にほんすいりさっかきょうかい‐しょう〔ニホンスイリサクカケフクワイシヤウ〕【日本推理作家協会賞】
日本推理作家協会賞
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日本推理作家協会賞(にほんすいりさっかきょうかいしょう)は、毎年日本推理作家協会が授与する文学賞。その年に発表された推理小説の中で最も優れていたものに与えられる。推協賞と略称される[1]。
主催団体の名称の変遷[注 1]にともない、第1回(1948年)から第7回(1954年)までは探偵作家クラブ賞、第8回(1955年)から第15回(1962年)までは日本探偵作家クラブ賞、第16回(1963年)以降は日本推理作家協会賞と名前を変えて続いている。その伝統から、ミステリー界で最も権威ある賞と見做されている。
創設当時は長編賞、短編賞、新人賞があったが(新人賞は第1回のみ)、第5回(1952年)からは部門の区別がなくなった。第29回(1976年)から再び、長編部門、短編部門(および評論その他の部門)に分かれた。部門別に分かれてからの受賞者数は、長編部門の60人に対して、短篇部門が29人と半分以下である(2017年現在)。これは長編部門はダブル受賞(複数の同時受賞者が出ること)が多いのに対して、短篇部門は該当作なしの年が多く、また受賞者が出てもほとんどが単独受賞だからである。
受賞するのに、日本推理作家協会の会員である必要はない。また1度でもどれかの部門を受賞した作家が再受賞することは、内規によって禁じられている。
また、1995年から、受賞作が双葉文庫から「日本推理作家協会賞受賞作全集」として、受賞した順序で再刊がされている。部門別に分かれたのちは、「長編部門」は基本的に収録。「評論その他の部門」は「全集」に収録される場合と、されない場合がある。また「短編部門」は、連作短編集が受賞した場合に、全集に収録される場合がある。
名称の変遷
- 第1回 - 第7回(1948年 - 1954年) 探偵作家クラブ賞
- 第8回 - 第15回(1955年 - 1962年) 日本探偵作家クラブ賞
- 第16回以降(1963年 - ) 日本推理作家協会賞
部門の変遷
- 第1回(1948年) 長編賞、短編賞、新人賞
- 第2回 - 第4回(1949年 - 1951年) 長編賞、短編賞
- 第5回 - 第28回(1952年 - 1975年) 部門の区別なし(第7回のみ「奨励賞」あり)
- 第29回 - 第35回(1976年 - 1982年) 長編部門、短編部門、評論その他の部門
- 第36回 - 第52回(1983年 - 1999年) 長編部門、短編および連作短編集部門、評論その他の部門
- 第53回 - 第70回(2000年 - 2017年) 長編及び連作短編集部門、短編部門、評論その他の部門
- 第71回 - 第75回(2018年 - 2022年) 長編および連作短編集部門、短編部門、評論・研究部門
- 第76回以降(2023年 - ) 長編および連作短編集部門、短編部門、評論・研究部門、翻訳部門(第76回 - 第77回は試行)
受賞作
第1回から第10回(1948年 - 1957年)
- 第5回より、部門の区別がなくなる。
第11回から第20回(1958年 - 1967年)
第21回から第30回(1968年 - 1977年)
- 第21回(1968年)
- 星新一『妄想銀行』および過去の業績
- 第22回(1969年)
- 受賞作なし
- 第23回(1970年)
- 陳舜臣『孔雀の道』『玉嶺よふたたび』
- 第24回(1971年)
- 受賞作なし
- 第25回(1972年)
- 受賞作なし
- 第26回(1973年)
- 第27回(1974年)
- 第28回(1975年)
- 第29回より、長編・短編・評論その他の区別を設ける。
第31回から第40回(1978年 - 1987年)
- 第31回(1978年)
- 第32回(1979年)
- 第33回(1980年)
- 長編賞 - 受賞作なし
- 短編賞 - 受賞作なし
- 評論その他の部門賞 - 受賞作なし
- 第34回(1981年)
- 第35回(1982年)
- 第36回より、短編部門の対象に連作短編集が追加される。
第41回から第50回(1988年 - 1997年)
- 第41回(1988年)
- 第42回(1989年)
- 第43回(1990年)
- 第44回(1991年)
- 第45回(1992年)
- 第46回(1993年)
- 第47回(1994年)
- 第48回(1995年)
- 第49回(1996年)
- 第50回(1997年)
第51回から第60回(1998年 - 2007年)
- 第53回より、連作短編集が短編部門ではなく長編部門の対象となる。
第61回から第70回(2008年 - 2017年)
第71回から(2018年 - )
- 第71回(2018年)
- 第72回(2019年)
- 第73回(2020年)
- 第74回(2021年)
- 第75回(2022年)
- 長編および連作短編集部門 - 芦辺拓『大鞠家殺人事件』
- 短編部門 - 逸木裕「スケーターズ・ワルツ」、大山誠一郎「時計屋探偵と二律背反のアリバイ」
- 評論・研究部門 - 小森収『短編ミステリの二百年』(一〜六)
- 第76回(2023年)
- 第77回(2024年)
- 第78回(2025年)
- 長編および連作短編集部門 - 古泉迦十『崑崙奴』
- 短編部門 - 久永実木彦「黒い安息の日々」
- 評論・研究部門 - 杉江松恋『日本の犯罪小説』
- 翻訳部門 - スティーヴン・キング(著)、白石朗(訳)『ビリー・サマーズ』
- 第79回(2026年)[2]
- 長編および連作短編集部門 - 伏尾美紀『百年の時効』
- 短編部門 - 松樹凛「ぼくらが夕闇を埋めた場所」
- 評論・研究部門 - 千野帽子『青ひげ夫人と秘密の部屋 「見たな」の文学史』
- 翻訳部門 - スチュアート・タートン(著)、三角和代(訳)『世界の終わりの最後の殺人』
脚注
注釈
出典
- ↑ “短編推理小説ベスト12”. 朝日新聞. 朝日新聞社 (2011年7月10日). 2011年9月9日時点のオリジナルよりアーカイブ。2026年5月13日閲覧。
- ↑ “日本推理作家協会賞が決定 伏尾美紀さんの長編「百年の時効」など”. 朝日新聞. 朝日新聞社 (2026年5月13日). 2026年5月13日閲覧。
参考文献
関連項目
- 推理小説の賞
- 『ザ・ベストミステリーズ 推理小説年鑑』 - 短編部門の受賞作、候補作を収録する日本推理作家協会の年刊アンソロジー
- 本格ミステリ大賞(本格ミステリ作家クラブ主催)
外部リンク
- 日本推理作家協会(日本推理作家協会公式サイト)
「日本推理作家協会賞」の例文・使い方・用例・文例
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