田中小実昌とは? わかりやすく解説

たなか‐こみまさ【田中小実昌】


田中小実昌

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/12 09:53 UTC 版)

田中 小実昌(たなか こみまさ、1925年大正14年)4月29日 - 2000年平成12年)2月26日)は、日本小説家翻訳家随筆家直木賞谷崎潤一郎賞受賞[1][2]


注釈

  1. ^ 「東京フォリーズ」についてはストリップ劇場だったとする誤解があるものの、あくまでも軽演劇の劇場で、ストリップは同じ東横デパートの4階にあった寄席がエロ落語で人気を集めていたのに対抗するため、出し物の1つであるバラエティでやるようになったのが始まりという[13]。なお、日本で最初にストリップをやったのは新宿の帝都座で、田中小実昌によれば「それより五、六週あとに東京フォリーズでも脱いだ。おそらくニホンで二番目です」[14]
  2. ^ 雑誌『マンハント』などで仕事を共にした山下諭一鏡明との対談で「おそらくコミさんの方が誤訳が少ないはずです」「コミさんはほんとに英語がよくできたから。あの人、駐留軍に勤めてたでしょ。引っかかるといちいちアメリカ兵をつかまえて訊くんですよ。だからコミさんの翻訳はかなり信用できますね」[16]と述べている。なお、当人は生島治郎との対談で「聞くなんてもんじゃない。(笑)ぜんぜん辞書は引かないで、わからないところは、全部、仲間のアメリカ兵に聞く。とにかくひどいよ」[17]と語っている。
  3. ^ 新宿ゴールデン街での飲み友達に夏文彦がおり、夏の死後、追悼出版された『ロング・グッドバイ』には「トミーのバカ」と題する跋文を寄稿。その最後は「しかし、夏文彦のトミーがもういなくて、新宿ゴールデン街あたりで、おたがいけたたましく酔っぱらえないというのが、なんともさみしい。トミー、どこにいったんだ?」[18]と締め括られている。
  4. ^ レモンサワーブームの火付け役となった店として知られる[20]

