海老沢泰久とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > デジタル大辞泉 > 海老沢泰久の意味・解説 

えびさわ‐やすひさ〔えびさは‐〕【海老沢泰久】

読み方:えびさわやすひさ

19502009小説家茨城生まれ自動車レースなどのスポーツ描いた小説知られる。「帰郷」で直木賞受賞。他に「乱」「監督」「F1地上の夢」など。


海老沢泰久

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/07/03 16:39 UTC 版)

海老沢 泰久(えびさわ やすひさ、1950年1月22日 - 2009年8月13日)は、日本小説家、ノンフィクション作家。

人物

茨城県真壁郡真壁町(現在の桜川市)酒寄出身。茨城県立下妻第一高等学校國學院大學文学部卒業[1]。國學院大學折口博士記念古代研究所に勤務し岡野弘彦に師事した。1974年に『乱』で小説新潮新人賞を受賞してデビュー。1979年、ヤクルトの監督として優勝を成し遂げた広岡達朗をモデルにした『監督』を初の著書として上梓、話題を呼んだ。

1988年ホンダF1(第1期 - 第2期前半)を取り上げたノンフィクションF1地上の夢』で新田次郎文学賞を受賞。1994年には『帰郷』で第111回直木賞を受賞した。

『F1地上の夢』以外にも、全日本F2選手権を題材とした小説『F2グランプリ』(1981年)、中嶋悟のF1デビュー年を追ったノンフィクション『F1走る魂』(1988年)など、また野球、ゴルフなどスポーツ関係のノンフィクションが多い。

2009年8月13日十二指腸のため死去した。1995年10月から亡くなる直前まで東京中日スポーツのコラム「セブンアイ」(2008年3月より「セブンデイズ」に改題)で木曜日を担当しており、同年8月6日付のコラムが最後となった。

著書

  • 監督 新潮社 1979 のち文庫、文春文庫
  • F2グランプリ 新潮社 1981.11 のち文庫、文春文庫
  • 球界裏の攻防 もうひとつのプロ野球 スポーツ・ノンフィクション 朝日新聞社 1983「球界裏の演出者たち」と改題、文庫
  • スーパースター 文藝春秋 1983 のち文庫
  • みんなジャイアンツを愛していた 新潮社 1983 のち文庫、文春文庫
  • さびしい東京 講談社 1984 改題「さびしい恋人」文庫
  • ただ栄光のために 堀内恒夫物語 新潮文庫 1985 のち文春文庫
  • 空を飛んだオッチ 角川書店 1985 のち文庫
  • 二重唱 集英社 1986 のち文春文庫
  • F1地上の夢 朝日新聞社 1987 週刊朝日連載後、一部加筆の上発売。のち文庫
  • F1走る魂 文藝春秋 1988 スポーツグラフィック ナンバー連載後、発売。のち文庫
  • 夏の休暇 朝日新聞社 1989 のち文庫
  • 孤立無援の名誉 講談社 1989 のち文庫
  • 美味礼讃 文藝春秋 1992 のち文庫
  • ヴェテラン 文藝春秋 1992 のち文庫
  • 帰郷 文藝春秋 1994 のち文庫
  • 快適な日々 早川書房 1994
  • 廃墟 福武書店 1994
  • 星と月の夜 集英社 1995 のち文庫
  • 満月空に満月 文藝春秋 1995 のち文庫
  • 人はなぜバーテンダーになるか ティビーエス・ブリタニカ 1996
  • これならわかるパソコンが動く NECクリエイティブ 1997[2]
  • 愚か者の舟 文藝春秋 1998
  • 男ともだち 講談社 1998
  • ゴルフが好き 岡本綾子の生き方 毎日新聞社 1999
  • オーケイ。 文藝春秋 2000
  • 暗黙のルール 新潮社 2000
  • ぼくの好きなゴルフ 朝日新聞社 2001 のち文庫
  • 巨人がプロ野球をダメにした 講談社+α文庫 2001
  • 「読売巨人軍」の大罪 講談社+α文庫 2002
  • 青い空 幕末キリシタン類族伝 文藝春秋 2004 のち文庫 
  • サルビアの記憶 文藝春秋 2006
  • 彼女の哲学 光文社 2007
  • 無用庵隠居修行 文藝春秋 2008
  • ふたりのプロフェッショナル ランダムハウス講談社文庫 2008
  • ぼくたちのスコットランド紀行 ランダムハウス講談社文庫 2009
  • プロ野球が殺される 文春文庫オリジナル、2009 

出典・脚注

  1. ^ 歴史資料館だより” (PDF). 桜川市 (2014年7月1日). 2023年7月29日閲覧。
  2. ^ 元はNECのパソコン「VALUESTAR」「Aile」向けに「初心者が読んでも一人で理解できるマニュアルを作成してほしい」という依頼を受けて執筆した製品用マニュアル。メディアで評価を受けたため、マニュアルとしては異例の単独の書籍として出版された。

外部リンク



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「海老沢泰久」の関連用語

海老沢泰久のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



海老沢泰久のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの海老沢泰久 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS