奥田英朗とは? わかりやすく解説

おくだ‐ひでお〔‐ひでを〕【奥田英朗】

読み方:おくだひでお

[1959~ ]小説家。岐阜の生まれ。日常生活に忍び込む非現実の世界を独特な感覚で描き出し、若年層の人気を集める。「空中ブランコ」で直木賞受賞。他に「ウランバーナの森」「邪魔」「サウスバウンド」など。


奥田英朗

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2026/10/05 15:32 UTC 版)

奥田 英朗 (おくだ ひでお)
生誕 (1959-10-23) 1959年10月23日(66歳)
岐阜県岐阜市[1]
職業 小説家
国籍 日本の旗 日本
活動期間 1997年 -
代表作 『邪魔』(2001年)
『空中ブランコ』(2004年)
『オリンピックの身代金』(2008年)
主な受賞歴 大藪春彦賞(2002年)
直木三十五賞(2004年)
柴田錬三郎賞(2007年)
吉川英治文学賞(2009年)
デビュー作 『ウランバーナの森』(1997年)
ウィキポータル 文学
テンプレートを表示

(おくだ ひでお、1959年10月23日 -)は、日本の小説家。主な作品に『最悪』(1999年)、『邪魔』(2001年)、『イン・ザ・プール』(2002年)、『空中ブランコ』(2004年)、『オリンピックの身代金』(2008年)など。

広告プランナーなどを経て、出版社に持ち込んだ『ウランバーナの森』(1997年)でデビュー。『空中ブランコ』で直木賞受賞。巧みな心理描写で多彩な作品を紡ぐ。

経歴

岐阜県岐阜市出身[1]。岐阜県立岐山高等学校卒業[3]。プランナー、コピーライター、構成作家を経て1997年『ウランバーナの森』でデビュー[1][4]。新人賞経由ではなく、出版社への持ち込みでのデビューだった[1]。

1999年、『最悪』が「このミステリーがすごい!」2000年版で第7位に、2001年、『邪魔』が「このミステリーがすごい!」2002年版で第2位にランクインする。2004年に代表作である精神科医・伊良部シリーズの第2作目『空中ブランコ』で第131回直木賞を受賞した。

作品は海外でも翻訳・出版されている。

人物

  • 自身の小説について、書きたいのは人の気持ちであり、ストーリーは重要視していないといい、「日常会話やエピソードを積み重ねるのが上手い」山田太一のドラマや小説に唯一、影響を受けていると述べている[1]。また、東海林さだお『ショージ君の青春記』のように「深刻なことほどユーモラスに書く、というのが信条になって」いると語っている[5]。
  • 大の中日ドラゴンズファン[4]。2006年に日本ハムが日本一になった後のNumber内でコラムを書いた。

受賞歴

作品

小説

精神科医・伊良部シリーズ

  • イン・ザ・プール(2002年5月 文藝春秋 ISBN 4-16-320900-X / 2006年3月 文春文庫 ISBN 4-16-771101-X)
    • イン・ザ・プール(『オール讀物』2000年8月号)
    • 勃ちっ放し(『オール讀物』2001年8月号)
    • コンパニオン(『オール讀物』2001年11月号)
    • フレンズ(『別冊文藝春秋』2002年1月号〔237号〕)
    • いてもたっても(『オール讀物』2002年3月号)
  • 空中ブランコ(2004年4月 文藝春秋 ISBN 4-16-322870-5 / 2008年1月 文春文庫 ISBN 978-4-16-771102-3)
    • 空中ブランコ(『オール讀物』2003年1月号)
    • ハリネズミ(『オール讀物』2003年7月号)
    • 義父のヅラ(『オール讀物』2003年10月号) - 「教授のヅラ」を加筆改題
    • ホットコーナー(『オール讀物』2003年4月号)
    • 女流作家(『オール讀物』2004年1月号)
  • 町長選挙(2006年4月 文藝春秋 ISBN 4-16-324780-7 / 2009年3月 文春文庫 ISBN 978-4-16-771103-0)
    • オーナー(『オール讀物』2005年1月号)
    • アンポンマン(『オール讀物』2005年4月号)
    • カリスマ稼業(『オール讀物』2005年7月号)
    • 町長選挙(『オール讀物』2006年1月号)
  • コメンテーター(2023年5月 文藝春秋 ISBN 978-4-16-391687-3 / 2025年9月 文春文庫 ISBN 978-4-16-792408-9)
    • コメンテーター(『オール讀物』2021年9月・10月合併号)
    • ラジオ体操第2(『オール讀物』2022年7月号)
    • うっかり億万長者(『オール讀物』2007年1月号)
    • ピアノ・レッスン(『オール讀物』2022年9・10月合併号)
    • パレード(『オール讀物』2022年11月号)

