曽根圭介
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/11/07 06:49 UTC 版)
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| ペンネーム |
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| 誕生 | 1967年4月21日(58歳) |
| 職業 | 小説家 |
| 言語 | 日本語 |
| 国籍 | |
| 教育 | 静岡県立沼津東高等学校卒業 早稲田大学商学部中退 |
| 活動期間 | 2007年 - |
| ジャンル | 推理小説、ホラー小説 |
| 代表作 | 『沈底魚』(2007年) 『熱帯夜』(2009年) |
| 主な受賞歴 | 日本ホラー小説大賞短編賞(2007年) 江戸川乱歩賞(2007年) 日本推理作家協会賞短編賞(2009年) |
| デビュー作 | 『沈底魚』 |
(そね けいすけ、1967年4月21日[1] -)は、日本の小説家。
略歴・人物
静岡県生まれ[2]。静岡県立沼津東高等学校在学中には空手道部に所属し、NHKアナウンサーの佐々木彩は部の後輩であった[3]。高校卒業後、1浪を経て早稲田大学商学部へ進学するが、後に中退[4]。「25歳まではブラブラするから」と親に宣言し、アルバイト生活を続ける[4]。25歳になった時にいよいよまずいと思い始め、池袋のホテルに正社員として就職[5]。サウナ部門で5年間、漫画喫茶の店長など4店舗の統括運営管理者として5年間、計10年間働いたが、4週間で休みは6日という日々に消耗し、退職[5]。36歳で無職になるが、貯金があったため毎日図書館で本を読むという生活を1年続ける[5]。しかし読むだけの日々にも飽きがきたため、一度書いてみるかと執筆を決意。完成に5か月かかった初めての作品「蟷螂之斧」を江戸川乱歩賞に応募したところ、1次審査を通過する[6]。のちに振り返っても、この時が1番嬉しかったという[6]。
その後「沈底魚」を執筆し、完成するもストーリー展開が気に入らず鬱々とした日々を過ごす[6]。気分転換にと別の短編作品「鼻」を書いたところ[6]、2007年の第14回日本ホラー小説大賞短編賞を受賞[7]。その後「沈底魚」を改めて書き直し[6]、同年、第53回江戸川乱歩賞を受賞した[8]。受賞時のペンネームは曽根狷介(けんすけ)。2009年、「熱帯夜」で第62回日本推理作家協会賞短編賞を受賞[9]。2021年「藁にもすがる獣たち」が韓国で映画化された。
趣味は山登り[6]。
受賞・候補歴
作品
単著
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- 収録作品:「暴落」「受難」「鼻」
- 『あげくの果て』(角川書店)2008年10月 、のち改題『熱帯夜』(角川ホラー文庫) 2010年10月
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- 収録作品:「熱帯夜」「あげくの果て」「最後の言い訳」
- 『図地反転』(講談社)2009年9月、のち改題『本ボシ』(講談社文庫) 2012年8月
- 『藁にもすがる獣たち』(講談社)2011年8月、のち講談社文庫 2013年8月
- 『殺し屋.com』(角川書店)2013年8月 、のち改題『暗殺競売(オークション)』(角川文庫) 2017年2月
- 『TATSUMAKI 特命捜査対策室7係』(講談社) 2014年11月、のち講談社文庫 2016年11月
- 『工作名カサンドラ』(朝日新聞出版) 2015年7月、のち朝日文庫 2018年2月
- 『黒い波紋』(朝日新聞出版) 2017年6月
- 『腸詰小僧 曽根圭介短編集』(光文社) 2019年8月 、のち光文社文庫 2022年8月
::収録作品:「腸詰小僧」「解決屋」「父の手法」「天誅」「成敗」「母の務め」「留守番」
アンソロジー
「」内が曽根圭介の作品
- 「熱帯夜」(講談社、『ザ・ベストミステリーズ 2009 推理小説年鑑』)2009年7月、のち分冊改題『Bluff 騙し合いの夜 ミステリー傑作選』(講談社文庫)2012年4月
- 「衝突」(河出文庫、NOVA 2 書き下ろし日本SFコレクション) 2010年7月
- 「老友」(講談社、『ザ・ベストミステリーズ 2010 推理小説年鑑』) 2010年7月、のち分冊改題『BORDER 善と悪の境界 ミステリー傑作選』(講談社文庫) 2013年11月
- 「天誅」(光文社カッパ・ノベルス、『現場に臨め』) 2010年10月、のち光文社文庫 2014年4月
- 「義憤」(講談社、『ザ・ベストミステリーズ 2011 推理小説年鑑』) 2011年7月、のち分冊改題『Shadow 闇に潜む真実 ミステリー傑作選』(講談社文庫) 2014年11月
- 「腸詰小僧」(光文社、『宝石 ザ ミステリー 2』) 2012年12月
- 「妄執」(講談社、『ザ・ベストミステリーズ 2013 推理小説年鑑』) 2013年4月、のち分冊改題『Esprit 機知と企みの競演 ミステリー傑作選』(講談社文庫) 2016年11月
- 「解決屋」(光文社、『宝石 ザ ミステリー 2014冬』)2014年12月
- 「留守番」(光文社、『宝石 ザ ミステリー Red』) 2016年8月
- 「留守番」(講談社、『ザ・ベストミステリーズ 2017 推理小説年鑑』) 2017年5月
- 「母の務め」(講談社、『ザ・ベストミステリーズ 2019 推理小説年鑑』) 2019年6月、のち改題『2019 ザ・ベストミステリーズ』(講談社文庫) 2022年4月
- 「尋問」(小学館文庫、『超短編! 大どんでん返し』) 2021年2月
- 「母の務め」(朝日文庫、『ミステリーアンソロジー 大逆転』) 2023年2月
- 「鼻」(角川ホラー文庫、『日本ホラー小説大賞《短編賞》集成 2』) 2023年11月
出典
- ^ 会員名簿 曽根圭介|日本推理作家協会
- ^ “プロフィール 曽根圭介”. ローチケHMV. 2016年11月26日閲覧。
- ^ “静岡県立沼津東高/5 自分で自分を教育 作家・曽根圭介さん /東京”. 2019年7月24日閲覧。
- ^ a b 曽根圭介(インタビュアー:網谷隆司郎)「嗜好と文化 vol.67 曽根圭介(1/3ページ)」『毎日新聞』、2016年10月3日。2018年5月6日閲覧。
- ^ a b c 曽根圭介(インタビュアー:網谷隆司郎)「嗜好と文化 vol.67 曽根圭介(2/3ページ)」『毎日新聞』、2016年10月3日。2018年5月6日閲覧。
- ^ a b c d e f 曽根圭介(インタビュアー:網谷隆司郎)「嗜好と文化 vol.67 曽根圭介(3/3ページ)」『毎日新聞』、2016年10月3日。2018年5月6日閲覧。
- ^ “日本ホラー小説大賞 受賞作品リスト”. webKADOKAWA. 2012年8月28日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年11月26日閲覧。
- ^ “第53回 江戸川乱歩賞授賞式 帝国ホテル富士の間にて”. 日本推理作家協会. 2012年9月5日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年11月26日閲覧。
- ^ “2009年 第62回 日本推理作家協会賞 短編部門”. 日本推理作家協会. 2016年11月26日閲覧。
関連項目
固有名詞の分類
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