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くぼ‐みすみ【窪美澄】


窪美澄

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/08/08 23:34 UTC 版)

窪 美澄
(くぼ みすみ)
誕生 1965年(59 - 60歳)
日本 東京都稲城市
職業 小説家
活動期間 2009年 -
ジャンル 小説
代表作 ふがいない僕は空を見た』(2010年)
『トリニティ』(2019年)
『夜に星を放つ』(2022年)
主な受賞歴 R-18文学賞(2009年)
山本周五郎賞(2011年)
山田風太郎賞(2012年)
織田作之助賞(2019年)
直木三十五賞(2022年)
デビュー作 「ミクマリ」(2009年)
子供 息子[1]
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窪 美澄(くぼ みすみ、1965年[2] - )は、日本小説家日本ペンクラブ会員。

略歴

東京都稲城市生まれ[2]カリタス女子中学校、カリタス女子高等学校卒業[2]。実家は代々酒屋だったが[3]父親が自己破産したこともあり、短大は中退[4]。その後、広告制作会社勤務を経て、出産後フリーランスの編集ライターとして働く[2]妊娠出産子育て、女性の体と健康を中心にすえ、占星術漢方などをテーマに、書籍、雑誌、webの世界で活動[2]

2009年「ミクマリ」で第8回R-18文学賞大賞を受賞[2]し小説家デビュー。2011年、受賞作を収録した『ふがいない僕は空を見た』(新潮社)で第24回山本周五郎賞受賞、第8回本屋大賞第2位[2]。同作はタナダユキ監督により映画化され、第37回トロント国際映画祭に出品された。2012年、『晴天の迷いクジラ』で第3回山田風太郎賞受賞[5]。2018年、『じっと手を見る』で第159回直木賞候補[6]。2019年、『トリニティ』で第161回直木賞候補、第36回織田作之助賞受賞[7]。2022年、『夜に星を放つ』で第167回直木賞受賞[8]

作品リスト

単行本

  • ふがいない僕は空を見た(2010年7月 新潮社 / 2012年10月 新潮文庫
  • 晴天の迷いクジラ(2012年2月 新潮社 / 2014年7月 新潮文庫
    • 収録作品
      • ソラナックスルボックス(『yom yom』Vol.22)
      • 表現型の可塑性(『yom yom』Vol.23)
      • ソーダアイスの夏休み(書き下ろし)
      • 迷いクジラのいる夕景(書き下ろし)
  • クラウドクラスターを愛する方法(2012年10月 朝日新聞出版 / 2015年11月 朝日文庫
    • 収録作品
      • クラウドクラスターを愛する方法(書き下ろし)
      • キャッチアンドリリース
  • アニバーサリー(2013年3月 新潮社 / 2015年7月 新潮文庫)
  • 雨のなまえ(2013年10月 光文社 / 2016年8月 光文社文庫
    • 収録作品
      • 雨のなまえ
      • 記録的短時間大雨情報
      • 雷放電
      • ゆきひら
      • あたたかい雨の降水過程
  • よるのふくらみ (2014年2月 新潮社 / 2016年9月 新潮文庫)
    • 収録作品
      • なすすべもない(『小説新潮』2010年06月号)
      • 平熱セ氏三十六度二(『小説新潮』2011年02月号)
      • 星影さやかな(『小説新潮』2011年06月号)
      • よるのふくらみ
      • 真夏日の薄荷糖
      • 瞬きせよ銀星
  • 水やりはいつも深夜だけど(2014年11月 角川書店 / 2017年5月 角川文庫
    • 収録作品
  • さよなら、ニルヴァーナ(2015年5月 文藝春秋
  • アカガミ(2016年4月 河出書房新社
  • すみなれたからだで(2016年10月 河出書房新社)
    • 収録作品
      • 父を山に棄てにいく(『小説新潮』 2011年7月号)
      • インフルエンザの左岸から
      • 猫降る曇天
      • すみなれたからだで
      • バイタルサイン
      • 銀紙色のアンタレス(『オール讀物』 2015年8月号)
      • 朧月夜のスーヴェニア
      • 猫と春
  • やめるときも、すこやかなるときも(2017年3月 集英社
  • じっと手を見る(2018年4月 幻冬舎
  • トリニティ (2019年3月 新潮社 / 2021年8月 新潮文庫)
  • いるいないみらい (2019年6月 KADOKAWA / 2022年4月 角川文庫)
  • たおやかに輪をえがいて(2020年2月 中央公論新社 / 2022年12月 中公文庫
  • 私は女になりたい(2020年10月 講談社 / 2023年4月 講談社文庫)
  • ははのれんあい (2021年1月 KADOKAWA)
  • 朔が満ちる(2021年7月 朝日新聞出版)
  • 朱より赤く: 高岡智照尼の生涯(2022年1月 小学館
  • 夜に星を放つ(2022年5月 文藝春秋)
  • 夏日狂想(2022年9月 新潮社)
  • タイム・オブ・デス、デート・オブ・バース(2022年12月 筑摩書房
  • 夜空に浮かぶ欠けた月たち(2023年4月 KADOKAWA)
  • ルミネッセンス(2023年7月 光文社