平成の家族小説シリーズ

  • 家日和(2007年4月 集英社 ISBN 978-4-08-774852-9 / 2010年5月 集英社文庫 ISBN 978-4-08-746552-5)
    • サニーデイ(『小説すばる』2005年11月号)
    • ここが青山(『小説すばる』2006年10月号)
    • 家においでよ(『小説すばる』2006年2月号)
    • グレープフルーツ・モンスター(『小説すばる』2004年9月号)
    • 夫とカーテン(『小説すばる』2005年7月号)
    • 妻と玄米御飯(『小説すばる』2006年12月号)
  • 我が家の問題(2011年7月 集英社 ISBN 978-4-08-771412-8 / 2014年6月 集英社文庫 ISBN 978-4-08-745197-9)
    • 甘い生活?(『小説すばる』2010年2月号)
    • ハズバンド(『小説すばる』2009年11月号)
    • 絵里のエイプリル(『小説すばる』2010年5月号)
    • 里帰り(『小説すばる』2010年9月号)
    • 夫とUFO(『小説すばる』2010年11月号)
    • 妻とマラソン(『小説すばる』2011年2月号)
  • 我が家のヒミツ (2015年9月 集英社 ISBN 978-4-08-771625-2 / 2018年6月 集英社文庫 ISBN 978-4-08-745749-0)
    • 虫歯とピアニスト(『小説すばる』2013年5月号)
    • 正雄の秋(『小説すばる』2014年11月号)
    • アンナの十二月(『小説すばる』2013年1月号)
    • 手紙に乗せて(『小説すばる』2015年1月号)
    • 妊婦と隣人(『小説すばる』2012年11月号)
    • 妻と選挙(『小説すばる』2015年7月号)

その他

アンソロジー

「」内が奥田英朗の作品

エッセイ

単行本未収録作品

  • 全員集合(『小説新潮』2011年1月号)
  • 風船に乗って(『小説 野性時代』2020年2月号)
  • 府中某重大事件(『小説新潮』2025年7月号 - )

メディア展開作品

テレビドラマ

映画

舞台

アニメ

漫画

ラジオ

海外への翻訳

台湾(正体字)

精神科医・伊良部シリーズ

  • 變態怪醫Dr.伊良部(01) 持續勃起 (2005年8月 尖端 ISBN 9571030341)-イン・ザ・プール
  • 變態怪醫Dr.伊良部(02) 尖端恐懼 (2005年7月 尖端 ISBN 9571030414)-空中ブランコ
  • 變態怪醫Dr.伊良部(03) 鎮長選舉 (2008年4月 尖端 ISBN 9789571037943)-町長選挙

その他

漫画

  • 變態怪醫Dr.伊良部(01) (2005年2月 尖端)-イン・ザ・プール
  • 變態怪醫Dr.伊良部(02) (2005年7月 尖端)-空中ブランコ
  • 變態怪醫Dr.伊良部(03) (2007年3月 尖端)-町長選挙

中国(簡化字)

