堀江敏幸とは? わかりやすく解説

ほりえ‐としゆき【堀江敏幸】

読み方:ほりえとしゆき

[1964〜 ]小説家フランス文学者岐阜生まれ。「熊の敷石」で芥川賞受賞評論翻訳書も多い。他に「おぱらばん」「雪沼とその周辺」など。


堀江敏幸

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/01/01 21:32 UTC 版)

堀江 敏幸
(ほりえ としゆき)
誕生 (1964-01-03) 1964年1月3日(60歳)
日本岐阜県多治見市
職業 小説家
言語 日本語
国籍 日本
教育 修士文学
最終学歴 東京大学大学院人文科学研究科フランス文学専攻博士課程単位取得退学
活動期間 1995年 -
ジャンル 小説随筆
代表作 『熊の敷石』(2001年)
『雪沼とその周辺』(2003年)
『河岸忘日抄』(2005年)
『なずな』(2011年)
その姿の消し方』(2016年)
主な受賞歴 三島由紀夫賞(1999年)
芥川龍之介賞(2001年)
川端康成文学賞(2003年)
木山捷平文学賞(2004年)
谷崎潤一郎賞(2004年)
読売文学賞(2006年・2010年)
伊藤整文学賞(2012年)
毎日書評賞(2013年)
中日文化賞(2013年)
野間文芸賞(2016年)
デビュー作 『郊外へ』(1995年)
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堀江 敏幸(ほりえ としゆき、1964年1月3日 - )は、日本小説家フランス文学者早稲田大学文学学術院教授

『郊外へ』(1995年)でデビュー。『熊の敷石』(2001年)で芥川賞受賞。日常生活に潜む哀歓を静かな筆致で描く。作品に『おぱらばん』(1998年)、『雪沼とその周辺』(2003年)、『河岸忘日抄』(2005年)など。

来歴・人物

岐阜県多治見市生まれ。岐阜県立多治見北高等学校を経て、早稲田大学第一文学部フランス文学専修卒業[1]東京大学大学院人文科学研究科フランス文学専攻博士課程単位取得退学。修士論文の主査に菅野昭正。その間にパリ第3大学博士課程留学[1]

1994年より、フランス留学経験を随筆風に綴った『郊外へ』を白水社の雑誌『ふらんす』に連載。1995年に単行本化され、小説家デビューを果たす。 1999年、『おぱらばん』で 三島由紀夫賞2001年、『熊の敷石』で第124回芥川龍之介賞受賞。東京工業大学講師、明治大学講師を経て2004年より明治大学理工学部教授2007年早稲田大学文学学術院教授に就任[1]2009年より早稲田大学短歌会会長を務める。

堀江ゼミの出身者には朝井リョウカニササレアヤコなどがいる[2][3]2007年に自身の作品「送り火」(『雪沼とその周辺』所収)がセンター試験国語の問題に出題された際に、試験監督としてその様子を見守っていたというエピソードがある。

受賞歴

選考委員歴

作品一覧

小説・随筆

  • 『郊外へ』1995年 白水社、のち白水UブックスISBN 9784560073476
  • 『おぱらばん』1998年、青土社、のち新潮文庫ISBN 9784101294742
  • 『子午線を求めて』2000年、思潮社、のち講談社文庫講談社文芸文庫
  • 『書かれる手』2000年、平凡社、のちライブラリー 講談社文芸文庫
  • 『熊の敷石』2001年、講談社、のち文庫、ISBN 9784062739580
    • 熊の敷石(『群像』2000年12月号)
    • 砂売りが通る(『新潮』2000年7月号)
    • 城址にて
  • 『回送電車』2001年、中央公論新社、のち文庫、ISBN 9784122049895
  • 『いつか王子駅で』 2001年、新潮社、のち文庫、ISBN 9784101294711
  • 『ゼラニウム』(2002年、朝日新聞社)のち中公文庫 
  • 『本の音』(2002年、晶文社)のち中公文庫
  • 『雪沼とその周辺』2003年、新潮社、のち文庫
    • スタンス・ドット(『新潮』2002年1月号)
    • イラクサの庭
    • 河岸段丘
    • 送り火
    • レンガを積む
    • ピラニア
    • 緩斜面
  • 『魔法の石板 ジョルジュ・ペロスの方へ』(2003年、青土社)
  • 『一階でも二階でもない夜 回送電車2』(2004年、中央公論新社)のち文庫 
  • 『河岸忘日抄』2005年、新潮社、のち文庫、ISBN 9784101294735
    • 初出:『新潮』2002年8月号 - 2004年11月号
  • 『もののはずみ』2005年、角川書店、のち文庫
  • 『めぐらし屋』(2007年、毎日新聞社)のち新潮文庫 
  • 『バン・マリーへの手紙』(2007年、岩波書店)のち中公文庫 
  • 『アイロンと朝の詩人―回送電車3』(2007年、中央公論新社)のち文庫 
  • 『未見坂』2008年、新潮社 のち文庫
    • 滑走路へ(『新潮』2007年1月号)
    • 苦い手(『すばる』2007年10月号)
    • なつめ球(『考える人』2006年夏号)
    • 方向指示(『群像』2006年10月号)
    • 戸の池一丁目(「夏の蠅」改題)(『考える人』2007年冬号)
    • プリン(『考える人』2007年春号)
    • 消毒液(『考える人』2008年冬号)
    • 未見坂(『考える人』2007年冬号)
    • トンネルのおじさん(『新潮』2004年6月号)
  • 『彼女のいる背表紙』(2009年、マガジンハウス
  • 『正弦曲線』(2009年、中央公論新社)のち文庫 
  • 『象が踏んでも- 回送電車IV』(2011年、中央公論新社) のち文庫 
  • 『なずな』(2011年、集英社)のち文庫 
  • 『振り子で言葉を探るように』(2012年、毎日新聞社)
  • 『時計まわりで迂回すること- 回送電車V』(2012年、中央公論新社)
  • 『目ざめて腕時計をみると』(2012年、サンクチュアリ出版)
  • 『燃焼のための習作』(2012年、講談社)のち文庫
  • 『余りの風』(2012年、みすず書房)
  • 『戸惑う窓』(2014年、中央公論新社)のち文庫
  • その姿の消し方』(2016年、新潮社)のち文庫
  • 『音の糸』(2017年、小学館)
  • 『坂を見あげて』(2018年、中央公論新社)
  • 『曇天記』(2018年、都市出版
  • 『オールドレンズの神のもとで』(2018年、文藝春秋)のち文庫 
  • 『傍らにいた人』(2018年、日本経済新聞出版社
  • 『定形外郵便』(2021年、新潮社)
  • 『中継地にて (回送電車 6)』中央公論新社、2023.10

翻訳

共著・編・解説

関連項目

脚注

外部リンク




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