アンソロジー

「」内が窪美澄の作品

  • あのころの、(2012年4月 実業之日本社文庫)「リーメンビューゲル」
  • きみのために棘を生やすの (2014年6月 河出書房新社)「朧月夜のスーヴェニア」
  • 黒い結婚 白い結婚(2017年3月 講談社)「水際の金魚」

著者名単行本未収録作品

  • そのなかにある、みずうみ(『GINGER L。』2011 SUMMER 03号)
  • リーメンビューゲル(『紡』Vol.3)
  • ニンプ模様(『たまごクラブ』2012年1月号 - )
  • たゆたうひかり(『小説新潮』2012年12月号)
  • 暗れ惑う虹彩(『GINGER L。』2016 SUPRING 22号)
  • 柘榴のメルクマール(『小説幻冬』2016年11月号)
  • ゆりかご(『小説 野性時代』特別編集 2022年冬号)
  • 芍薬の星月夜(『小説新潮』2025年7月号)

映像化作品

映画
テレビドラマ

脚注

  1. ^ 窪美澄(インタビュアー:三島邦弘)「第110回 辛さ6を入口として(窪美澄さん編)」『みんなのミシママガジン』、2014年3月18日。オリジナルの2014年6月12日時点におけるアーカイブhttps://web.archive.org/web/20140612012545/http://www.mishimaga.com/hon-watashi/110.html2018年6月28日閲覧 
  2. ^ a b c d e f g 窪美澄(インタビュアー:瀧井朝世)「作家の読書道 第116回:窪美澄さん」『作家の読書道』、2011年7月27日https://www.webdoku.jp/rensai/sakka/michi116_kubo/2018年6月28日閲覧 
  3. ^ e-hon 全国書店ネットワーク”. www1.e-hon.ne.jp. 2020年11月19日閲覧。
  4. ^ 窪美澄(インタビュー)「リアル30's:変えてみる? 識者に聞く 作家 窪美澄さん(46)」『毎日新聞』、2012年7月5日。オリジナルの2012年7月6日時点におけるアーカイブhttps://web.archive.org/web/20120706073924/http://mainichi.jp/feature/news/20120705mog00m100017000c.html2018年6月28日閲覧 
  5. ^ 2012年 第三回|過去受賞|受賞作”. 山田風太郎賞. KADOKAWA. 2025年7月29日閲覧。
  6. ^ 直木賞候補作、窪美澄さん『じっと手を見る』の4人の人物、7つの言葉”. 幻冬舎plus. 幻冬舎 (2018年6月18日). 2018年6月28日閲覧。
  7. ^ 2019年度・第36回「織田作之助賞」が決定しました大阪文学振興会
  8. ^ 第167回直木賞に窪美澄さんの「夜に星を放つ」”. NHK (2022年7月20日). 2022年8月7日閲覧。

関連項目

外部リンク



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