ^ 川口則弘『直木賞物語』339-401頁
  6. ^ 文藝春秋特別編集『芥川賞・直木賞150回全記録』331頁
  7. ^ オール讀物』2019年9月号34頁
  8. ^ 日本文学振興会2019年9月18日付ツイッター
  9. ^ “芥川賞に松村栄子氏 直木賞 高橋義氏と高橋克氏”. 朝日新聞 (朝日新聞社): p. 朝刊30. (1992年1月17日) 
  10. ^ “3氏が喜び語る 芥川・直木賞授賞式”. 朝日新聞 (朝日新聞社): p. 夕刊15. (1992年2月27日) 

参考文献

  • 川口則弘『直木賞物語』バジリコ、2014年
  • 文藝春秋特別編集『芥川賞・直木賞150回全記録』文藝春秋、2014年

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