ザ・ベストミステリーズ_推理小説年鑑とは? わかりやすく解説

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ザ・ベストミステリーズ 推理小説年鑑

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/07/01 10:04 UTC 版)

ザ・ベストミステリーズ 推理小説年鑑』( - すいりしょうせつねんかん)は、短編推理小説の優秀作品を集めたアンソロジー。日本推理作家協会編。毎年7月頃、講談社より刊行される。前身の『探偵小説年鑑』は1948年版から刊行されており、その歴史は60年を超える。

概要

日本推理作家協会賞の短編部門受賞作を巻頭に収めた、1年間の短編推理小説の傑作選。受賞作および最終候補作も含め、毎年15編から20編程度収録される。以前は『推理小説代表作選集 推理小説年鑑』というタイトルで刊行されており、1998年刊行のものから現在のタイトルになった。また、講談社から刊行されるようになったのは1967年からで、それ以前は別の出版社から刊行されていた。

刊行の3年後には、講談社文庫で2分冊で刊行される(『推理小説代表作選集 推理小説年鑑』の頃は、単行本に収録された一部の作品のみ、文庫版に収録されていた)。文庫版には「ミステリー傑作選」という副題と通し番号がついている。ただし、通し番号は46までで、47にあたる『トリック・ミュージアム』以降は単に「ミステリー傑作選」とされている。

2016年の『ベスト8ミステリーズ2015』から2018年の『ベスト8ミステリーズ2017』までは、再び単行本に収録された一部の作品のみ文庫本に収録となった。

タイトルと出版社の変遷

  • 1948年版〜1955年版 『探偵小説年鑑 探偵小説傑作選』岩谷書店(1955年版は2冊)
  • 1956年版〜1959年版 『探偵小説年鑑 探偵小説傑作選』宝石社(1956年版は2冊)
  • 1960年版 『推理小説ベスト15 探偵小説年鑑』宝石社
  • 1961年版 『推理小説ベスト20 探偵小説年鑑』宝石社(2冊)
  • 1962年版 『推理小説ベスト20 推理小説年鑑』宝石社(2冊)
  • 1963年版〜1966年版 『推理小説ベスト24 推理小説年鑑』東都書房(各年2冊ずつ)
  • 1967年版〜1997年版 『推理小説代表作選集 推理小説年鑑』講談社
  • 1998年版〜 『ザ・ベストミステリーズ 推理小説年鑑』講談社

収録作家一覧

各年ごとに、収録されている作家名を五十音順に挙げる。日本推理作家協会賞「短編部門」(2000年 - )受賞作のみタイトルを挙げる。

1980年代

1990年代

2000年代

2000年より、日本推理作家協会賞は「長編部門」「短編および連作短編集部門」という区分をやめ、「長編及び連作短編集部門」「短編部門」という区分になった。以降、「短編部門」の受賞作と候補作はすべて収録されている。

2010年代

2020年代

脚注

  1. ^ のちに、推理小説代表作選集収録作をタイトルとした短編集を「木村二郎」名義で刊行。翻訳家の木村仁良
  2. ^ a b 青山瞑、南島砂江子はオール讀物推理小説新人賞受賞作が推理小説年鑑に収録された。青山瞑は単著はないが、南島砂江子はのちに受賞作を含む単行本を碧天舎より出版している。
  3. ^ a b c d 小貫風樹、澤本等、村瀬継弥、青木知己はアマチュア作家(当時)。公募アンソロジー『本格推理』および『新・本格推理』(光文社文庫)に採用された作品が推理小説年鑑にも収録された。このうち、村瀬継弥は後に鮎川哲也賞佳作となりデビュー、青木知己は小学館より単行本を刊行してデビューしている。
  4. ^ a b 奥宮和典は、第6回創元推理短編賞佳作作品、緑川聖司は第8回創元推理短編賞最終候補作となって『創元推理21』に掲載された短編が推理小説年鑑に収録された。奥宮和典は、この1作以外に作品を発表していない。緑川聖司は、のちに日本児童文学者協会長編児童文学新人賞からデビューしている。

参考文献

関連項目

外部リンク




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