オール讀物推理小説新人賞とは? わかりやすく解説

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オール讀物推理小説新人賞(おーるよみものすいりしょうせつしんじんしょう)


オール讀物推理小説新人賞

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/02/24 20:30 UTC 版)

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オール讀物推理小説新人賞(オールよみものすいりしょうせつしんじんしょう)は、文藝春秋1962年から2007年まで主催していた公募新人文学賞である。短編の推理小説を募集していた。 1962年に設置された。受賞作発表および掲載は『オール讀物』誌上。受賞者には正賞と、合わせて賞金50万円が与えられる。2008年よりオール讀物新人賞と一本化されることになり、第46回をもって終了した。

受賞作一覧

矢印の右側は、受賞作を収録した短編集(文庫化等については示していない)。

第1回から第10回

  • 第1回(1962年高原弘吉 「あるスカウトの死」
  • 第2回(1963年西村京太郎 「歪んだ朝」→『華やかな殺意』2000.10 徳間書店トクマ・ノベルズ、野上竜 「凶徒」
  • 第3回(1964年) 柳川明彦 「狂った背景」
  • 第4回(1965年) 受賞作なし
  • 第5回(1966年) 受賞作なし
  • 第6回(1967年) 受賞作なし
  • 第7回(1968年) 伍東和郎 「地蟲」
  • 第8回(1969年) 加藤薫 「アルプスに死す」
  • 第9回(1970年) 久丸修 「荒れた粒子」
  • 第10回(1971年高柳芳夫 「『黒い森(シュヴァルツ・ヴァルド)』の宿」→『ベルリンの柩』1981.9 講談社

第11回から第20回

  • 第11回(1972年) 木村嘉孝 「密告者」
  • 第12回(1973年) 弘田静憲 「金魚を飼う女」、康伸吉(壱岐光生) 「いつも夜」
  • 第13回(1974年) 桜田忍(福田洋) 「艶やかな死神」
  • 第14回(1975年新谷識 「死は誰のもの」→『殺人願望症候群 』1989.3 中央公論社
  • 第15回(1976年石井竜生井原まなみ「アルハンブラの想い出」、赤川次郎 「幽霊列車」→『幽霊列車』1979 文藝春秋、岡田義之 「四万二千メートルの果てには」
  • 第16回(1977年) 島野一 「仁王立ち」、胸宮雪夫 「苦い暦」
  • 第17回(1978年) 横田あゆ子 「仲介者の意志」
  • 第18回(1979年) 浅利佳一郎 「いつの間にか・写し絵」→『いつの間にか・写し絵』1989.2 勁文社ケイブンシャ文庫
  • 第19回(1980年もりたなるお 「真贋の構図」→『真贋の構図』1986.1 文藝春秋、逢坂剛 「屠殺者よグラナダに死ね」(その後、「暗殺者グラナダに死す」に改題)→『赤い熱気球』1982.6、双葉社フタバノベルズ
  • 第20回(1981年本岡類 「歪んだ駒跡」、清沢晃 「刈谷得三郎の私事」

第21回から第30回

  • 第21回(1982年) 受賞作なし
  • 第22回(1983年小杉健治 「原島弁護士の処置」(その後、「原島弁護士の愛と悲しみ」に改題)→『原島弁護士の愛と悲しみ』1986.1 文藝春秋
  • 第23回(1984年) 受賞作なし
  • 第24回(1985年) 荒馬間 「新・執行猶予考」
  • 第25回(1986年) 浅川純 「世紀末をよろしく」
  • 第26回(1987年宮部みゆき 「我らが隣人の犯罪」→『我らが隣人の犯罪』1990.1 文藝春秋、長尾由多加 「庭の薔薇の紅い花びらの下」
  • 第27回(1988年) 受賞作なし
  • 第28回(1989年) 受賞作なし
  • 第29回(1990年中野良浩 「小田原の織社」、佐竹一彦 「わが羊に草を与えよ」
  • 第30回(1991年) 小林仁美 「ひっそりとして、残酷な死」

第31回から第40回

第41回から第46回

第46回をもって終了となった。

歴代選考委員

受賞作アンソロジー

  • 殺意の断層 『オール讀物』推理小説新人賞傑作選 (1984年11月、文春文庫)ISBN 4-16-721708-2
  • 疑惑の構図 『オール讀物』推理小説新人賞傑作選 (1984年11月、文春文庫)ISBN 4-16-721709-0
    • 高柳芳夫(第10回)、弘田静憲(第12回)、康伸吉(壱岐光生)(第12回)、岡田義之(第15回)、赤川次郎(第15回)、胸宮雪夫(第16回)、横田あゆ子(第17回)、もりたなるお(第19回)、本岡類(第20回)、小杉健治(第22回)の受賞作を収録
  • 逆転の瞬間 『オール讀物』推理小説新人賞傑作選3 (1998年6月、文春文庫)ISBN 4-16-721767-8
    • 荒馬間(第24回)、浅川純(第25回)、宮部みゆき(第26回)、長尾由多加(第26回)、中野良浩(第29回)、佐竹一彦(第29回)の受賞作を収録
  • 甘美なる復讐 『オール讀物』推理小説新人賞傑作選4 (1998年8月、文春文庫)ISBN 4-16-721768-6
    • 小林仁美(第30回)、青山瞑(第31回)、小松光宏(第32回)、伊野上裕伸(第33回)、柏田道夫(第34回)、税所隆介(第35回)の受賞作を収録

参考文献

  • 権田萬治新保博久監修『日本ミステリー事典』新潮社、2000年(第38回までの結果について参照)

関連項目




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