今官一とは? わかりやすく解説

こん‐かんいち〔‐クワンイチ〕【今官一】

読み方:こんかんいち

[1909〜1983小説家青森生まれ日本浪曼派(にほんろうまんは)に参加叙情的なタッチ戦争体験歴史テーマとする小説執筆した。「壁の花」で直木賞受賞。他に「幻花行」「牛飼いの座」など。


今官一

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/09/21 08:40 UTC 版)

今 官一(こん かんいち、1909年明治42年)12月8日 - 1983年昭和58年)3月1日[1])は、日本小説家

青森県弘前市西茂森町に藤田三次郎(藤田匡の一族)の孫、今宮吾の三男として生まれる。東奥義塾の学生時代、1926年(昭和2年)に中田重治より洗礼を受ける。

早稲田大学露文科中退。同郷の太宰治と親しく、桜桃忌の名は今によって名付けられた。1956年(昭和31年)、『壁の花』で第三十五回直木賞を受賞。

作品

  • 海鴎の章 竹村書房 1940
  • 竜の章 チクマ書房 1941
  • 『幻花行』文潮社 1949
  • 文学のふるさと(編)毎日新聞社 1954
  • 『壁の花』芸術社 1956
  • 第13号桟橋 芸術社 1957
  • 『詩人福士幸次郎』弥生書房 1957
  • 赤穂義士物語 集英社 1957 (少年少女物語文庫)
  • 隅田川のMississippi stylus詩鈔 今官一詩集 木曜書房 1957 (リベルタン叢書)
  • 風流博物誌 荒地出版社 1959
  • 角瓶の中の処女 竜書房 1959
  • 牛飼いの座 講談社 1961 - 北海道の開拓使だったエドウィン・ダンについての小説。
  • にっぽん好色美女伝 SF講談 一水社 1965 (かもめ新書)
  • 太宰治 上 鶴書房 1968 (青春の伝記)
  • KONKANの津軽ぶし 津軽書房 1969
  • 『不沈 戦艦・長門』R出版 1972 (海の戦記)
  • エリアの民芸品・津軽の美 緑の笛豆本の会 1974.7
  • 今官一作品集 1 『巨いなる樹々の落葉』津軽書房 1976
  • 今官一作品 津軽書房 1980.8
  • 想い出す人々 津軽書房 1983.7
  • わが友太宰治 津軽書房 1992.6
  • パパおうちが燃えてるのよォ 緑の笛豆本の会 1996 (緑の笛豆本)
  • 銀簪・海の百合 今官一選集 津軽書房 2006.12

脚注

参考文献

  • 秋山昇「今官一 -故郷・津軽の風土と群像」『近代日本のキリスト者たち』パピルスあい、2006年

関連人物

外部リンク




固有名詞の分類


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「今官一」の関連用語

今官一のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



今官一のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの今官一 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS