ファウスト系
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/25 09:14 UTC 版)
「ファウスト (文芸誌)」の記事における「ファウスト系」の解説
『ファウスト』が「セカイ系とミステリと現代ファンタジーを融和させた作品」を多く載せていたことから、このような性格の小説をファウスト系と呼ぶことがある。青春の心の停滞を怪奇等の日常から逸脱した出来事と共に書くことにより、自分の存在意義や心の在り方などといった自分探しを拡大させ自己の内面と世界を繋げる、といった構造が特徴となっている。代表的な作家としては、創刊当時から参加していた西尾維新、舞城王太郎、佐藤友哉などが挙げられる。 また、『ファウスト』Vol.3では「伝奇作品の流れがここに来て、新たな文学のステージに到達した」という意味で奈須きのこ、原田宇陀児、元長柾木の作品を「新伝綺」と謳っている。その後、Vol.6では再登場した奈須きのこの作品や竜騎士07、錦メガネの作品が新伝綺とされた。このようなジャンル名は『ファウスト』特有のもので、他社の作品で謳われることは稀である。また、『ファウスト』での「新伝綺」作品は、90年代からゼロ年代にかけて活躍したビジュアルノベルのシナリオライター執筆作品に限定されており、toi8のイラストーリー『空想東京百景』が単行本収録された際には「伝綺」と記されていた。
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