韓国

関連人物

関連項目

脚注

  1. 1 2 3 4 5 奥田英朗(インタビュー)「作家の読者道 第12回:奥田英朗さん」『WEB本の雑誌』、2002年7月。2026年9月30日閲覧。
  2. ↑ 若林踏 (2026年7月2日). “DJ日本王者・宮島明道、なぜ警察小説で『このミス』文庫グランプリに? DJプレイと小説執筆の意外な共通点”. Real Sound|リアルサウンド ブック. blueprint. 2026年9月30日閲覧。
  3. ↑ 『読売年鑑 2016年版』(読売新聞東京本社、2016年)p.445
  4. 1 2 大木隆士 (2015年7月8日). “奥田英朗の巻 人間の滑稽さ、鋭い観察眼”. YOMIURI ONLINE. 2015年8月8日時点のオリジナルよりアーカイブ. 2016年12月4日閲覧.
  5. ↑ “文春文庫40周年記念特別コラム 奥田英朗 自意識を飼い慣らす 『ショージ君の青春記』 (東海林さだお 著)”. 本の話. 文藝春秋 (2014年5月7日). 2026年9月30日閲覧。
  6. ↑ “大藪春彦賞”. 徳間書店. 2025年9月11日閲覧。
  7. ↑ “吉川英治文学賞に奥田英朗さん”. zakzak. 2009年3月5日. 2009年3月10日時点のオリジナルよりアーカイブ. 2019年3月12日閲覧.
  8. ↑ “最悪”. BS-TBS. 2019年3月21日閲覧。
  9. ↑ “空中ブランコ”. フジテレビ. 2019年3月21日閲覧。
  10. ↑ “真夜中のマーチ”. ドラマW. WOWOW. 2019年3月12日閲覧。
  11. ↑ “徳重聡:硬派から一転、ヘンテコ精神科医に 「Dr.伊良部一郎」で連ドラ初主演”. まんたんウェブ. 株式会社MANTAN. 2011年1月25日. 2019年3月12日閲覧.
  12. ↑ “竹野内豊&松山ケンイチ初共演で『オリンピックの身代金』ドラマ化”. ORICON NEWS. oricon ME. 2013年9月24日. 2019年3月12日閲覧.
  13. ↑ “奥田英朗クライムサスペンス 邪魔〜主婦が堕ちた破滅の道”. 水曜ミステリー9. テレビ東京. 2019年3月12日閲覧。
  14. ↑ “注目ドラマ紹介:「ナオミとカナコ」 初共演の広末涼子×内田有紀がDV夫“排除”へタッグ”. まんたんウェブ. 株式会社MANTAN. 2016年1月13日. 2019年3月12日閲覧.
  15. ↑ “水川あさみさん主演「我が家の問題」制作開始!”. NHK (2017年11月21日). 2019年3月12日閲覧。
  16. ↑ “BSジャパン4月連続ドラマJ「噂の女」足立梨花ゴールデン帯連ドラ初主演!”. テレビ東京 (2018年2月22日). 2019年3月12日閲覧。
  17. ↑ “佐藤仁美 一人4役妻で連ドラ初主演「我が家のヒミツ」制作開始!”. NHK (2018年11月8日). 2019年3月12日閲覧。
  18. ↑ “あなたが殺した”. allcinema. 株式会社スティングレイ. 2026年9月19日閲覧。
  19. ↑ “イン・ザ・プール”. KINENOTE. キネマ旬報社. 2026年9月19日閲覧。
  20. ↑ “天海祐希、トヨエツと11年ぶり“再会”はオセロ夫婦!?”. オリコンニュース(ORICON NEWS). オリコン (2007年9月11日). 2026年9月19日閲覧。
  21. ↑ “真夜中のマーチ”. KINENOTE. キネマ旬報社. 2026年9月19日閲覧。
  22. ↑ “AI、成宮寛貴主演映画イベントで熱唱”. オリコンニュース(ORICON NEWS). オリコン (2009年1月29日). 2026年9月19日閲覧。
  23. ↑ “向井理、女性にトラウマ? “女性は陰険”発言に香里奈ら心配”. オリコンニュース(ORICON NEWS). オリコン (2012年4月24日). 2026年9月19日閲覧。
  24. ↑ “野村周平が舞台あいさつでAKB48の”あの名言”を!?”. WEBザテレビジョン. KADOKAWA (2018年9月24日). 2026年9月19日閲覧。
  25. ↑ “高橋克実、映画初主演 センターポジションの舞台あいさつに「フワフワ」”. オリコンニュース(ORICON NEWS). オリコン (2022年9月15日). 2026年9月19日閲覧。
  26. ↑ “「向田理髪店」高橋克実が富田靖子との時間回想、矢吹奈子は夫婦の掛け合いにほっこり”. ナタリー. ナターシャ (2022年10月15日). 2026年9月19日閲覧。
  27. ↑ “「イン・ザ・プール」東京へ、渡辺徹が内博貴との共演で「“乙女”になった」”. ナタリー. ナターシャ (2019年7月11日). 2026年9月19日閲覧。
  28. ↑ “奥田英朗の小説「純平、考え直せ」を森岡利行が舞台化、出演は長谷川幹・本郷柚巴ら”. ナタリー. ナターシャ (2024年1月15日). 2026年9月19日閲覧。
  29. ↑ “空中ブランコ”. allcinema. 株式会社スティングレイ. 2026年9月19日閲覧。
  30. ↑ “加藤清史郎が読む、奥田英朗『夏のアルバム』第1回”. NHK. 朗読. 日本放送協会. 2026年5月24日閲覧。
  31. ↑ “加藤清史郎が読む、奥田英朗『夏のアルバム』最終回”. NHK. 朗読. 日本放送協会. 2026年5月24日閲覧。



固有名詞の分類


英和和英テキスト翻訳

英語⇒日本語日本語⇒英語

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「奥田英朗」の関連用語

奥田英朗のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



奥田英朗のページの著作権

   
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの奥田英朗 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2026 GRAS Group, Inc.RSS