ゴールド・ダガー賞とは? わかりやすく解説

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ゴールド・ダガー賞

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/12/30 13:42 UTC 版)

ゴールド・ダガー賞( - しょう、Gold Dagger)は、英国推理作家協会が主宰するCWA賞の部門の一つで、最優秀長編作品に与えられる賞。本項では、1969年から2005年まで次点作品に与えられたシルバー・ダガー賞についても記す。名称のダガーとは短剣のことで、それぞれの受賞者には賞金と金・銀の短剣が贈られる。

1955年から1959年までは、クロスド・レッド・ヘリング賞 (Crossed Red Herring Award) という名称であったが、1960年より現在のゴールド・ダガー賞に改称された。また、1995年から2002年までは、スコットランドスコッチ・ウイスキーの蒸留場「マッカラン」がスポンサーに付いていたため、「マッカラン・ゴールド・ダガー」とも呼ばれた。2006年から2008年には、ロンドンプライベートバンクダンカン・ローリー英語版」がスポンサーに付き「ダンカン・ローリー・ダガー」と呼ばれ、この時期の受賞者には2万ポンドの賞金が与えられた。この額は、推理小説の賞金として世界最高額であった。2008年にダンカン・ローリーがスポンサーを撤退したことにより、賞の名は再び単に「ゴールド・ダガー賞」へと戻り、賞金も2,500ポンドへ減額された。

2005年までは、翻訳小説も審査対象に含まれていたが、2006年以降は賞を分割し新たに「インターナショナル・ダガー賞」が創設された。

各年の結果

略称:GD - ゴールド・ダガー賞(CRH - クロスド・レッド・ヘリング賞、DLD - ダンカン・ローリー・ダガー賞)、SD - シルバー・ダガー賞

1950年代(1955年 - 1959年)

1955年
  • CRH - ウィンストン・グレアム英語版 『罪の壁』
    • リー・ハワード 『死の逢びき』
    • ナイオ・マーシュ 『正義の秤』(別訳:『裁きの鱗』『オールド・アンの囁き』)
    • マーゴット・ベネット英語版 『飛ばなかった男』
1956年
  • CRH - エドワード・グリアスン英語版 『第二の男』[† 1]
    • セアラ・ゲイナム英語版 "Time Right Deadly"
    • アーサー・アップフィールド英語版 "The Man of Two Tribes"
    • J・J・マリック 『ギデオン警視の一週間』
1957年
1958年
1959年

1960年代

1960年
1961年
1962年
1963年
1964年
1965年
1966年
1967年
  • GD - エマ・レイサン英語版 『小麦で殺人』
    • コリン・ワトスン英語版 "Lonely Heart 4122"
1968年
1969年

1970年代

1970年
  • GD - ジョーン・フレミング英語版 『若者よ、きみは死ぬ』 ※ 2度目の受賞
  • SD - アントニー・プライス英語版 『迷宮のチェスゲーム』
1971年
1972年
1973年
1974年
  • GD - アントニー・プライス英語版 『隠された栄光』
  • SD - フランシス・クリフォード英語版 『さらばグロヴナー広場』
1975年
1976年
1977年
1978年
1979年

1980年代

1980年
1981年
1982年
1983年
  • GD - ジョン・ハットン英語版 『偶然の犯罪』
  • SD - ウィリアム・マッキルヴァニー英語版 『レイドロウの怒り』
1984年
1985年
  • GD - ポーラ・ゴズリング英語版 『モンキー・パズル』
  • SD - ドロシー・シンプソン 『アリシア故郷に帰る』
1986年
1987年
1988年
1989年
  • GD - コリン・デクスター 『オックスフォード運河の殺人』
  • SD - デズモンド・ラウデン 『ひとりぼっちの目撃者』

1990年代

1990年
1991年
1992年
1993年
1994年
1995年
1996年
1997年
1998年
1999年

2000年代

2000年
2001年[1]
2002年[2]
2003年[3]
2004年[4]
2005年[5]
2006年[6]
2007年[7]
2008年[8]
2009年[9]

