安部龍太郎とは? わかりやすく解説

あべ‐りゅうたろう〔‐リユウタラウ〕【安部竜太郎】

読み方:あべりゅうたろう

[1955~ ]小説家福岡生まれ本名良法(よしのり)。区役所職員図書館司書経て作家デビュー。「血の日本史」で注目されその後歴史小説中心に活躍。「等伯(とうはく)」で直木賞受賞。他に「天馬、翔(か)ける」など。


安部龍太郎

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2026/07/06 15:33 UTC 版)

安部 龍太郎 あべ りゅうたろう
生誕 安部 良法
(1955-06-20) 1955年6月20日(71歳)
福岡県八女郡黒木町(現八女市
職業 小説家
言語 日本語
国籍 日本
最終学歴 久留米工業高等専門学校機械工学科
活動期間 1988年 -
ジャンル 歴史小説時代小説
主な受賞歴 中山義秀文学賞(2005年)
直木三十五賞(2013年)
歴史時代作家クラブ賞(2016年)
デビュー作 「師直の恋」(1988年)
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安部 龍太郎(あべ りゅうたろう、1955年昭和30年)6月20日 - )は、日本の小説家。本名は安部 良法[1]日本文芸家協会会員[2]日本ペンクラブ会員[3]

略歴

福岡県八女市(旧・黒木町)生まれ[4]。国立久留米工業高等専門学校機械工学科卒。

学生時代から太宰治坂口安吾などの作品を読んできた[5]。高専時代、熱中したラグビーで大けがを負い1年間休学。このとき坂口の「堕落論」を読んで作家を志すようになった[4]。21歳で上京して東京都大田区役所の矢口出張所に勤めたのち、異動となった下丸子図書館で「図書館報」の編集に携わった。

それまで、同人誌などに小説を書いていたが、妻子がいた29歳のときに公務員を退職し、2年間に限定して小説の執筆に専念した[4]。この間、歴史小説で初めて最終選考に残ったため、さらに1年延長して創作に没頭、このとき応募した新作が編集者に認められた[4]1988年、短編「師直の恋」(『小説新潮』)で文壇にデビュー。まもなく、別の作家からの引き継ぎで取り組んだ週刊誌(『週刊新潮』)の連載が好評を得、予定を越えて延長を重ねた[4]。この連載をもとに1990年に刊行した『血の日本史』(「日本史 血の年表」改題)が、単行本のデビュー作となった[4]。この作品をきっかけに「隆慶一郎が最後に会いたがった男」という逸話が生まれた[6]

早くから新人賞の候補に挙げられながら度々受賞を逃してきた[4]。その後、歴史小説家として欠落しているものを感じ、46歳の時に京都に仕事場を設けて、茶道水墨画を学んだ[4]2013年、自身の姿を画家長谷川等伯に重ねて書いた『等伯』で直木賞を受賞した[4]

歴史を動かしてきたものは「海外貿易と経済構造の変化、それを担う人材が現れるか」の三つと考え、この史観を基に三つのシリーズもの(家康、遣唐使の物語、太平記)を手掛けている[4]。「太平記」シリーズに関しては、室町幕府に敗れた南朝方の落人集落と伝えられる山村に生まれた[7]自身の出自が気になり、書くことに決めたと語る[4]

受賞歴

(以下は受賞を逃した候補作)

著作一覧

小説

史論・随筆など

アンソロジー

  • そして、作家になった。(2003年9月、メディアパル ISBN 4-89610-063-8)- エッセイ「缶詰になる歓び」収録
  • 21世紀ドストエフスキーがやってくる(2007年6月、集英社 ISBN 978-4-08-774861-1)- 「万能の語り手が創り出す物語」収録
  • 日曜日の随想 2009(2010年3月、日本経済新聞出版社 ISBN 978-4-532-16737-0)- エッセイ「2時間30分17秒」収録
  • 隆慶一郎を読む(2010年10月、新人物往来社 ISBN 978-4-404-03928-6)- 「永遠なる彗星 追想の隆慶一郎」収録
  • 私だけのふるさと(2013年3月、岩波書店 ISBN 978-4-00-025890-6
  • 忘れられない一冊(2013年9月、朝日文庫 ISBN 978-4-02-261758-3)- エッセイ「役所をやめる決意を固めた」収録
  • 直木賞受賞エッセイ集成(2014年4月、文藝春秋 ISBN 978-4-16-390045-2)- エッセイ「道中四景」収録

その他

  • 絵物語 長谷川等伯(西のぼる作画、2013年6月、日本経済新聞出版社 ISBN 978-4-532-16875-9
  • 仕事の小さな幸福(2014年4月、日本経済新聞出版社 ISBN 978-4-532-16926-8)- インタビュー「長い間、追い求めていたのはこれか、とわかる時が来るんです」収録
  • 人生を豊かにする歴史・時代小説教室(2022年4月、文春新書 ISBN 978-4-16-661357-1

共著

メディアミックス

漫画

ドラマ

  • 信長燃ゆ(2016年、テレビ東京、原作)[8][9]

脚注

  1. 島内景二 (2015年9月6日). 天才絵師の生涯を骨太に描き、直木賞を受賞した安部文学の金字塔(前)”. 文藝春秋. 2024年8月31日閲覧。
  2. 日外アソシエーツ現代人物情報より
  3. 朝日新聞人物データベース
  4. 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 「ブレークスルー 43・作家の安部龍太郎さん」『京都新聞(朝刊)』2020年3月24日。
  5. 日外アソシエーツ現代人物情報より
  6. 縄田一男「解説」(新潮文庫版『血の日本史』収録)
  7. 運動部 谷口誠 (2015年12月29日). ラグビーに学ぶ日本の進む道 五郎丸氏と直木賞・安部氏が対談:勤勉さ、世界で輝く”. 日本経済新聞. 2024年8月31日閲覧。
  8. 東山紀之、大河の信長をライバル視? 吉田鋼太郎へ「俺を超えてみろ」”. オリコンニュース(ORICON NEWS). オリコン (2015年12月22日). 2026年5月23日閲覧。
  9. 信長燃ゆ”. allcinema. 株式会社スティングレイ. 2026年5月23日閲覧。

関連項目

外部リンク




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