出典

  1. ^ a b c d e f g 日本大百科全書(ニッポニカ)言及, 日本大百科全書(ニッポニカ),ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典,百科事典マイペディア,精選版 日本国語大辞典,デジタル大辞泉,世界大百科事典. “田中小実昌とは”. コトバンク. 2022年12月11日閲覧。
  2. ^ a b c d e “ <日曜カルチャー> 「宗教は事実だ」 田中小実昌作品に登場、父・遵聖の説教集刊行”. 毎日新聞 (毎日新聞西部本社). (2019年12月8日). オリジナルの2019年12月9日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20191209162736/https://mainichi.jp/articles/20191208/ddp/014/040/006000c 2022年12月2日閲覧。 
  3. ^ a b c 広島 蔦屋書店が選ぶ本 VOL.32 【蔦屋書店・丑番のオススメ 『ポロポロ』田中小実昌/河出書房新社】”. 広島 T-SITE. カルチュア・コンビニエンス・クラブ (2018年12月20日). 2021年8月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年12月11日閲覧。
  4. ^ a b c d e f g h i j 「酔いの明星 田中小実昌氏 直木賞とお台所の星 重兼芳子さん 芥川賞の"受賞のヒミツ"」『週刊朝日』、1979年8月3日号、164-166頁
  5. ^ a b c d 『アメン父』田中小実昌、講談社文芸文庫、2001年、p195、『アメン父』(田中小実昌) –講談社BOOK倶楽部
  6. ^ a b 星野靖二. “主は偕にあり 田中遵聖説教集 神を直接に「受け」ることの重要性”. 読書人WEB. 週刊読書人. 2020–09–21時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年12月11日閲覧。
  7. ^ 片岡義男 (2017年12月14日). “星が落ちてくる、つかまえろ 『田中小実昌ベスト・エッセイ』解説”. webちくま 本と書評. 筑摩書房. 2020年9月25日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年12月11日閲覧。
  8. ^ 古今亭志ん朝対談 え~ちょっと伺います 連載(32) ゲスト田中小実昌さん 直木賞もらってうれしいのに剥奪されて『元』なんていやだよ」『週刊読売』1979年9月2日号、読売新聞社、61頁。 
  9. ^ 奥泉光; 加藤陽子 (2022年7月29日). “戦争の語りを徹底的に懐疑する小説の持つ価値 物語から逃れ、語り得ぬ体験を描いた「ポロポロ」”. 東洋経済オンライン (東洋経済新報社). オリジナルの2022年12月10日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20221210225036/https://toyokeizai.net/articles/-/606347?page=3 2022年12月10日閲覧。 
  10. ^ 伊佐敷隆弘「哲学者井上忠の生涯 : 誕生から最初の論文の完成まで」『研究紀要. 一般教育・外国語・保健体育 = Research bulletin. Liberal arts』第83巻、日本大学経済学部、2017年。 NAID 40021390445https://www.eco.nihon-u.ac.jp/wp-content/uploads/2023/05/86-09.pdf 
  11. ^ 吉田隼人 (2022年4月12日). “死にたがり読書録 田中小実昌”. 「web春秋 はるとあき」. 春秋社. 2022年4月22日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年12月11日閲覧。
  12. ^ 福岡高等学校 編『福岡高等学校一覧 第21年度 自昭和17年4月至昭和18年3月』1943年、110頁。NDLJP:1448987/61 
  13. ^ 田中小実昌『新編 かぶりつき人生』河出文庫、2007年11月、9-17頁。 
  14. ^ 『文藝別冊 総特集・田中小実昌:コミさんの不思議な旅』河出書房新社〈KAWADE夢ムック〉、2004年4月、96頁。 
  15. ^ 土田玄太「やくざアルバト」『文藝春秋』第28巻第8号、文藝春秋社、1950年6月、60-69頁。 
  16. ^ 鏡明『ずっとこの雑誌のことを書こうと思っていた。』フリースタイル、2019年7月、299頁。 
  17. ^ 生島治郎『生島治郎の誘導訊問:反逆の心をとり戻せ』双葉社、1974年11月、201頁。 
  18. ^ 夏文彦『ロング・グッドバイ』早稲田書房、1993年9月、254-255頁。 
  19. ^ ムラカミカイエ (2017-05-). “JOURNEY 田中開(The OPEN BOOK店主)後編”. LEXUS NEWS. トヨタ自動車. 2022年12月11日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年12月11日閲覧。
  20. ^ a b 歌舞伎町・新宿ゴールデン街の”今”を切り撮る「オープンブック」店主と夜の街を巡る”. FASHIONSNAP. レコオーランド. 2023年5月21日閲覧。
  21. ^ 企画展「田中小実昌―物語を超えた作家―」(令和5年6月17日から8月13日まで)”. 練馬区役所公式ホームページ. 練馬区 (2023年5月12日). 2023年5月21日閲覧。
  22. ^ a b c 教団沿革 あいのひかり教団
  23. ^ 枝光泉「日本バプテスト西部組合の歴史 ― 「アサ会」事件について ―」『キリスト教社会問題研究』第48巻、同志社大学人文科学研究所キリスト教社会問題研究会、1999年12月、102-124頁、CRID 1390009224911757952doi:10.14988/pa.2017.0000008497ISSN 0450-3139NAID 120005636315 
  24. ^ a b 金丸英子「西南学院とアサ会 ― ボールデン院長の解任を巡って―」『西南学院史紀要』第6巻、西南学院、2015年5月、49-59頁、CRID 1050845762547957120NAID 120005620965 
  25. ^ 枡野浩一×田中開×須川善行「ちくわの思いで―田中りえさんをめぐって」『ちくわのいいわけ』(愛育社)刊行記念”. 本屋B×B. 2023年5月21日閲覧。
  26. ^ 酔っ払いは二度お会計する”. 産業編集センター出版部. 産業編集センター. 2023年5月21日閲覧。


「田中小実昌」の続きの解説一覧



固有名詞の分類


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「田中小実昌」の関連用語

田中小実昌のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



田中小実昌のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの田中小実昌 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS