木村荘十とは? わかりやすく解説

きむら‐そうじゅう〔‐サウジフ〕【木村荘十】

読み方:きむらそうじゅう

18971967小説家東京生まれ洋画家木村荘八(しょうはち)は異母兄に当たる。満州新聞記者出版社経営経験し作家となる正義感満ちた大衆小説執筆。「雲南守備兵」で直木賞受賞。他に「血縁」「嗤(わら)う自画像」など。


木村荘十

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/11/27 04:58 UTC 版)

雑誌『富士』より(1952年)

木村 荘十(きむら そうじゅう、1897年1月12日 - 1967年5月6日)は東京府出身の作家

牛鍋チェーン店「いろは」経営者木村荘平の妾腹の十男として、東京市深川区(現在の東京都江東区)の「いろは」第7支店に生まれる。4歳のとき実母が愛人と失踪したため、東京市浅草区(東京都台東区吉原日本堤の"いろは"第9支店に預けられ、そこが人手に渡ると、ただちに裏の家へと預けられて育った。

慶應義塾大学中退。異母兄の第2代木村荘平と不和を生じて骨董店の店員となり、政治家愛人と密通して共に渡満。新聞記者生活や満蒙評論社経営を経験。満洲では実母と再会し、彼女の死に水を取った。

別の女性と帰国した後、小説執筆に専念し、1932年、『血縁』でサンデー毎日大衆文芸賞を受ける。1941年、『雲南守備兵』で直木賞を受賞。

他の作品に自伝小説『嗤う自画像』など。異母姉木村曙や異母兄木村荘太作家。異母兄木村荘八画家。異母弟木村荘十二映画監督

著書

  • 楽土哀史・国境 新鋭大衆小説全集 第15巻 アトリエ社、1937
  • 赤道海流 富士出版社 1940
  • 成瀬一等兵曹 博文館 1941.9
  • 大地は轟く 大都書房 1942
  • ベンガル土民兵 大都書房 1942
  • 大陸挺身隊 成武堂 1942 (国防文芸叢書)
  • 美しき海戦 興亜日本社 1942
  • 亜細亜横断 博文館 1942 (少国民文芸叢書)
  • 捕物絵師 誠光社 1948
  • 痴情 岡倉書房 1948
  • 秘境に咲く華 少年少女快侠小説 梧桐書院 1948
  • 魔境五千哩 光文社(少年文庫 1955
  • 浪人街道 桃源社 1955
  • ぎやまん屋敷 同光社 1956
  • 偽装の花嫁 学風書院 1956
  • 私は自由です 穂高書房 1958
  • 嗤う自画像 雪華社 1959
  • 黄金地獄 桃源社 1960
  • 庖丁太閤記 調理師界の王将 小泉皓一郎伝 鏡浦書房(現代人物伝) 1966 

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