川瀬七緒
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/07/14 04:44 UTC 版)
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誕生 | 1970年4月28日(55歳)![]() |
職業 | デザイナー、作家 |
言語 | 日本語 |
最終学歴 | 文化服装学院 服装科デザイン専攻科卒業 |
活動期間 | 2011年 - |
ジャンル | 推理小説 |
主な受賞歴 | 江戸川乱歩賞(2011年) |
デビュー作 | 『よろずのことに気をつけよ』 (2011年) |
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1970年4月28日[1][2]-)は、日本のデザイナー、推理作家。
(かわせ ななお、経歴
福島県白河市出身[3]。文化服装学院に進学し、服装科デザイン専攻科を卒業した[1]。1991年、服飾デザイン会社に就職し、子供服のデザイナーとなる[1][2]。その後、フリーのデザイナーとして、子供服のデザインを手がけている[2][4]。長らく東京都に在住していたが、結婚を機に神奈川県横浜市に居住する[3]。2007年から小説の執筆に取り組んでいる[1]。2010年には、第20回鮎川哲也賞で『静寂のモラトリアム』が最終候補となった。同年、第56回江戸川乱歩賞で『ヘヴン・ノウズ』が最終候補となった[1]。2011年、2度目の応募で、玖村まゆみの『完盗オンサイト』とともに『よろずのことに気をつけよ』が第57回江戸川乱歩賞を受賞した[1][2]。同コンテストで女性作家のW受賞は史上初である[1]。
2019年、法医昆虫学捜査官シリーズ(講談社)が第五回吉川英治文庫賞の候補となる。
2021年、ヴィンテージガール(講談社)が第四回細谷正充賞受賞。
2022年、ヴィンテージガール(講談社)が第75回推理作家協会賞長編部門の候補となる。
2024年、四日間家族(KADOKAWA)が第一回大人の推理小説大賞(文藝春秋)の候補となる。
2025年、詐欺師と詐欺師(中央公論社)が第78回推理作家協会賞長編部門の候補となる。
人物
デザイナーと作家としての活動を並行して行っているが、デザイナーと作家の共通点について「無から何かを作り出す点、人と違う視点で物事を見る点が、似ている」[3]と語っている。
作品リスト
単行本
法医昆虫学捜査官シリーズ
- 147ヘルツの警鐘 法医昆虫学捜査官(2012年7月 講談社)
- 【改題】法医昆虫学捜査官(2014年8月 講談社文庫)
- シンクロニシティ 法医昆虫学捜査官(2013年4月 講談社 / 2015年8月 講談社文庫)
- 水底の棘 法医昆虫学捜査官(2014年7月 講談社 / 2016年8月 講談社文庫)
- メビウスの守護者 法医昆虫学捜査官(2015年10月 講談社 / 2017年12月 講談社文庫)
- 潮騒のアニマ 法医昆虫学捜査官(2016年10月 講談社 / 2019年2月 講談社文庫)
- 紅のアンデッド 法医昆虫学捜査官(2018年4月 講談社 / 2020年8月 講談社文庫)
- スワロウテイルの消失点 法医昆虫学捜査官(2019年7月 講談社 / 2021年7月 講談社文庫)
賞金稼ぎスリーサム!シリーズ
仕立屋探偵 桐ヶ谷京介シリーズ
- ヴィンテージガール 仕立屋探偵 桐ヶ谷京介(2021年2月 講談社)
- クローゼットファイル 仕立屋探偵 桐ヶ谷京介(2022年7月 講談社)
ノンシリーズ
- よろずのことに気をつけよ(2011年8月 講談社 / 2013年8月 講談社文庫)
- 桃ノ木坂互助会(2014年2月 徳間書店 / 2016年1月 徳間文庫)
- 女學生奇譚(2016年6月 徳間書店 / 2019年7月 徳間文庫)
- フォークロアの鍵(2017年5月 講談社 / 2019年10月 講談社文庫) - 『小説現代』連載「おろんくち」より改題
- テーラー伊三郎(2017年12月 KADOKAWA)
- 【改題】革命テーラー(2020年10月 角川文庫)
- うらんぼんの夜(2021年6月 朝日新聞出版 / 2023年12月 朝日文庫)
- 四日間家族(2023年3月 KADOKAWA)
- 詐欺師と詐欺師(2024年5月 中央公論新社)
アンソロジー
- ザ・ベストミステリーズ2022(2022年6月 講談社)「攻撃のSOS」 - 編:日本推理作家協会
- 【改題】2022 ザ・ベストミステリーズ(2025年4月 講談社文庫)
- ザ・ベストミステリーズ2023(2023年6月 講談社)「美しさの定義」 - 編:日本推理作家協会
- Jミステリー2024 FALL(2024年10月 光文社文庫)「沼の底、さらに底」 - 編:光文社文庫編集部
- 七つの大罪(2025年7月 宝島社)「移住クライシス」
単行本未収録作品
- 殺生リミット(『小説現代』2011年12月号)
- 料理教室(『小説現代』2014年9月号)
- 鬼神の子(『小説現代』2015年9月号)
- KS動物探偵事務所(『小説現代』2017年9月号)
- 安全柵(『小説現代』2018年9月号)
- ワーストランキング(『ジャーロ (文芸誌)|ジャーロ』No.99 2025 MARCH - )
脚注
- ^ a b c d e f g 「第57回江戸川乱歩賞受賞作」『講談社BOOK倶楽部:第57回江戸川乱歩賞『よろずのことに気をつけよ』『完盗オンサイト』』講談社。
- ^ a b c d 海老沢類「川瀬七緒さん『よろずのことに気をつけよ』」『【著者に聞きたい】川瀬七緒さん『よろずのことに気をつけよ』+(2/2ページ) - MSN産経ニュース』産経デジタル、2011年10月23日。
- ^ a b c 地域振興課地域力推進担当「江戸川乱歩賞の受賞者川瀬七緒さんにインタビューしました!」『横浜市 港北区 江戸川乱歩賞の受賞者 川瀬七緒さんにインタビューしました!』横浜市港北区役所、2011年7月22日。
- ^ 川瀬七緒 とは - コトバンク - Kotobank
関連項目
外部リンク
- 川瀬七緒のページへのリンク