2010年代

2010年[10]
2011年[11]
2012年[12]
  • GD - ジーン・ケリガン英語版 "The Rage"
    • N・J・クーパー "Vengeance in Mind"
    • M・R・ホール英語版 "The Flight"
    • クリス・ウォマーズリー "Bereft"
2013年[13]
  • GD - ミック・ヘロン 『死んだライオン』
    • ベリンダ・バウアー 『ラバーネッカー』
    • ローレン・ビュークス英語版 『シャイニング・ガール』
    • ベッキー・マスターマン 『消えゆくものへの怒り』
2014年[14]
  • GD - ワイリー・キャッシュ 『約束の道』
    • ポール・メンデルソン英語版 - "The First Rule of Survival"
    • ルイーズ・ペニー - "How the Light Gets In"
    • ポーラ・デイリー - "Keep Your Friends Close"
2015年
2016年
  • GD - ビル・ビバリー 『東の果て、夜へ』
    • クリストファー・ブルックマイア英語版 "Black Widow"
    • デニーズ・ミーナ "Blood, Salt, Water"
    • ミック・ヘロン 『放たれた虎』
2017年
  • GD - ジェイン・ハーパー英語版 『渇きと偽り』
    • ベリンダ・バウアー "The Beautiful Dead"
    • アビール・ムカジー 『カルカッタの殺人』
    • レイ・セレスティン "Dead Man's Blues"
    • ミック・ヘロン "Spook Street"
    • デレク・B・ミラー英語版 "The Girl in Green"
2018年
  • GD - スティーヴ・キャヴァナー "The Liar"
    • ミック・ヘロン "London Rules"
    • デニス・ルヘイン 『あなたを愛してから』
    • アビール・ムカジー 『マハラジャの葬列』
    • エマ・ヴィッキ "Resurrection Bay"
2019年
  • GD - M. W. クレイヴン 『ストーンサークルの殺人』
    • Claire Askew "All the Hidden Truths"
    • Christobel Kent "What We Did"
    • ダナ・レオン英語版 "Unto Us a Son is Given"
    • Derek B. Miller "American by Day"
    • Benjamin Wood "A Station on the Path to Somewhere Better"

2020年代

2020年
  • GD - マイケル・ロボサム『天使と嘘』[15]
    • Claire Askew "What You Pay For"
    • ルー・バーニ『11月に去りし者』
    • John Fairfax "Forced Confessions"
    • Mick Herron "Jo Country"
    • アビール・ムカジー "Death in the East"
2021年
  • GD - クリス・ウィタカー『われら闇より天を見る』
    • S・A・コスビー『黒き荒野の果て』
    • ベン・クリード『血の葬送曲』
    • Nicci French "House of Correction"
    • Robert Galbraith "Troubled Blood"
    • エリー・グリフィス『窓辺の愛書家』
    • Thomas Mullen "Midnight Atlanta"
2022年
  • GD - Ray Celestin "Sunset Swing"
    • Jacqueline Bublitz "Before You Knew My Name"
    • S・A・コスビー『頬に哀しみを刻め』
    • ジョン・ハート『帰らざる故郷』
    • アビール・ムカジー "The Shadows of Men"
    • William Shaw "The Trawlerman"

書誌

出典

  1. ^ The Macallan Gold and Silver Daggers for Fiction 2001”. 2014年5月26日閲覧。
  2. ^ The CWA The Macallan Gold and Silver Daggers for Fiction 2002”. 2014年5月26日閲覧。
  3. ^ The CWA Gold and Silver Daggers for Fiction 2003”. 2014年5月26日閲覧。
  4. ^ THE CWA's 2004 Gold and Silver Dagger Awards”. 2014年5月26日閲覧。
  5. ^ THE CWA Gold and Silver Daggers 2005”. 2014年5月26日閲覧。
  6. ^ Ann Cleeves wins the Duncan Lawrie Dagger”. 2014年5月26日閲覧。
  7. ^ Peter Temple wins the Duncan Lawrie Dagger”. 2014年5月26日閲覧。
  8. ^ Frances Fyfield wins the 2008 CWA Duncan Lawrie Dagger”. 2014年5月26日閲覧。
  9. ^ The CWA Gold Dagger 2009 Winner: William Brodrick”. 2014年5月26日閲覧。
  10. ^ Belinda Bauer wins the CWA Gold Dagger 2010”. 2014年5月26日閲覧。
  11. ^ Tom Franklin wins the CWA Gold Dagger 2011”. 2014年5月26日閲覧。
  12. ^ Gene Kerrigan wins the CWA Gold Dagger 2012”. 2014年5月26日閲覧。
  13. ^ Mick Herron wins the CWA Goldsboro Gold Dagger”. 2014年5月26日閲覧。
  14. ^ The Gold Dagger - This year's winner (2014)”. 2014年11月21日閲覧。
  15. ^ Gold - The Crime Writers' Association”. 2020年10月2日閲覧。

参考文献


ゴールド・ダガー賞 (The Gold Dagger)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/07/26 02:16 UTC 版)

CWA賞」の記事における「ゴールド・ダガー賞 (The Gold Dagger)」の解説

優れた長編小説与えられる賞。創設時1955年から1959年までは「クロスド・レッド・ヘリング賞」という名称であった1969年から2005年まで次点作品には「シルバー・ダガー賞」が与えられた。

※この「ゴールド・ダガー賞 (The Gold Dagger)」の解説は、「CWA賞」の解説の一部です。
「ゴールド・ダガー賞 (The Gold Dagger)」を含む「CWA賞」の記事については、「CWA賞」の概要を参照ください。

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